おそばせながらメリークリスマス!
みなさまどんなクリスマスをお過ごしになられたのでしょうか。
クリスマスの前に23日は天皇誕生日でしたね。
特別天皇様がなんだって話になりますが、
個人的にはやはり天皇皇后両陛下はなんだかとてもいい印象がある、悪いことは言いたくない、
言えないといいますか、何なのでしょうね、これが教育なのでしょうか。
クリスマスよりも天皇誕生日の方がおめでたい気分でした。
これからも天皇皇后両陛下には長生きして欲しいものです。お二人の笑顔が癒されます。
さて、残念ながらそんなことは一切関係ないポーランドではとにかくキリストが生まれる準備です。
キリストが生まれる前はなぜか贅沢してはいけないというものがあり、
24日はお肉禁止でした。
イースターの前にはもっと長い断食の時期があるのでそれとくらべればマシかもしれません。
ポーランドでは、クリスマスというと24~26日の3日間を指しますが、
24日:Wigilia Bożego Narodzenia
25日:Boże Narodzenie
26日:drugi dzień świąt Bożego Narodzenia
と分かれており、
24日のイヴを指す「Wigilia-ヴィギリア」が日本語でいうクリスマスという意味に近いと思います。
25日は直訳で「神の誕生日」
26日はそのまま「神の誕生日2日目」です。(2日目も祝うのかい)
一番重要なのは24日から25日にかけての夜中0時で、信仰深い人は0時から始まるミサに行きます。
どの教会でもいつもより30分長い1時間半のミサを夜中にやるそうです。
そんな24日の夕方、2年ぶりに彼のお祖母さんに御呼ばれし行って参りました。
恒例のオプワテク。私は参加しない予定でしたが、
来ていたおばさま(おばあちゃんの娘)とその彼氏さんに勧められ、
おばさんとその彼氏さんとだけしました。
「ビューティフルポーリッシュカルチャーなのよ」と嬉しそうでした^^
ちなみに50歳超えていますが派手な原色ワンピースは恒例です。
今回のあった料理12品はこんな感じでした。
↑上の写真から
1.クランベリーのコンポート(ジュース)
2.クリームチーズ&サーモンほうれん草ペースト巻き
3.バルシチ(赤カブのスープ茹でピエロギ入り)
甘酸っぱいけど少ししょっぱい不思議な味。
4.芥子の実クルスキ(甘い芥子の実パスタ)
これはデザートでいいのではと思うくらい和菓子のような上品な甘さ。
見た目はかなり変ですが意外と美味しいです。
5.シレジ(タイセイヨウニシンのオイル漬け)
これは日本の味!酢が効いててすっぱい&しょっぱいでご飯のお供にぴったり!
ご飯が無いのが残念です。
6.りんごのコンポート
7.胡桃盛り
8.オレンジ盛り
9.ピエロギ
10.サラダ
11.dorsz(タラ)
12.ケーキ
芥子の実のケーキがクリスマスに食べる伝統ケーキだそう。
ケーキというか菓子パン。
右はチーズケーキという名の、
チーズには違いないですがモサモサする甘くないけど重いケーキです。
お肉を食べてはいけない日だから魚料理が多いのか、と納得した日でした。
普段魚を食べない人たちなので、魚は特別な日用という考えもあるのかもしれません。
そもそも魚の臭いがだめな人が多いので、ガッツリあげてあったり香り付けてあったりで
私はあまり魚とは思わないほどの料理なのですが、そういえば魚ばかりでした。
「カオリは魚が食べたいでしょう」とかなり勧められました^^;
嬉しいですけどおなかいっぱいです!
折り紙を折っていたら、おばあちゃんも突然部屋に行ってゴソゴソして、これを持ってきてくれました。
懐かしい!
これをおばあちゃんが知っているってどういうこと!?
ポーランドではおばあちゃんがよく折り紙知っているのです。
おばあちゃんになぜこれを知っているか聞いたら、お母さんに教わったそう。ということは・・・
時代的にもやっぱりお母さんが小さい頃、お母さん自身、もしくは周りの人が
日本で保護されていてその時に日本人が教えたのではないかと
かなり思うのですが、そんな話をしたらほとんど聞いてもらえなかったので
(おばあちゃんはそもそも外人の私が苦手のようです)
うーん真意は謎ですがきっとそうだと思うのです。
いずれにせよ、この折り紙をポーランドのおばあちゃんが知っている=子供・孫たちも
知っているので同じ文化を持っている不思議な気分でした。
なんだか嬉しいですね!そんな24日でした。ちなみに夜中のミサは誰も行きませんでした。
25日
この日は自宅で2人でのんびり。
2人なのでそんなに作りませんでしたが、
日本でよく見るツリーサラダを作ってみたくてはりきりました!
