2015/10/24(土)
黄金の秋が来ました。
家の周りの木々も黄色くなってきたので、近くの森へ紅葉狩りに出かけました。
この時期ポーランド人は森へキノコ狩りにいきます。
松林が多いので年中緑なのもありますが、その中に混ざっている黄色い葉っぱ達!!
「綺麗だな~♪」
と車窓から外を眺めていると・・・
!!!!
「キノコ!大きな毒キノコあった!!」
「じゃあこの辺にする?ついでにキノコ探してみようか^^」
おぉぉぉ~~なんと立派な!
車から見えたこのキノコの存在感!!!
この赤いポチを見つけたときの嬉しさといったらありません!
こんなに大きくてかつ綺麗なのは初めて見ました。
綺麗なものでも大体もっと小さかったり、どこかかけていたり変色しているのです。
きっとこれはあまりにも立派なので誰も手をつけなかったに違いない!
(普段は誰も採らないように(触らないように)足で崩してしまいます)
毒キノコといえばこのキノコが私は頭に浮かぶのですが、
これは「ベニテングダケ」と言うそうで、長野では塩漬けにして食べるところもあるそうです。
実はとっても美味しいらしいベニテングダケ。
“イボテン酸という旨み成分がたっぷり含まれているからで、またこのイボテン酸の分解産物であるムシモールという物質が幻覚作用を引き起こし、見えないものが見えてきたり、見えない自由を手に入れたりできちゃうのだそうだ。
ロシアでは安いウォッカの酔いを深める為に、酒のつまみにベニテングタケを食べるという荒業をやっていたらしい。
もっとも大量に摂取すると下痢や嘔吐をおこし、さらに長期間食べ続けると肝臓障害を起こすので、素人は手を出さないほうが身の為だ”カラパイアより
食べられるのか・・・さすがにこれは怖いな・・・
最初からこんな立派な毒キノコを見られて私はもう満足!
興奮してこれの倍以上撮りました😍
毒キノコが生えているということは、
少なくともキノコが生える環境にあるということなので
こんなところを進んでいきます。
主人はキノコを見つけるのが得意で、
私が毒キノコを撮っている間にすでに見つけていました。
そしてもっともっと~と奥へ。
私も発見!!
前回(9月に行った時の日記はこちらからどうぞ♪)は小さいのしか見つからなかったのに、
最初からちょっと大きいのを発見!
これはいつも探しているPodgrzybek(ポドグジベク・・・ポルチーニ茸の種類)の
さらに別種類版Podgrzybek zajączek というもので、
日本語だと「アワタケ」と言うそうです。
ポーランド語だと zajączek=ウサギがつくかわいい名前の茸です。
裏側がスポンジ状で、どうやらこんな茸がアワタケ属といってポルチーニもそのひとつのよう。
どうも私は食べる気が起きませんが、
ポーランドではスポンジ状が食用というおおざっぱな認識があります。
私には逆に思えるのですが・・・(しいたけのせい?)
ふっかふかなコケの上を歩いていきます。
しっかり湿っている=林の中は湿気があるので、
日本人としてはこの湿気が心地いいです。
二つ目発見!!
隠れているのを見つけましたよ!
これはまたまた別の茸で、
ぬめっている「maślak」というもの。
主人が次々と先に見つけて、私にとっておいてくれます。
「このあたりにあるよ!わかるかな~?」
|
「あった!」
皆さん、ポルチーニ茸見つけましたか?^^傘がいい色していて、
これがまた落ち葉と似た色をしていて
私にはなかなか見つけられないのですが、
主人はすぐ見つけてきます。
|
他にも毒キノコがたまに見つかります。
主人いわく、この白い方が毒が強いと言うのですがどうなんでしょう?
「いつの間にそんなに見つけたの!!」
「こないだは袋持っていって小さいの二つだったのにね!
