先日ツイッターでもちょこちょこ書いていたものですが、
一件落着しましたので、詳細をここに残しておこうと思います 🙂
書いてあることは本当にしたやり取りを翻訳したものですが、
どこまで信じるかはあなた次第です 😛
先に、前提として少し説明をします。
友人=世界中を転々としながら移住をしていて、どうやら「視える人」。
ベラルーシ人だけども、特に宗教はもっておらず、ただ日本が好きで
仏教や神道にも詳しい。
そんな友人とのお話です。
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ある日、夜中の0時半過ぎにメッセージが届きました。
「こんなことをいきなり聞いてとても失礼だと思うけど、あなたしか分からない事
だと思うからどうか許してね。今まで沢山の国を旅行して来たけどこんなことは初めてで…
今いるアパートにね、途轍もなく変な、気分の悪い神タイプのものがいるの。
1mくらいのヘビのような見た目なんだけど、神タイプなら言葉が通じるのにこれは通じなくて、
ただ感じるだけ。それは人を脅かすのが好きで、突然夜中にシャワーの水を出したり、
私のパソコンの電源をいきなり消したりプリンターを起動させたり、
そんな良くない驚かしをしたりするの。
こんなタイプは他の国でも今まで見たことが無いの!
これってポーランドの何か有名なものなのかな、もしくは何か思い当たるもの知ってる?」
なんだって!?
とにかくびっくりした私。
ヨーロッパで悪霊退治の方法…そんなのあるのかな!?
調べてみましたがそんなものはgoogleでも見つからず。
彼女の身は安全なのかととりあえず「Are you Okay!?」と聞くと、
「大丈夫だけど、家に入るといるから気分が悪いの。しかも醜い笑みを浮かべていて…
ネットで調べたけどヨーロッパの情報ではこういったものは見当たらなくて。
主人は見えないって言うけど、何か変な感じはするみたい。」
私は、とにかくkamiではないと、日本だとそれは悪霊って呼ばれるものになると思うけども、
でもここはポーランドだしどちらかと言うと悪魔?ってことは聖水が聞くはずだけど…
聖水なんて持ってないよね…うちにすらないし…
日本の方法で退治出来るんだろうか?と色んな謎が出てきました。
そこが以前お墓だった所なのか、今まで何か変わったことはあったかどうかも
オーナーに聞いたそうですが、特に考えられることは何もなかったそうです。
そこで、
「ワルシャワに日本の神道のお寺ってないのかな」と聞かれ、
いやーさすがにないなー寺もないし、あっても効く気がしないけども…
何故か彼女はカトリックじゃないからという理由で教会にヘルプするのが出来ないようです。
とりあえず、最初に思いついたのが盛塩だったので、
日本だと塩をピラミッドのようにして入り口に置いたりするけどどうだろう?と
伝えてみました。
すると、彼女は
「素晴らしいアイディアね!それ効きそう!!明日やってみる!」
と喜んでくれたのですが、念のため私も調べていたら、
盛塩は悪霊が入ってこないように守るものなのですね。
つまり、もうすでに中にいる彼女のケースの場合、かえって出られなくなってしまうから
だめだ!と気付きすぐにそれを伝えました。
その間も、「それらは攻撃はしてこないの?」と聞けば、
「そういえば昨日は凄く悲しかった。首を絞められたような感じがしたの」と。
えぇぇぇー!!!もう私も眠れません!
そして続いて
「Oh,今シャワーがスイッチオンしたわ」
「教会に行くべきだって!ご主人はなんて言ってるの?」
「でも教会に行くのが怖いの。せめて仏教のお寺はないかな…主人はとにかく落ち着くように、
私にも落ち着けと言っているよ。あ、水が止まった!これがいつも夜中だけあるから最近眠れないの…」
この辺りで、本格的にエクソシスト必要なんじゃないかと思い出しました。
主人が丁度よくYouTubeでもエクソシストの動画を見ていたというのもあって、
あり得るという事が分かっていたからです。
「ヘビってことはkamiって言うより、Yokaiっていう物になると思うんだけど…
それかヘビってことは、医療関係の方の怨念とか?」なんて話をしていたら、
「もしかしたら悪いヘビがここで死んだのかも!!明日聞いてみる!!」
「とりあえず今以上に気分が悪くなったらすぐに逃げるんだよ!分かった!?」
「どうもありがとう!じゃおやすみ~!」
と、意外と彼女は慣れているからなのか非常に楽天的な可愛いスタンプと共に
一度やり取りが終わったのですが、どうも心配で気になった私。
2時過ぎではありましたが、仲の良い別の友達(=ポーランド人、偶然彼女も起きていた!)
