今年もビャオヴィエジャへ行ってきました🙂
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ビャオヴィエジャという文字をビャオヴィエジャと書くか、
ビャウォヴィエジャと書くか、ビエジャなのか悩みますが
今回はビャオヴィエジャにします!
正しい発音としてはł(Lに斜め線)はワ行なのでウォが正解です。
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去年も同じ時期にビャオヴィエジャへ行っていたのですが
偶々今年も同じ時期。
1年前だなんて信じられない位、あっという間の1年。
今年も来たよ~!😍
見慣れた景色を歩いて、早速待ち合わせの場所へ。
今年も去年同様ビャオビエジャに住む先生とサイクリングです 🙂
ボチャン(Bocian…ポーランド語でコウノトリ)も沢山います。
ここまでは車で来ましたが途中から出てくる出てくるボチャンの巣!
道路沿いによくあるのですが、まるで町を上から見守るように
沢山いて、ボチャンを見つけるのがとても嬉しい!
こうしておりてきて水辺でカエルやミミズを探しています。
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さて、今年もレンタルバイクを借りていざサイクリングへ!
「カオリ、今日は黒いコウノトリを見せてあげよう」
先生の口調はとても穏やかなのですが、
黒いコウノトリはとても貴重なので先生も少し興奮しているようにも
見えました。先生もわくわくしているのが伝わってきます😁
この日、アメリカから旅行に来ていた若者も一緒に行く事に。
その昔、読んでいた本で舞台となっていたビャオヴィエジャの森を
見てみたくてポーランドに来たそうです 🙂
それも卒論かなにかレポートにするのだとか。
先生達が前日に知り合ったようで、英語ならみんな話せるし
夫人に「インターナショナルね!」なんて言われながら
ポーランド人3人、アメリカ人1人、日本人1人のサイクリングです。
この時の私はまだサイクリングを楽しむ気いっぱいでした。
私も主人も去年と同じようなものだろうと想像していたのですが
その想像をはるかに超えるサイクリングロードとなる事を
知る由もなく…
夫人「これから行く所は本当に森の中だから虫よけスプレーした方がいいよ」
私「大丈夫!してきた!」
主人「僕は良いよ、平気」
夫人「本当にここから凄いのよ」
1年ぶりに会う夫人と、アメリカンボーイと3人で並びながらサイクリング。
彼が「オォ~ガチャ!」と相槌によく言っていたのが頭に残っています。
初めて本場の英語でのGotcha!を聞いてとても新鮮でした 😊
先生「ここからはかなりベラルーシに近くなるから
携帯電話の設定チェックして!ベラルーシの拾っちゃうと大変だから。」
EU内なら国が違っても料金はほぼ変わらず安いので
気にしないでいいのですが、ベラルーシとなると別。
EUではないので、ポーランド(側)にいたとしても
ベラルーシのを拾ってしまうと
データローミング代が高くついてしまうのです。
一度止まって、携帯の設定を確認しました。
そして、しばらくして着いたベラルーシとの国境。
監視カメラ?センサー?そして先に見える壁は何の壁なのでしょう。
数年前まではそもそもベラルーシという言葉は名詞としてしか知らず、
どんな国なのか全く情報がなかったので何とも思わなかったのですが
ポーランドにいると移民も多いので色んな話を聞きます。
いい話はあまり聞かないのですが😅
その影響もあって、ベラルーシは日に日になにか怖いものがあります。
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仲の良い友達の一人にベラルーシ人がいますが、
「本当に気を付けてね、ポーランドとは違うから!」
「出来れば行かない事をお勧めするけど…」
「ベラルーシって言ってもビャオビエジャの森に行くだけだよ」
「それでも国境越えると違うから…」
「え?そうなの…!?途端に変わるものなの…?」
とそんな会話を数日前にしていたのです。
現地の人が言うのだから間違いない…。
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結局ここは向こう側へ行ける所ではなかったので
パスポートは持ってきていたのですがベラルーシには
行きませんでした。
ここは先生がせっかくだからと連れて来てくれたとの事。
いつも私達を気遣ってくださり色々教えてくれるのが
優しい先生です😄
ここからまだまだ先へ進みます。
写真では分かりませんが、とにかく大変な道のりなのです。
見た目は普通の道路になっている田舎道ですが
ポーランドは砂漠のようなサラサラの砂地。
下手に砂の所を走るとタイヤが埋まり、
ハンドルを取られ、また滑ってしまってこわいのです。
なので私はずっと真ん中の緑の所を走っていました。
そして何よりも大量の虫!
こんなに虫に囲まれたのは人生で初めてでした…
常に自分の周りに20匹以上のハエの大きいものがブンブン飛び回り、
アタックしてきます。そしてずっとついてくるのです。
侵入者として認識されているのか、
それとも何か臭いに寄ってきているのかな?
バッチリ虫よけは全身にしていたのですが関係なし。
そもそもあの虫は一体何だったのだろう…それも不思議です。
恐るべしビャオヴィエジャの森!