袋持ってない時に限ってこんなに沢山だよ~^^そんなもんだよね~笑」
多分イノシシのしわざ。
「カオリ!ここに2つあるよ!見つけてごらん!」
<キノコを探せ!その2>
みなさんは見つかりましたか?🤗
茸のとり方はねじって根っこを(土の中に)
残すようにとるのが◎だそうですが、
そんなことは露知らず、折れないようにと
ずっぽり採ってしまいました・・・
湿気もあって寒いまではいかないですが、
かなりひんやりしています。
そして何よりも森なので酸素が沢山。
酸素もありすぎては毒なのです。
あんまり長いこといると頭が痛くなってくるのです。
主人が次から次へと見つけます。
「なんで私は見つけられないのかな~・・・」とちょっといじけます・・・。
主人の手に持てなくなり、袋が無いので何か・・・
かといってビニール袋ごみも落ちていない・・・(これはいいことなんですけど)
あるのは枝・・・
そっか!
枝にうまく傘を挟んで持ち歩きました^^
これなら茸を傷つけることも無く、ヌルヌルした茸も快適に運べる!
我ながらナイスアイディア!!
「さ、そろそろ湖の方へ行こうよ~」
車に乗り込み、湖へ向かう途中。
まだキノコ探しがしたいらしい主人。
「あら!ここも綺麗!!」
「わかったよー湖まで行かなくてもいいや、ここで少し散歩しよう~♪」
ここもとっても綺麗でした。
古い携帯なもので画質が悪くてきれいさが表せられません…
実際は鮮やかでとても綺麗だったのです。
頑張って見た色に近づけようと加工して見ましたが、左が近いです。
でももっと黄色だった!こんなに茶色じゃなかった!
落ち葉の絨毯がとっても素敵だったのです。
途中ポコポコとあるコケ。
「これかわいいよね!フカフカ!」
「ね~かわいいね~♪」
二人で笑顔になれるお気に入りのコケです^^
コケと言えば、私は大学時代地理学科だったのですが、
ゼミで屋久島へ調査に行きました。(ほかのグループは沖縄だったり長野だったり)
そこで私はコケについて調べたなぁと、ふと思い出しました。
調べたのは黒味岳の上の方。
学生時代に屋久島に行けたのはいい経験でした。
(ジブリで一番好きなのは「もののけ姫」です😊)
ひたすら平坦なポーランドなのですが、
今度はこちらの松林へ。
「松?林?森??」
「松林さんという苗字の人は、こんなところに住んでいたから?」と
ここではキノコは見つからず、私は探すのをやめて紅葉狩り♪
本当にまっ黄色!!
綺麗だな~・・・あ、まだ探してる。
これは大きいですね~~!
開いた立派なベニテングダケに会えました^^ やったー!
|
そしてすぐ隣にも
隠れている小さなベニテングダケ発見!
真っ赤だからすぐわかりますね^^
この傘についている白いつぶつぶは雨などでも
簡単に取れてしまうそうです。
|
白樺の近くには、また別のもし見つかったら高級品!というキノコがあるそうですが、
これは毒キノコらしい。一体どんなキノコなんだろう?
「あ!またかわいいまん丸のがあったよ~~♪」
これは持って帰りたくなるほどのかわいさでした。
テラリウムでも始めようかな・・・
さて、ここでキノコが1つだけ見つかったのですが、
白樺が気になってきて、
「そういえばもうひとつ気になる場所がある!そこへいってみよう!!」
ということで、次なる場所へ。
来ました白樺林。
がしかし、ここはあまりにもただの林(誰も採りに来ないであろうところ)すぎて、
「ここに入っていくほどそこまで本気じゃない」とすぐにあきらめてしまいました。
そして反対側は見事な黄葉!!!
これが見れただけで私は満足!
ここも探しましたが土壌が違うようでキノコは見つからず。
一反という数え方が適切か分かりませんが、
ポーランドの田舎の土地って、なんだかこうやって縦に長くドーーーーーンというのが
これで一反。田んぼか!
この場所だとこれの1/3しか建物を建ててはいけないので、かなり広い庭ですね。
白樺に囲まれていいな~
果たして何mあるんだろうと一番奥まで行って見たい気もしましたが、
これ食べられたら沢山とれていいのにな~
それにしてもここは本当にきれいなところ!
キノコも最初のところで沢山採れたし、
黄葉も楽しめたし、
充実した土曜日の紅葉&茸狩りでした!