
ポーランドの秋を象徴するものの一つに「栃の実」があります。
ポーランド語だと「Kasztan」カシタンと呼んでいて、これがややこしいのですが
カシタンはクリ属全部を表しています。
栃の実は本当は「Kasztanowiec」カシタノヴィエツと言って、これがトチノキ科を表す言葉なのですが
何故か一般的にはこの落ちているカシタノヴィエツたちをカシタンと呼んでいます。
10年以上住んでいて私の生活ではポーランドで栗を見たことがないので、
栗は普通にはないと思っているのですが、
カシタンと言ったらこの栃の実の方をさすのが口語的には一般的のようです。
kasztan japoński(カシタンヤポンスキ 日本の栗),
kasztan amerykański(カシタンアメリカンスキ アメリカの栗),
kasztan chiński(カシタンヒンスキ 中国の栗)
kasztan jadalny(カシタンヤダルヌィ 食べられる栗)
とポーランド語だとカシタンにも色々種類があるので、私達が思う栗はヤポンスキかヤダルヌィ
かなと思うのですが、いかんせん栗の木は私が行ったことがある地域の中では見たことがないし、
あのウニのようなイガもこちらの人は多分知らないし、
ケーキとしてのモンブランも勿論ありません
秋は本当に栗が恋しくなります
(さつまいもも同様にないので秋のスイーツがとても恋しいです)

カシタンというとお土産でこのチョコレートを見たことがあるかもしれません
味はなんだろう?チョコムースのような中身に少しナッツを感じる味だった気がしますが
でもこれも味は栗ではなかったと思います。
しばらく食べてないので今度買って確かめてみます
これ一つ一つが意外と大きくて、本物を見たら「こんな大きいの!」とびっくりすると思います

住宅街を抜けてお散歩。
123と並ぶ小さなポストもなんだかかわいいと思ってしまいます

栃の木があると秋は大変そうですね
カシタンは見た目は栗にそっくりなのですが、味は全然違うそうです。
食べたことがないのですが、栃餅は聞いたことがあります
美味しいのかな?
栃の実はアク抜きが大変だそうで、茹でてもすぐに食べられずビリビリするそうで
そのままだと所謂渋いという感じなのかな
しっかりこれをとる加工が難しいそうで、食用に使う国は少ないそうですよ。

このポーランドの栃の実は日本の栃の実とはまた少し違うのですが
日本のよりもイガイガがあります。
栗ほどではなく、茶色でもないのですが
このイガイガが痛くて、パックリ口を開いて落ちています。
結構硬いので私はこれをパックンフラワーと呼んでいます

これが本当のパックンフラワー

落ちてきたばかりの綺麗なカシタンゲットしたので持って帰ってきたカシタン
テカテカで年輪のような少しずつ成長した線が綺麗に入っていて美しいです
カシタンの用途は子供の遊び道具です

こうして楊枝をさして、馬や人を作って遊ぶのがカシタンの定番の遊びだそうです
どんぐりも沢山落ちているので合わせて使えて楽しそうです
カシタンが落ちているところを楽しみながら、天気の良い日のお散歩。
数日間だけコートの要らない温かい日が続きました。
18℃くらいあったでしょうか、これで晴れの日だとパーカーだけで歩いていても
汗ばんでしまうくらいでした
太陽の熱を日本以上に感じる場所です。
こんなに違うのかと思うくらい晴れと曇りは全然体感温度が違います。
出かける時の服が難しいです
こんなだからやっぱり「玉ねぎのように着る」のがベストなんでしょうね

日差しがピカ−っと紅葉(黄葉)を照らしていてすごく綺麗だったのですが
写真を見返してみたら…あの輝きの綺麗さが表せず残念

交差点のカフェのディスプレイがとても可愛かったです
ハロウィンというよりはやはり秋に沢山とれるので旬だから、なのでしょうか
私は一年で一番ハロウィンのこの時期が好きですが、ポーランドにハロウィンはありません。
むしろこの時期(正確には11月1日)は死者の日と言って所謂「お盆」なのです。
私はこのお墓参りが楽しみです
詳しくは「死者の日」について書いている日記を見てみてくださいね

かわいいですねぇ♥

今度はここでゆっくりしたいな〜

ということで秋のワルシャワよりお散歩日記でした
また次の日記でお会いしましょう