どうでしょう!^^
中はマッシュポテトです。
やはり自分で作った料理が一番好きです。
自分好みの味付けなので当たり前といえば当たり前でしょうか^^;
チキンもたくさん用意しましたがやはり食べきれず、ほとんど冷凍庫行きです~。
26日
急に気温が10度近く下がり、雪が降りました!
「やっとヴィギリア(クリスマス)っぽくなったね!」と口を揃えていいます。
この日の気温はお昼前で-5度。
25日までは8度くらいありました。
降ったといっても少しですが、気温がぐっと下がったせいか、木々も凍っていて白く見えます。
久しぶりに青空も見えました。
長らくポーランド上空にいた停滞前線が動いてくれたようです。
その後彼の妹宅へお呼ばれし、気楽なクリスマスパーティー。
テレビを見たり、おしゃべりしたり、お菓子を食べたりとかなりまったりのんびり過ごしました。
左の月の切り絵と右のモザイクミラーは以前私が作ってプレゼントしたものなのですが、
こうしてお洒落な部屋に綺麗に飾ってもらえていてとても嬉しかったです^^♪
常におなかいっぱいといいつつも、手が伸びるスイーツ。
日本から送ってもらった羊羹も持っていって和洋コラボです。笑
そういえば、ヴィギリアのケーキといえば、先にあげた芥子の実ケーキがポピュラーですが、
上の羊羹と一緒に少し写っているバウムクーヘンのようなものもあります。
Sękacz(センカチュ)というのですが、なぜか日本語ではこれが「シャコティス」と出てきます。
「シャコティスはリトアニアとポーランドの伝統的なケーキ。ドイツのバウムクーヘンに類似しており、一説によればバウムクーヘンの起源とされる。ポーランド語ではセンカチュと呼ばれる。「センカチュ」とは「節々」という意味。 ポーランド・リトアニア連合の時代からリトアニアとポーランドで広く作られている。」
とウィキペディアには出てきます。
見てすぐ「これはバウムクーヘン?」と思ったのですが、バウムクーヘンが通じない。
と日本または本場ドイツならきっとすぐ終わる会話なのに、
「日本語でなんていうの?」→バウムクーヘンだけどこれは日本語じゃなくてドイツ語かな。
「なんでドイツ語?日本語ないの?」→日本は基本に忠実、そういう文化なのよ
「英語でなんていうの?」 →誰も知らない・・・
「でも、作り方はこうでしょ」というと「そうそうそんなやつ!」
そして結局毎度のことながらインターネットで調べて、
wikipediaでポーランド語版、日本語版を比べて、
そして写真を見せて、「やっぱりバウムクーヘン!!!」と納得したのでした。
作り方も全く同じです。
こんな感じで何にしても分かり合うまでに時間がかかるのです。
がしかし「どうでもいい」と投げ出せない真面目性格なため、自分のことながら困ったものです。
日本にも普通にあるバウムクーヘン。
日本にはなんでもあるというのがいまいち信じられないようです。
むしろなんでもありすぎて日本特有のものの存在が薄れてきていますね。
ちなみにポーランドのこのセンカチュはバウムクーヘンより乾燥していてぱさぱさしています。
味は同じですがパサパサしすぎていて美味しいかと言えば…🙄?
VICHYというフランスのブランドだそうですが、
クリスマスプレゼントを妹からもらってしまいました。
今までずっと日本からまとめ買いして日本のを使っていたのですが、
本格的にこっちで買えるもので肌に合うもの探さなきゃなと思いつつも、大体合わないのが現実。
敏感肌なので日本のメーカーでもほとんど使えません。
なぜか分かりませんが、オーガニックでも赤ちゃん用でも荒れるときは荒れるので、口コミも正直信用できない私の肌。
海外のはやはりその国の人用に作ってあるので、アジア人には合わない人も多いと思うのです。
実際自分は今までそうだったので、外国のものは少し心配なのですが、
まずは試してみないと分かりません!何事も試してから!
(後日談…やっぱり合わなかった残念😭)
そして最後にずっと糸が手に入らなくて仕上げられなかった大判ドイリー、もうすぐ完成です。
年内には完成させるぞ~!