今回、近くの町で友人の結婚式があったのでそのついでに
Zamość(ザモシチ)へ行ってきました。
旅行記の一部として紹介します
***********************正直な話を先に…***********************
ザモシチはポーランド内ではマイナーな観光地だと思います。
例えるならば、日本で友達にヨーロッパ旅行行くんだ~と話して
ポーランドと言うと何故ポーランド?と返ってくる位でしょうか
しかし何故か日本からのツアーではよく日程に含まれている都市。
某歩き方にも載っているので移住前から存在は知っていましたが
ポーランド人の友人からはほぼ話題にも出ない都市です。
主人も、わざわざ行くところではないと言うので
今まで観光に行く事もありませんでした。
今までに同行したお客様からも、ツアーの方だと“ザモシチも行ったよー”と
よく聞いていたので「何があるんだ?
」とずっと興味がありました。
今回やっと行けたのでそのレポートです。
先に言っておくと、ザモシチへの観光は
ポーランドリピーターの方にはおすすめできますが、
初めての旅行でわざわざ行くところではないと思います。
まず行くべきところは
ワルシャワ・トルン・クラクフ・グダンスク・ヴロツワフ・ポズナン・ザコパネ
そして次点で、
ルブリン・ウッヂ・ビャオビエジャ・ザモシチ
くらいのものだと個人的には思います
あくまでも私の好みなので勿論興味がある方は好きな所へ行けばいいのですが
ポーランドの地方都市を知らない人には
まず行くべきところは他にもっとある!と他をお勧めしたい!
もっというならばそこまでポーランドにこだわらないのであれば
次点の町行くくらいならブダペストやウィーン、
もしくは北のビリニュスや西のベルリンなど他の国周遊した方が
ヨーロッパ旅行として楽しいと思うので、計画のご参考まで 
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ザモシチというのはどこにあるかというと、

ウクライナに近い東の町です。
人口は約6万人。小さいですがポーランドの町としては
そこまで小さいという訳でもありません。
ワルシャワからは約250㎞、車で約4時間。
最寄りの都市のルブリンからも90㎞。
ウクライナ国境までは60㎞と東の町です。
ザモシチといえば旧市街ですが、
旧市街は1992年にユネスコの世界遺産にも登録されています
詳細はガイドブックに書いてあると思うのであえてここには詳しく書きませんが
ザモシチと言えば有名な写真はこれ。

参照:ポーランド外務省
広場の真ん中にある豪華な階段付きの建物。
「本当に綺麗なのかな!?」
これを楽しみに行きました
ではどんな所だったか、実際の風景を見に行きましょう!
あいにくの天気だったので少し暗いかもしれませんが
現実重視で写真の加工はしていません

まずは旧市街の外から
残念ながらおそらく有名であろう大きな教会が工事中でした。
Kościół Rzymskokatolicki pw. Zwiastowania NMP
ローマンカトリックの聖母マリアの告知教会
(で訳が合っているかは謎ですがそんな名前です)
google map上で見る限りはそんなに豪華な教会という訳でもないようなのですが
きっと天気が良くて春夏だったら花壇と綺麗に映える所のようです。

google mapより
ここをまっすぐ行っても旧市街広場へ出ます。
右側の門はBrama Lwowska(日本語にするならルボフスカ門かな?)
これは16世紀の終わりに建てられたもので、
ファサードには市の守護聖人を描いた彫刻が施されています。
両側には、3つの交差した槍のザモイスキの紋章があります。

ザモイスキとはポーランドの有名な貴族の苗字で、
ザモイスキの名前は徳川のような、そんな凄い苗字です。
一応見どころの一つとなっていますがここは門があるだけでした。

外側から要塞を楽しみました。
やっぱりレンガはいいですね~。
東欧はオレンジのレンガ。
これがオランダとかイギリスとかいくとレンガってグレーになる気がします。
ここが大事な場所だった、守られていたという雰囲気が
大きな壁から感じられます。
ここは「お濠」。いや水は今ないので漢字は「お壕」になりますね
(同じ意味でも状態で漢字が変わることを調べて知りました。)

