12月23日(月)より開催されます!
この度、写真家の滝浦哲さんが
ポーランドにあるナチス絶滅収容所を訪問された際に撮影された作品を集めた
「into the Heaven」ポーランドのユダヤ人絶滅収容所を訪ねて
という個展を開催されます。
私自身もその一部の収容所に同行する機会をいただき、現地での深い感動を共有しました。
この貴重な現地の写真を、ぜひ多くの方にご覧いただければと思い、ここにご案内いたします。
滝浦さんの写真には、平穏な日常を奪われた人々への深い追悼と
訪れた方々に何かを感じてもらいたいという切なる願いが込められています。
ぜひ足をお運びいただき、滝浦さんの視点を通じて歴史に触れる体験をしていただければと思います。
開催中は滝浦さんもその場にいらっしゃいます。
この個展が皆さまの心に何かを響かせる時間となれば幸いです。
<日時>
– 開催日:2023年12月23日(月) 〜 12月28日(土)
– 時間:9時 〜 21時30分
初日12時〜、最終日は〜18時まで
会期中 作家在廊(12月24日、25日の9時〜15時を除きます)
– 場所:東京ドーム、ラクーアのすぐ近くにある
文京シビックセンター展示室Aにて
– 入場料:無料
<会場への行き方>
以下カメラマンである滝浦哲さんから、この個展についての紹介文と
展示されている写真の一部をいただきました。
「個展 into the Heavenについて。
今回のテーマはポーランドに点在する絶滅収容所5箇所の今をたずねる旅のものと、
2008年から数回にわたるアウシュビッツ収容所を撮影したもので構成されています。
絶滅収容所の究極的な目的はユダヤ人の絶滅で、生存を前提としない収容所です。
ナチス政権樹立以降、およそ600万のユダヤ人が殺害されたなかで250万の人がこの中で殺害されているといわれています。
トレブリンカ、リュブリン(マイダネク)、ソビブル、ベゥジェッツ、ヘウムノ、そしてアウシュビッツビルケナウからなります。
当初はドイツ兵で組織された「特別行動班」による銃殺から始まりましたが、
膨大な数の殺戮により、加害者本人の精神的な負担が大きく、
それでも日増しに増えるユダヤ人の「最終処理」として絶滅収容所がヘウムノからはじまり、6箇所に増えました。
あふれるばかりの残酷なシーンの写真はすでに世界中の多くのひとにさらされていることでしょう。
自分は今回はあえてそのような写真は選ばず、45点余のカットを展示します。
加害者の写真も選びませんでした。
現実は創造の世界よりはるかに残酷なものだと思います。
普通に、平穏に暮らしていたひとびとが、様々な負の感情により組織的に殺害されていくことにただ「かわいそう」としか自分には考えられません。
平和な時代から写真ははじまり、各収容所跡の現在を展示することにより、天国に行ったひとびとを思ってくだされば幸いです。
写真からご自身でなにかを感じてくだされば「個展」の意義もあると思います。」
個展でも展示されている上記3つの写真は実際はもっと大きな高画質なものです。
ぜひ実際に滝浦さんが見た景色そのままが見られる展示会で
本物をご覧ください!
(この日の気温もきっと感じられると思います…!)
<滝浦哲さんのご紹介>
東京都文京区出身。
上智大学卒後、西ドイツミュンヘンにてドイツ人カメラマンアシスタント、
フランス、パリでフランス人カメラマンのアシスタントをへて1987年よりメンズファッションカメラマンとしてスタート。
雑誌、広告、CDなど多数。個展は7回。
「京都先斗町の舞妓」「その後の彼女」「ドイツのゲイパレード」「パリのジプシーサーカス」「Kids」など。
得意なジャンルは人物ポートレート。今日に至る。
<滝浦さんの本はほかにもあります。>
★ C’est joli!パリの可愛い子供部屋