に事情を説明して聞いてみたら、心強い返事が来ました。
エクソシストまで行かなくてもそうしたものとコンタクトがとれる
“Medium”という人たちがいて(Mサイズのミディアムではなく、メディウムと読むものです)
「その人達にまず連絡した方がいいかも!ワルシャワなら、この人とか、この人とか…」
とFacebookのアカウントを教えてくれたのです!
その事を送信して私も寝ました。
翌昼。
「ありがとう!もしもの時には連絡を取ってみるね!」
「悪いナイフを見つけたの。これで肉を切って烏に食べさせればきっと効くはず!!ちょっと怖いけど…」
Bad knifeを見つけたという意味が良く分からなかったのですが、
烏に肉を食べさせるという、そんな方法があるのかと感心しました。
「この後の事ももし怖くなかったら教えてあげるけどどうする?」
「怖いけどどうなったかだけ知りたい!」
そうして、また日が過ぎて行きました。
後日。
「親愛なるkaoriちゃん。今日ついにやれることは全部してついに最後のゴーストも
いなくなったと確信出来たよ!沢山のアドバイスが役に立った!本当にありがとう!
妖怪で調べてみたら、似ているものを見つけたの。そのおかげで一つずつ去って行ったの!
これでやっとよく眠れる~!」
「多分前のオーナーが汚い靴で家の中を歩き回って、掃除も良くしてなかったみたい。
そういうのって悪いバクテリアだけじゃなくて、悪い気も連れてきちゃうからね。」
「日本の方法も役に立ったの!?それは良かったけど、なんて妖怪だったの?」
「塩のピラミッドを自分なりにアレンジして、それから加湿器を買って、妖怪タイプが嫌いな音を出したらとても効いたよ!多分、蛇骨婆、じゃこつばばあ(この言葉は漢字とひらがなで送られてきました)だと思う。
なんで私のキッチンに現れたかは分からないけど、もう去ったからよかったわ!
これだと彼女は森の方が好きなはずなんだけど…」
「こんなのがポーランドにいるなんて本当におかしい。こんなの今までの人生で見た事ないもの!」
「私も不思議。多分蛇骨婆そのものではなく似た何かだと思うけど、でももう安全なら良かった!」
という事で、正体は蛇骨婆(のようなもの)で一件落着しました 😀
ヨーロッパ(ポーランド)での悪霊退治の方法としましては、今回塩も役に立ったようです。
塩は万国共通という認識にしていいのでしょうか 😛
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ちなみに、この蛇骨婆、調べた所・・・
“蛇骨婆(じゃこつばばあ)または蛇五婆(じゃごばあ)は鳥山石燕の『今昔百鬼拾遺』にある妖怪。”
また昭和以降では
“佐藤有文の妖怪図鑑『日本妖怪図鑑』(1972年)などで蛇骨婆は東北地方の山奥に住んでいた妖怪で、蛇の巣の親玉・蛇五右衛門の妻であり、右手にひとを凍らす青い蛇、左手にひとを焼き尽くす赤い蛇を持ってると解説されている。これは石燕の解説文をもとに脚色された解説であると見られている。それを受けて、昭和以降の妖怪関連の書籍では、蛇五衛門は人間によって塚に封印された蛇の妖怪で、その妻である蛇骨婆は塚を守るため、右手に青い蛇、左手に赤い蛇を持ち、塚に近づく者を驚かすなどの解説がされたりもしている。”
wikipedia「蛇骨婆」より引用
本当は、「そのヘビって何色だった!?」なんて聞いてみたかったのですが 、
せっかくいなくなったと安心している所また不安を煽ってもあれですし、
とにかく安全安眠が一番!Mediumの方々にもお世話になる事もなく済んでよかったです 🙂
ちなみにMediumはどうやら聞いているとおそらくイタコのような方々のようです。
エクソシストには学校がありますが、このメディウムはもともとそういった能力がある方のようです。
ソウルとスピリッツの違い。
悪魔と悪霊の違い。
モンスターと妖怪の違い。
この辺りが非常に絶妙で、お互いに説明が難しい!
