ザコパネ・クラクフ旅行!①クラクフからザコパネへの行き方
ザコパネ・クラクフ旅行!➁ザコパネ到着!
の続きです
ザコパネからモルスキエオコまでには、まずバスに乗って近くまで行かなければなりません。
モルスキエオコ(Morskie Oko)行のバスは沢山あって
どれに乗ってもOKだということに後で気づきました。
しかしどれもバス(というかワゴン)が満員になるまで出発しないようだったので
私たちも20分ほどでしょうか、バスに乗って待ちました。
時刻表色々あったんですけど満員にならなきゃでないので意味無し。 |
乗り場付近にはカジュアルな服装の運転手がちらほら |
若干の怪しさも感じながらとりあえずモルスキエオコへ向かうバスは
これが最初に出るようだったので揃うのを待つ。
中に書いてあった注意書きが主人曰く
「こんな法律合ったっけ!?ちょっと撮っておいて!」と言われて撮ったもの。
内容としては乗ったら降りちゃダメ、ということ。
乗らないと規定や料金などは外からは何もわからないのに、
乗って読んだ時に「このバスやめよう」と思っても降りてはいけない、という規定です。
なんだそれ!詐欺じゃないか!
と思うのですが、こんなもんなんでしょうかね・・・それが規定何条なんとかに定められていると
書いてあるのでこういった変な法律がポーランドにも沢山あるんです。
降りる理由としては、多分料金の問題だと思うのですが、
どれも同じようなもののようです。
ザコパネからモルスキエオコ麓までバスで約40分。料金は一人10zł。
40分で350円と思えば安いかもしれないのですが、
ポーランド人としては「高いねー」と主人。確かにワルシャワで24時間乗り放題券が15złを
考えると片道だけで10złは高いかも。
まぁでもこういう人たちはこの時期で1年分稼ぐんだろうからそれくらいにしないとって
ところでしょうね 😛
ほとんど寝て過ごしましたが到着!
本当に来るときに見た雪山麓まで来ました。
着いたところは駐車場兼バス乗り場。
そしてここからいざモルスキエオコへ向かいます!
入山料は1人5złです。
山と言っても歩くのは舗装された道路のみ。
なーんだ!てっきりもっと森の中とか歩くのだと思っていました :D
往復どちらも馬でも行けるとのことを聞いていましたが、
頑張ってのぼって帰り楽すればいいかな~なんて考えて往路は自力で行くことに。
ひたすらこんな道を上っていきます。途中からずっと坂道になります。
モルスキエオコまでは確か約8km、
「2時間だね!」と言っていたのを覚えています。
2時間か~なら余裕かな~なんて思ったのが間違いでした・・・
のぼっている時はあまり坂だとは思わなかったのですが実は結構な傾斜。
途中途中こんなポイントがあって、地理好きな人ならきっと楽しい尾根線がよくわかる地図だったり
植生だったり、地形だったり。
しかし歩けど歩けどなかなか進まず。ここでまだ3つ目。
3つ目だと言ってもいくつまであるかも今どの地点にいるかも書いていないのでこれまたつらい!
滝が珍しいようで見てみて!って主人にも言われたけどもこれ滝っていうのか?
ってくらいのちょっとした滝。
そういえばポーランドは国全体が本当に平地で山がないので、
だから滝も簡単には見れないんだとここで気づきました。
日本は列島の中央がずっと山ですもんね、
全国の皆さん平均的に山も海もあって日本はすごい地形です。
鳥の鳴き声と水しぶきが少し。
こうして水があるとより気持ちがいいですね 🙂
これふきのとうかな~?それにしちゃ大きいのかな~?
本物見たことがないので分からないのですが、これが沢山ありました。
これがふきのとうだったら全部てんぷらかな~
なんてことを考えながらのぼっていきます。
水がぽたぽたと岩の間をしたたれ落ちていました。なんだかとっても神秘的!
これらが集まって小川になってそのうちどんどん大きくなってヴィスワ川へ!
側溝路にも雪解け水が流れていてとってもきれいです。
ただ飲んでいる人はいなかったので飲めないのかな??