つかの間の休息。
「これがヤゴダJagodaよ!こうして茂みにあるの。」
「ワォ!アメリカのとは違うね、初めて見たよ」
沢山生っていました 🙂
ヤゴダってブルーベリーとも違う、すぐりとも違う、
何と言っていいのか分からないけども、
ポーランドではとても一般的なベリーです 🙂
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自然というのは、綺麗・人工的なものが無い
縁や花、水や空気が沢山というだけではなく、
身の危険を感じるもの、不快に思うものが
それ以上にあるという事を思い知りました。
そして自然を守るというのは、
小さい頃から慣れていないと出来るものでもないと。
簡単に若者にも頑張って欲しいなんて言えたもんじゃない!
(誰が言ってるんだ?という話にもなりますが^^;思いはあると思います)
こうした土地は過疎化も進みやすい。
このビャオヴィエジャも例外ではありません。
でもこうした自然のことはその土地の人じゃないと分からない事ばかり。
友人でフォレスターをしている人がいますが、
さすがだなと思う事ばかりです。
他はそうでもここは違う、という事が必ずある気がします。
「郷に入ては郷に従え」
とにかくこの精神は忘れてはいけませんね。
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時計も見ていなかったので一体どれ位進んだことか。
かなり疲れてきました。
一体…どこまで…あとどれ位…?
「今半分くらいかな 😀 」
ええっ!!まだ半分!?
これは体、いや精神がもつかどうか…
あるポイントで虫キャッチャーがある事に気付きました。
「カオリ、気付いた?今年はビャオヴィエジャの木々が沢山枯れているの。」
「虫のせいでどんどん病気になっているのよ」
「アメリカのイエローストーンも同じだよ、問題視されているよ」
イエローストーン…
あのカラフルな間欠泉は見てみたいけども、
そこもまた写真で見る以上に行ったら大変だろうな…
この虫キャッチャーの周りは特に虫が呼び寄せられているので
カミキリムシが自分のお腹あたりに飛んできたときには
思わずウワァァと声を出してしまいました。
そして・・・やっと目的地に・・・
到着!!
ここが黒いコウノトリが見られるポイントだそうです。
黒いコウノトリはとても貴重で、
世界一のコウノトリの繁殖地であるポーランドでも
見ることのがなかなかできない鳥です。
白い普通のコウノトリとは巣をつくる所が違うのだとか。
ちなみにアメリカンボーイも数日前にここで見たそうです。
大量の虫に囲まれながらも、
音を立ててはいけないので自転車を降りて、
そーっと、そーっと静かに進みます。
しばらく休憩がてら静かに探します。
聞こえてくるのは自分たちの周りを飛ぶ
ブーンブンブンブーン…
残念ながらしばらく待っていても
何も来ず。
とにかく虫がすごい。そして日差しが暑い。
その為断念することに。
ちなみに黒いコウノトリはこんな見た目です↓
目の周りも赤くてコウノトリとは全然違う鳥に見えますね!
来年の楽しみにしよう!
「残念だな…もう一つのスポットがあるけどここから6㎞くらい先なんだ」
「体力は・・・大丈夫?」
「ここまで来たら6㎞なら変わらない気もするけど」
「もう少しなら頑張れるけどでも往復12㎞か…」
「うーん、でもこれだけ暑いしやめておこうか、帰らなきゃいけないしね」
数分だけ、ちょっと写真休憩という名の休憩を頂き、
そしてマウンテンバイクにまたがり帰ります。
あの虫だらけの来た道を戻るのかと戻るにも気合を入れなければと
思っていたら、帰り道はなんとスイスイコンクリート。
気付けばすぐに知っている道に出ました。
こっちから来れるなら最初からこっちが良かったよ先生…
という事で、結局サイクリングはたるんだ体に鞭を打つための
試練だったのだと思います😝
今までの人生にない新しい経験だったので
いい思い出となりました 🙂
という事で初日は13時集合~解散が18時だったので
実質で考えても4時間はサイクリング。
そんなに走っていたのか~!
今書いていて気付きました。
足が棒になったのも納得。
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夜は先生宅で皆でピザ!
アメリカの生活を教えてもらったり、
日本の今時の文化の話だったり、
それからお決まりの政治関連だったり。
私達と先生夫妻は全く同じ考えなので
最終的には話題はそこにおさまり、
いつもの事で盛り上がるのですが
アメリカンボーイは別の方だったのでこの夜はほどほどに 😛
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この夜、膝があまりにも痛くて立てなくなり、
眠れない夜になりました。
いきなりの長距離サイクリングがいけませんでした。
足はどこも関節が弱い気がするので
今度は膝をやってしまったかと思いましたが、
とりあえず足の疲れには心臓より高くあげて寝るのがいいと
頭にあったので試行錯誤をして痛みがなくなる形を発見。
朝方には少し寝られて
起きた時には歩けるようになっていたので良かったです😊
いやー少し焦りました。治ってよかった!
2日目へ続く。
去年のビャオヴィエジャの旅行の日記はこちらから
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<ビャウォヴィエジャ2017>週末旅行日記1
<ビャウォヴィエジャ2017>週末旅行日記2
<ビャウォヴィエジャ2017>週末旅行日記3(家と教会)
<ビャウォヴィエジャ2017>週末旅行日記4
<ビャウォヴィエジャ2017>週末旅行日記5
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