この出来事をまた違う友達にも話したのですが、物凄く怖がっていました。
こちらの方はあまりこういう話が好きじゃ無いようで、しかも詳しく知りません。
しかもポーランドには、先日の死者の日1日目と2日目の違いのように、
亡くなったけど天国にいる人と、
亡くなったけど天国に行けない人(でもこれはこの次元にはいないので日本みたいな霊ではない)
という、非常にややこしい存在もいるのです。
ただ天国へ行くために人々の祈りの力が必要な地獄にはいかなかった方々。
日本だったらテレビのゴールデンタイムで心霊現象の番組がやっているくらい
ポピュラーと言ったら語弊があるかもしれませんが、怖いけども話題にもなる身近な物なのになと、
また文化の違いを感じました。
輪廻というものもキリスト教にはないので、死んだ後の事を考えるのは無いのかもしれませんね。
もし何か起きたら、それは基本的に悪魔が乗り移っているか、
はたまた古いお城の幽霊か…
悪魔の話は、以前も書いたことがあるかもしれませんが
そもそも「悪魔」はいないものであって、その単語を言ってはいけないという風潮があるようです。
(言う=その単語を認識している=悪魔は存在するという事になってしまうから。)
それでも、エクソシストが存在しているので、もういる事はしょうがない(でも認めたくない!)という
思いがあるのだと思います。 🙂
宗教というと、個人的にはあまりいいイメージは無いのですが、
意外と何かを信じているたりもしますよね。
おまじないやお守りなんかも結局は宗教からのものであって、
例えば私はいただきます、ご馳走様を言わないと、なんだか気がすみません。
それから、ご飯にお箸を立てるような、食べ物に何かを刺して立てるのも、見たくはなかったり。
文化が絡んでくる大きな宗教となると、色んな違いがあって何かと面白いものです 🙂
「幽霊は怖いけどゾンビは怖くない。だって日本は火葬だもの。」
こちらは逆なんですよね。そんなのも面白いですね 🙂
色んな人と色んな話をすると、自分の知らない面白さで溢れています。
そして改めて自分の知識を再確認することになり、これぞ自分探しと言うものではないかと
思うのですが、どうでしょうか 🙂
全く文化の違う人に出会って、基本的な事から説明しなければならない状況におち、
話していくうちに、
自分はそれについてそう思っていて、
そうして育ってきた、
それが自分だ、と。
それが外国だと、強制的に自分が話さなければならないので
アウトプットしない事もして、
自分と言うのはどういうものなのか、
気付きやすいという事なのだろうと思いました。
なので、普段おしゃべりな人や、心がオープンな人はきっと自分探しなんて
あまり必要ないのではとも思います。
きっとオープンな人は相手の事も知りたいと思う人が多いと思うので、
知った時に違いに気付き、また新しい自分を知る、だから旅が好き、という方も多いでしょうね 🙂
相手が外国人である必要はありません。ただ強制力が強いというだけで。
地域が違うだけでも、年齢が違うだけでも、
それが両方だと全然違うのでとても面白いです。
そんな事が自然と起きるガイド業は、今思えば自分にとってとてもいい事なのかなと思います。
今月も何組かガイドのお問い合わせを頂いております。
新たなお客様に出会えるのが楽しみです 🙂
話が逸れに逸れましたが、おあとがよろしいようで!
今月はお陰様でガイドの記事も更新できそうです。
冬のワルシャワをお届けします。どうぞお楽しみに 🙂
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
良い週末をお過ごし下さい 🙂