先ほどのピオトルコフスカ通り端のペンテコステ教会の前にはこんなモニュメントがあります。
このてっぺんに立っているのは「タデウシュ・コシチュシュコ」という人で、
世界史を習ったことがある人なら聞いたことがある名前かもしれません。
彼はポーランドの各地で見ることが出来るくらい、コペルニクスくらいどこにでも目にするのですが、
有名人です。彼は1794年の蜂起の指導者として国民的英雄なのです。
簡単にまとめると、
現ベラルーシ領で生まれ、ワルシャワで育ち、独伊仏で軍事教育を受け、
30代でアメリカ独立戦争に義勇兵として参加し、ジョージ・ワシントンの副官として戦い、
大陸会議により外国人ながら陸軍准将 に昇進。
1793年の第2回ポーランド分割後にポーランドに戻り、
主にジャコバン派と農民たちを糾合してクラクフで蜂起。
最大の戦闘「ラツワヴィツェの戦い」(記念館がヴロツワフにありますが行った事があるので
詳しくはこちらの記事でどうぞ)でロシア軍に大勝し一時はワルシャワ、ヴィリニュスをおさえたが、
ロシア・プロイセン連合軍に圧倒された。
1794年10月には彼自身も戦傷を負いロシア軍に捕らわれた。
コシチュシュコの敗北によりポーランド国家は残念ながら消滅。
スイスに移住して病気で亡くなる。
大分端折っていますが、クラクフでの蜂起のときの英雄っぷりがすごかったのです。
この英雄っぷりはヴロツワフの博物館に行けばとても分かりやすいのですが、
そこらじゅうの地名にもなっていたり、クラクフにコシチュシュコという名前の丘があったりともうこれだけで
どれだけ人気者だったのかがわかりますね。
<面白エピソード>
アメリカ独立戦争のときのフィラデルフィアでの逸話。
「コシチュシュコ」という姓の読み方についてジョージ・ワシントンが、
「タディー(タデウシュ)、君のそのコシチュシュコっていう姓は僕らには発音しにくいよ」と
コシチュシュコに言ったところ、コシチュシュコは即座にこう言ったという。
「ジョージ、僕の姓が言いにくいって?
君のワシントン(Wa-shing-ton)も僕のコシチュシコ(Koś-ciu-szko)もどっちもたったの3音節なのにかい?」
あははー!確かにそうですよね!
そして、このコシチュシュコから少し歩いた所にマヌファクトゥラがあるので歩いていくことにしました。
途中の建物は、新しいものから古いものまで。
表は綺麗でも内側はかなり廃れているという感じの建物です。
道路に面している方は綺麗なのに、中庭というのでしょうか、こちらの建物って四角で囲むように
建っているのですがその内側はそんなに綺麗でもないのです。
大通りに出ました。ここは市歴史博物館 です。
とっても豪華で綺麗な建物なんですが、今回は時間がなかったので入りませんでした。
<ウッチ市歴史博物館>
★営業時間
月曜休み
火・木 10am-4pm
水 2pm-6pm
金・土・日10am-6pm
★チケット料金
通常チケット:大人一人 9 zl
子供、学生料金;一人 5 zl
そしてお隣に見えてくる大きな赤レンガ!!!
入り口は華やかではありませんが、ここからマヌファクトゥラです!
やってきましたマヌファクトゥラ。
これが実際どんなところなのかお見せします。
ちなみに入り口の門も素敵です♪
そして見えてくる見えてくるレンガ造りの数々!!!
これら全部工場だったというから驚きの広さ。ここまだ入り口です。
レンガ造り綺麗ですね。このあたりはレストランやカフェになっていました。
見えてきました!広すぎて上手く撮れませんでしたがどこ見ても綺麗!!
ついでにトラムの停留所もオシャレ!
このように大きなレンガ造りの建物に囲まれているのです!
この迫力は写真じゃ伝わりません!
思いっきり逆光で上手く撮れなかったのですが正面からみたところです。
このようにずらーっと並んでいてそれぞれお店が入っています。
噴水があったり、ベンチが並んでいたり、遊びに来れますね!
おしゃれなゴミ箱。
現在マヌファクトゥラは、昔の繊維工場メインだったこともあってか、
大きな大きなショッピングモールとなっています。
中はとても綺麗です。
中は普通にファストファッションからレストラン、スーパーなんでも入っていますので
女性は間違いなく1日楽しめる場所となっております^^
広い敷地内にはどこまでも工場跡のレンガ造り!
来たときには、もう本当に歩き疲れて2人してへとへとだったために探検出来なかったのですが、
敷地内、見所がたくさんあるのです。
英語版ですが、写真も沢山ついていてこれを見てるだけでも
また行きたくなります。是非チェックしてくださいね^^
<manufaktura>
こんなきれいな良い所なのに、なぜあのガイドブックはあの時期のあの場所の写真を
ウッヂの見どころとして使用しているのか・・・・
実際行ってみて本当によかったです。全然違いますもん。何倍も綺麗です。
結局私たちは「もう歩けない・・・」とカフェで一息ついて、しばらく休憩。
また来た道を戻らなきゃいけないので暗くなる前にマヌファクトゥラを後にしました。
ここからホテルまではまた約3km強・・・歩きましたよ!
マヌファクトゥラの外側はなんの変哲も無い普通の街並み。
古い建物がここにも並びます。
基本的にはどの建物もレンガ造りなのですが、↑のようにレンガのままにしておくか、
↓のようにレンガのあと、更に漆喰?でコーティングしてレンガを見えなくするか、どちらかです。
今でもレンガ造り多いですよ。でも大体の人はコーティングしているので見えません^^
マヌファクトゥラの横をずーっと歩いて・・・
さっきの歴史博物館はライトアップされていました!
夜も綺麗ですね。
ということで、ウッヂの魅力は伝わりましたでしょうか。
マヌファクトゥラのよさ(綺麗さ&楽しさ)も伝わっているといいなぁ♪
ピオトルコフスカ通り(
こちら1と
こちら2からどうぞ)
教会(
こちらの記事)、
可愛くて美味しいレストラン(
こちらの記事)もあります。
ポーランドへゆっくり旅行に来る方、
地方都市に興味がある方、
是非訪れてみてくださいね^^
ウッヂ編おわり。