ここは上から見ると星形の方になっていた所の一つ。
五稜郭みたいですね!
北海道に行った際には函館に見に行きたいなーとずっと思っている場所です。
まだ本物を見たことのない私は、これをみて以前行った
ポーランドの昔のお城の遺跡を思い出しました。
★krzyz toporお城跡の旅行記はこちらから★
そこは完全に遺跡となってしまっているのですが、
そこも立派な所でしたよ
(どんな所かは上記↑リンクからどうぞご覧ください♪)

旧市街への入り口は沢山あるのですが、良さそうな入り口があるようなので
お壕沿いを歩いて探しました。
天気が良ければとても気持ちよさそうな所です。
この日はあいにくの曇り+強風と寒かったです
9月下旬、最高気温13℃程度で最早関東で言えば冬…
この時期にポーランド旅行をお考えの方は暖かい格好を!

お壕沿いには途中小さなザモシチの歴史博物館もありました。

入り口発見!
探していたのはここ?ここでいいのかな?
もっと立派な入り口かと思っていたけども、きっとここだろう!

「寒いから行くよ!」
ポーランド人の主人でさえパーカーのフードをかぶるほどです。
これは、
つまりは、
風が強くてとても寒いということです

ここは何の跡だろう?
少し階段状の所と、左に入り口もあるし、
真ん中は少し盛り上がってて…はてさて



目の前にすると思っているよりもとても大きな壁。
くぼみにいるのでより上からの威圧感があります。
入り口も小さく見えますがそんなことはありません。
いざ旧市街へ!トンネルをくぐります!
他に撮った写真は並べておきます
<クリックすると大きくなります
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お壕沿いを歩くのは気持ちがいい
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英語での説明もあります
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ぐるっと見渡す
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博物館もありました
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とても広いです
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説明書き
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トンネルを抜けた所。地下通路を歩けるらしい
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ちょっとした軽食だったり普通のお店が並ぶ
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上に上がって見たけど特に何がある訳でもなく。
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レンガがいい雰囲気
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縁とレンガのオレンジのいい色合い
ちなみにこの要塞内は地下道があって、そこを通れるようになっているそうです
そして公式HPを見るとイベントも行われる場所のようですね。
こうした中世の服装で当時を再現するイベントはよく春夏に各地で行われるので
どこか行くときには調べてから日にちを合わせていくといいですよ
★この要塞の公式HPはこちらです。(英語版にしてあります)★
さて、トンネルを通り抜けた所でまだ旧市街ではなかったので
道を渡ると目の前に不思議なものが現れました。

「ピエルニクみたいだな」なんて思った方!
ポーランド通ですね!
突然現れたオレンジの石碑のようなもの。
なんでしょう?

調べた所、これは1812年に壊されてしまったけども、
その昔アルメニアの教会があって、アルメニアとポーランドの友好の証として
このようなKHACHKARがあったそうです。
KHACHKAR(英語だとクロスストーン)とは
十字架をつけられた記念彫刻で、
中世のキリスト教のアルメニア美術だそうです。
2010年以降はこの象徴性と職人技は、
UNESCO無形文化遺産のリストにも載っている貴重なものなんだとか。
それで今年2018年のポーランド独立100周年を記念して
作られたのがこちら。
日付を見ると16.09.2018となっているので
本当につい最近置かれたばかりのようですね
主人曰く30年ほど前でしょうか、
その時代はポーランドに結構な数のアルメニア人がいたそうです。
アルメニア人なんて、肌の色から見た目がどんな人種なのかも分からないのですが
私くらいだと言うので(夏に日焼けしたので少し黒い肌です)
トルコっぽいのかな?と思いつつ
アルメニアってどこ・・・と思った私と同じそこのあなた
調べましたよ
トルコと接していて右隣でした
ついでにアルメニアの首都はエレバンです。覚えておきましょう!
(私はエレバンの地名の方が馴染みがあるな~
)

ここから旧市街へ向かうのですが、長くなってしまったので分けます。
旧市街の中は次回!
この日記ではこの辺りの事を話していました。
つづく
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