そんなことになっている事さえも知らなかった私です。
これについての造語「Brexit」なんて言葉も出来ていたんですね。
旅行会社時代の先輩に
「イギリスがEU離脱したら、ロンドンにいるポーランド人はどうなっちゃうんだろうね?」というメールをもらって、
そういえばそうだ
と思ったので主人や友人に聞いてみました。
ロンドンの半分はポーランド人と言われているくらい、
ロンドンにはたくさんのポーランド人が住んで働いているそうです。
高校を卒業してそのまますぐイギリスへ行ってしまう若者も多々。
イギリスの言語は勿論英語、今の若い子たちは英語を勉強しているので言葉の壁もなく、
ポンドというとてもいい価値のある通貨のイギリスへ出稼ぎに行くのです。
出稼ぎに行くというよりもほぼ移住で帰ってくるのは年に数回なので
日本の若者が東京に一人暮らし初めてそこで働くような感覚ですね。
イギリス人からすれば、そういった移民(もちろんポーランド人以外にも沢山いますが)によって
職が奪われて困っているなんてことにもなっているそうですが、
中にはイギリス人よりもポーランド人の方が真面目にちゃんと働くからいい、とか。
どの国の人が働く/働かないは、ヨーロッパ間だけでなくアメリカと比べても
どこも同じこというので私にはよくわかりませんが 😛
日本人の私からすれば「全員もっとしっかり責任もって働け!」とは思います 😛
さて、Brexitとは言ってもそう簡単には出来るものではないそうで、
主人曰く「正式離脱には2年はかかるはず、だから働いている人にも何かしらする時間はある」とのこと。
そして友人が調べてくれたことには「2012年以降に行った人には住み続けるのは難しいらしいよ」と。
しばらく働いている人はもう市民権のようなものを得て国のために税金を払っていたりするため
認めてもらえているという事でしょうか。
昨今の難民もあるので、2012年以降という制限をつけたのかもしれませんね。
少なくとも知り合いのポーランド人はすでに5年以上住んでいるので大丈夫そうです 🙂
ポーランドが就職難と言うよりも、やはりイギリス行った方が簡単な仕事でもポーランドよりいい給料になり、かつ都会なので、現代の若者にとっては「ワルシャワに出るんだったらイギリス行く!」
という感覚なんだと思います。
ヨーロッパはもうヨーロッパという大きな国があって、それぞれの国は県みたいなものです。
ポーランドから見たらドイツもフランスも外国という意識はあまりありません。
これが陸続きの国の気分ですね、日本では味わったことのない不思議な感覚です。
(正確にはシェンゲン協定と言うものもあるのですがそこまで言ったらかなりややこしくなるので省略します。)
若者がどんどん田舎から都会へ、しかもそれが国内ではなく国外へ出てしまったがために
昔は大都市だった所も廃れてしまい、ウッヂはそれが顕著です。
ポーランドは働き手がいなくなったので他の国からの移民を多くとるようになりました。
主にウクライナ、ベラルーシなどの国です。
勿論賃金はポーランド人よりは安めだそうですが、それでもあちらの国の物価はさらに
安いのでポーランド人がイギリスに雇ってもらうのと同じです。
言葉も似ていて、かつロシア語が出来ると一部の企業にとっては有利なので
それ用に雇うということもあるようです。
まるで日本企業が中国を相手するために中国人を雇うようですね。
あんまり関わりたくない国なんだけども、関わらざるを得ない…
(個人的な意見です。)
そして就職難になり、ポーランド人が職が見つからず就職していない高学歴の若者も多くいます。
ワルシャワ大学(日本で言う東大)の大学院まで出ていても、です。
あんまり学歴社会ではないとは思うのですが、それでもそこらの大学よりワルシャワ大学卒というのは
とても強いです。
勿論選り好みしているのもあるとは思うのですが…それは分かりません。
いずれにせよ、どこの国も同じような状況ですね。
ただ少なくともポーランドは周辺諸国と比べたら明らかに移民が少ない国だと思うので
宗教の違いによる暴動や文化の違いによって町が汚れるなんてことはあまり見られないので
比べたらマシだとは思うのですがそもそも比べるものじゃない。
ポーランドとして深刻な問題です。
ワルシャワの文化科学宮殿がブリティッシュフラッグになるくらい、
「お願い行かないで!」とライトアップまでされました。
ここ数年LOTポーリッシュ航空の中国(北京)への直行便が通ったことによって
今後中国人が一気に増えるのではと予想しています。
そして今月10月から韓国(ソウル)も飛びます。サムスンが多いですからね、
ビジネストリップ勢が大勢来るでしょう。勿論観光客も。あとアジア線はバンコクもだったかな?
ワルシャワは今本当に年々変化していて、わずか5年しかいない私ですが
それでもここは東京かと思うほど変化の著しく1か月来なかったら何か変わっている気がします。
私自身も移民と言えば移民なんだと思います。
ただ、少なくともポーランド人が出来ない事をポーランドの為にしているという意識の下で
ポーランドの為に働いているので立場はわきまえています。
これからも日本国籍を有しながらポーランドに住まわせてもらっている以上は
ポーランドのルールに従って、日本人ですけどポーランド人らしく、
外見からのネガティブ要素はポーランド語を話すことで少しでも払拭して、
外国人として住んでいこうと思います。
これが外国人が外国に住む最低限のわきまえ方だと思うのです。
さて、これからイギリスのEU離脱によるポーランドへの影響がどのようにでるのか。
しばらくニュースや近所の人たちと世間話はこれの話題で聞いてみよう 🙂