<琥珀>
アンバー (琥珀)は、約3000万年以上前の松柏類の樹脂の化石化したものです。
琥珀は樹脂なので鉱物ではありません。
色は、主に黄色ですが、褐色、赤、白色、青黄色のものなどがあります。
インクルージョンとして、虫や植物の破片があるものももあります。
グリッターとよばれる琥珀が化石化する際に含まれた空気が熱によって移動して出来た薄い円盤上の模様があるものもあります。
名前は、燃やすと独特な香りがして、マッコウクジラの吐き出した「竜涎香(アラビア語でanbae)」 に似ていることから、そのように命名されてます。
古くから富と健康の宝石として親しまれています。琥珀は摩擦によって静電気を帯びる性質を持っていることから、良い運気を引き寄せる幸運の石と言われています。和名の「琥珀 」はもともと中国の言い伝えで、虎の魂が宝石と化したものと信じられていたことに由来しています。
【知っておきたい琥珀の小話】
昔々、バルト海で漁業を営んでいるカスティスという若い漁師と、海底にある琥珀でできた美しい宮殿で暮らす女神ユラテがおりました。
ある日のこと、ユラテは海の平和を妨げる漁師のカスティスに罰を与えんと海面にでたところ、その容姿を見るやいなや恋に落ちてしまった。恋に落ちた二人はしばらくの間、琥珀の宮殿で楽しい時間を過ごした。
しかし、雷神ペルクナスは、不死である女神と、不死ではない人間との恋を知り、激怒した。
ペルクナスは雷でカスティスを打ち、琥珀の宮殿も粉々に散ってしまった。ユラテにも鎖で海底に繋がれるという罰が与えられ、ユラテは最愛の人を失い悲しみに明け暮れた。
ユラテの涙は小さな琥珀となって、砕け散った宮殿の破片は大きな琥珀となって、バルト海の海岸に打ち上げられていく。
引用:hikaricompany
琥珀は、樹脂が化石化したもので、主にヨーロッパやアジアの海岸地域から産出されます。
琥珀は樹脂が何千万年を経て固まったものであり石ではありません。そのため、軽く、温かみがあり、黄色から赤褐色、緑色、乳白色などの色合いを持ちます。
琥珀は古代から宝石や装飾品として珍重され、幅広い用途に使用されてきました。
また、琥珀には抗菌作用や温熱効果、ストレス軽減などの効果があると言われており、薬品や健康食品、コスメとしても使用されています。
ただし、市場に出回っている琥珀製品の中には、本物ではない偽物が混じっている場合が非常に多いです。
石ではないことからプラスチックで似たものが作れてしまったり、また琥珀には違いないけども融点が比較的低いため工場で小さなかけらをたくさん溶かしたものを
型にいれ大きなものから削りあげたと嘘をついて高価で販売されているものもあります。
見極め型についてはこちらのページで詳しく紹介していますのでご参照ください。
琥珀の石言葉は、「平和」「長寿」「富」などがあります。
また、琥珀は太陽のエネルギーを蓄え、放出するとされているため、「活力」「元気」「明るさ」といった意味合いも持っています。