つめた~い!!! 😀
途中のトイレは大混雑。
途中どんどん馬に乗った人たちに抜かされていくのですが、
馬をみるたびに可哀想で可哀想で…尋常じゃない息遣いに目が普通じゃない。
素人目に見てもかなり無理させられているのが分かりました。
実際ここでは強制労働が過ぎて動けなくなってしまったり、
心臓麻痺で死んでしまった馬もいて問題になっているそうです。
「Wyzysk koni w Zakopanem!(ザコパネでの馬の悪用!)」
と題された記事に載っていた動画です。
Kierowca busa spłoszył konie? Jedno ze zwierząt nie żyje
こちらの写真は馬2頭のうち1頭が死んでしまい
事故を起こしてしまったときの画像です。
政府がちゃんと馬を休ませているのか、
十分な数の馬がいるのかなどを調査しているようですが、
明らかに需要の方が多く供給は間に合っていないように見えました。
馬に乗るのはお年寄りと小さな子供だけにしてほしいと思います。
観光客の増える春夏シーズン、日照りはとても強くアスファルトの反射熱も
とても強くなり馬にとっては暑さと重さで非常に負担がかかっています。
主人も馬が可哀想で見ていられないと通る度に目を背けていました。
重そうな鉄のワゴンに15人ほど乗せて本当につらそうです。
下りの馬も楽そうに見えてかなり足でブレーキかけていましたから
(でもコンクリートなので蹄が滑っていました)
上りよりはマシにしてもつらいだろうなと思いました。
写真をみても分かる通りただの坂道です。
どうか今後モルスキエオコへ行こうと思う人は出来る限り自力で
のぼってください。お願いします。
写真を撮るという体で一瞬休憩。
上るほど気温も下がり、雪も増えてきました。
ロングダウンで歩いていましたが動いていても寒く感じるほど。
足がもうすでに棒です。下れるのかと心配ですがここまできたらあとはいくしかない!
これを何度も繰り返し、主人がGPSみながら「あと○○kmだよ」と
教えてくれたので頑張れました。
途中からくねくねといろは坂のように上っていくルートとは別に
その間をショートカットするように森の中を石の階段で上っていくルートが出てきます。
私たちの前の人たちはショートカットルートで、
私たちは通常ルートで行っていたのですが、
ショートカット出口で毎度会いました。
どちらも時間としては変わらないようです。
距離としては短いかもしれませんが滑りやすい階段でかつ急傾斜というのもあり、
余計疲れそうだったので私たちは通常ルートでのぼっていきました。
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前にいたグループの一人が「もう無理!もう帰る!」と脱落。
あと2㎞というところでしたが気持ちは分かる…私もかなりつらかったです。
あと2kmとわかっていたから頑張れたけども、
いつまでのぼれば着くのかという中だったら絶望的です。
そして後半はほぼ会話もなく、ただひたすらに上っていくと・・・ついに!
ついた~!!!
おぉ~すごい!でも湖凍ってるよ~涙
ちょっと早かったようです
Morskie Oko=海の目という意味です。
標高1395m、結構上りました。
餌矢理禁止、お金も投げ込んではダメです! 😛
とりあえず来た記念に 🙂
左:ついたところ(上)から 右:下にもおりられる
湖はぐるっと一周できるようです。
さらにここから本格的に山へ登るルートにもつながっています。
そのためアイゼンやピッケルを持った人たちも同じルートで来ます。
あんな重い荷物でちゃんとした装備なのにコンクリートを歩くのは
かえって大変そうです。しかし岩が本当にごつごつでちゃんとした服装をしていないと簡単には行けません。
スニーカーじゃ滑って足も疲れていたので力も入らず諦めました。
大自然! |
行けそうですべて滑る怖い道 |
水は青緑の綺麗な色!天気が良ければもっと綺麗に見えたことでしょう。
しかしとにかく寒い!
手も完全に冷たくなってしまい、暖かい所・・・はない。
レストランはあるのですが、一つしかないため常に混んでいました。
雪崩が起きそうな景色。雪山が目の前って少し怖いです。
現に途中の掲示板にはその日の雪崩注意報○%と出ています。
水面に映る |
誰かが作っていった雪だるま |
とりあえず湖の前に座って持ってきたサンドイッチを食べてしばし休憩。
でも寒いのでとりあえず見たら、よし帰ろう!!
帰りの方が馬への列がかなり多く並んでいました。
こちらにもかわいい雪だるま発見!
帰りは予想外の急勾配に「これを2時間でも上って来たらそりゃ疲れる!」と
自分の足の疲労にも納得しました 😛
ほぼモルスキエオコですが少し下ったところにある軽食屋さん
ここにトイレもありますので行っておくことをお勧めします。
トイレの利用料は2złでした
ザピエカンカ(ポーランドのキノコピザパン)やゴフリィ(ワッフル)などがあります。
帰りはスイスイ!この斜面に膝への負担がかなりかかっている事が感じられます。
自分でこんなだから、きっと馬たちはブレーキかけてもらってるにしても滑っているのを見ると
かなり膝疲労するだろうなとやっぱり馬の心配をしてしまいました。
往路は約2時間かかりましたが、
復路は1時間40分ほどで下山できました。
ちょうどおり始めてから雲行きも怪しくなってきて、バスに乗る頃にポツポツと雨が降ってきました。
降られなくてよかった~!
それにしても疲労困憊。足が痛くて主人も靴擦れを起こしたようで二人で
帰りのバスは寝てザコパネへ帰りました 🙂
夏の良い時期に来るとこんな景色が見えるモルスキエオコです。
自然が大好きで体力に自信があり、かつ旅行に時間がある方におすすめの場所です。
初めてのポーランドでわざわざ行くようなところではないと思いますが
(ほかにももっと簡単にのぼれる所もあります!)ポーランドに2度、3度と足を運ばれる方には
是非見てほしい場所のひとつです 🙂
つづく