昨日4/19は1943年のワルシャワゲットー蜂起記念日でした。
ワルシャワゲットー蜂起はワルシャワ蜂起とはまた別のもので、ユダヤ人がナチスに武装蜂起を起こしたものです。
この時はワルシャワにいた多くのユダヤ人はトレブリンカ収容所へ送られていました。
<ワルシャワ・ゲットー蜂起>
第二次世界大戦がはじまり、東ヨーロッパの諸都市がドイツ軍に占領されると、それらの都市で暮らすユダヤ人たちはゲットーに隔離されるようになった。しかし1942年から1943年にかけてナチス親衛隊(SS)は「ラインハルト作戦」を開始し、ゲットーのユダヤ人たちを続々と絶滅収容所に移送するようになった。ワルシャワ・ゲットーでも過酷な移送作戦が行われ、数多くのユダヤ人がトレブリンカ絶滅収容所へ移送されて殺害された。
ユダヤ人の「追放」が始まった当初、ユダヤ人の抵抗組織のメンバーは会合を持ち、ドイツに対して戦わないことを決定していた。これは、ユダヤ人が殺されるのではなく、労働キャンプに送られるだけだと信じていたからであった。しかし、1942年の終わりには、「追放」と言うものが死の収容所へ送られることだとわかり、残ったユダヤ人は戦うことを決定した。
更なる移送作戦を阻止するため、モルデハイ・アニエレヴィッツ指揮下の「ユダヤ人戦闘組織」とダヴィド・アプフェルバウム(pl)指揮下の「ユダヤ人軍事同盟(pl)」が1943年4月19日から5月16日にかけてナチスに対して武装蜂起を起こした。反乱を起こしたユダヤ人たちは貧弱な武装と劣悪な補給にもかかわらず粘り強く戦ったが、最終的にはユルゲン・シュトロープSS少将率いる武装SS・ドイツ秩序警察・ドイツ国防軍などから成る混成部隊によって完全に鎮圧された。
鎮圧後、ワルシャワ・ゲットーの住民ほとんどがSSによって捕えられ、トレブリンカ、マイダネク、あるいは強制労働収容所へと移送され、ワルシャワ・ゲットーは解体された。
wikipediaより引用
天気が良かったこの日、街中でどうもみんな黄色い花を胸につけているなーと気になっていました
「今日何かあるのかな?」
「何かの日なのかな?」
と思いながら歩いていると、セントラルの地下道でまさにその黄色いものを配り歩いている若い女の子
とすれ違いニコッと笑顔でこれをくれました。

19Ⅳ1943
POWSTANIE W GETCIE
WARSZAWYSKIM
とプリントされています。
訳はワルシャワのゲットー蜂起、そっかこの記念日だったんだ!

半分開くと花になりました。あらかわいい
!
よく出来ています。私も作って見たいな~早速作り方や使用方法を考えてしまいました。
母の日にもメッセージカードにもなるかも?
あとで作ってみよう!

あ!セントラルのお土産屋さんが40%オフセールをやっている!

とてもいい天気で逆行だったので写真も大分明るくなってしまいましたが、新緑が綺麗でした。
花の裏には両面テープがついていて
これを胸元にみんなつけて歩いていたので私もつけて歩きました。
*********** ふと思ったこと ************
自分がまさにそうでしたが、こうして知って欲しいことを配りつけてもらうことで
全く知らない人にも「あれは何だろう?」と興味を持たせることが出来るし
そこにメッセージが書いてあると「そういう意味だったんだ」と新しい知識になっていいですよね。
そこでどう感じるかは人の受け取る側の問題なのでどうするかは自由ですが
知らなかった人への新しい関心として増えたら、配っている側にとっては嬉しいことですよね。
勿論配るものは常識の範囲でですがこれを平気で超える人がすぐ現れるのが不思議だなぁ・・・
何もしっかりとしたつくりである必要はなく、こうして紙にプリントして作った簡単なもの
(といっても貼り付けるのはおそらく手作業だと思うので作るのは時間はかかっていると思いますが)
でその日限りしか保たないかもしれないけどもそれで十分ですよね
マナーによってはゴミとして散乱するかもしれないけども、少なくともここはなっていません。
音も必要ない、静かだけども影響力は抜群にあると思います。
日本でも何かいろんな人に知って欲しいものがあるときには
ただデモを起こして大音量で他の人に伝わるけども「迷惑」になイメージの方が強く残るので
そうではなく、こうしてちょっとした、かわいいもので地域の老若男女に手を取ってもらって
つけて歩いてもらうだけで「つけている人が多いけどなんだろう?」と目に付き、
毎年やっていればその地域の人々の記憶にも長く残るのでいい方法だなと思いました。
現に私もこの花がユダヤ人博物館でいつも見ていたのでゲットーの文字を見てすぐに納得いったのです。
この方法はお店の宣伝やイベントにもよさそうですよね
書いてて思いましたが赤い羽根や緑の羽根、ピンクリボン、その昔あった白いラバーバンドなど
色々ありますね。
色々考えていました

この時期になると花が増えてきて街中至る所で
花を売っている人も良く見かけるようになります。
その中の一つにこの黄色いラッパスイセンも見かけます。
と同時にユダヤ人博物館でもこの花をよく見ていたのですが
「何でこの花なんだろう?」とずっと思っていました。
他にも花はあるのに、黄色に何か理由があるのかな?と
…しかしこれまた宗教や各国の文化に詳しいアリスちゃんが教えてくれたのです。
こちらから聞くわけでもなく、配っている人がいてくれたんだ〜と見せたら、
「…ジューイッシュ?」と説明する前に言ったのです
「え?なんで分かったの?」と聞いたら
「カオリチャン、花の形を見てみてよ
」
花の形・・・?
・
・
・
・
!!

線でつなぐと・・・六芒星だ!
それも見事な六芒星になります
丁度6枚の花びらが均等に開いていてそれをつなぐと・・・ということですね
「だからこの花がユダヤ関係で使われるのか〜!!」と納得したのでした
彼女はダヴィンチコードのラングドン博士のように宗教シンボルについても良く知っていて
独自の考えも持っているので初見の見方が違うことに感心します。
さて、そんなアリスちゃんがゴールデンウィークについに初の日本旅行へと行くのですが
食べ物に関する日本語について質問されて、
「クエン酸」のクエンって何?と。
まず私はカタカナの時点で日本語ではないと思っていました。
しかし英語でクエン酸はcitlic acid。
じゃあクエンはラテン語かドイツ語か何か?と思ってたのです。
そこでクエン酸のクエンとは…と調べてみた所
なんとクエンは日本語
シトロンの漢名が枸櫞(くえん)と言うそうです。
(字としても初めて見ました)
何故漢名の方が採用されてしまったのかは謎ですが、
和名(?)では日本在来種の丸仏手柑(まるぶしゅかん)という柑橘類があって
九州南部で栽培されているそうです。
クエン酸はマルブシュカン酸でも良かったのだと思いますが枸櫞の方になってしまったのですね。
カタカナで書かれているのは元は英語だよと教えていたので、これは例外が生まれてしまいました
漢字の送り仮名はひらがなだけ、カタカナはカタカナだけしか使わないと思っていたのですが
これまたクエン酸によってカタカナ+漢字の組み合わせの1単語が存在して
こうなると一概に言えなくなるなと教えることの難しさを改めて感じました
何故クエン酸は丸仏手柑酸として広まらなかったのか!
難しい漢字は名詞になるときにカタカナにすることがある、と注意書きをかかなければ。
新たな発見のあった1日でした