今年もこの季節がやってきました
ハロウィンで心踊るこの時期。
ポーランドの死者の日はお盆です。
11月1日が祝日となり前後で休みを取ってしばらく休む人もいます。
お盆のようなものなので実家に帰る人も多いです。
お墓にはランプを置くのがポーランド流。
お墓の上に置くというのがまた日本感覚だと慣れませんが、
代わりに墓地の自分の敷地というのがお墓まるごとそのままなので上しかほぼ置くところはないのです。
今年も混雑を避けて少し早めにお墓へ行きました。

草を抜いたり、汚れを落としたりお墓掃除はどこも同じです。
天気がよく、日曜日だったのもあって少し早かったですがすでに多くの人が来ていました。
バケツを持って、ゴシゴシとお墓を洗い、古いお花やランプを捨てて、新しく飾っていきます。

やっぱり45cmじゃ小さかったな
そういえば日本ではお墓は生花を飾ることが多い気がしますが、
こちらでは花瓶のところに入れるのは造花が多い気がします。
綺麗なまま長く保つし、捨てる時も匂いや汚れがあまり気にならないところがいいですね。
ただ日差しが強いからかこんなに色褪せてしまうかとびっくりするほど色がなくなっています。
でもこうして死者の日にはまんまるに植えられた小さな菊を置くのが定番です。
私たちが行く墓地は2ヶ所あって、片方は郊外の小さな墓地、もう一つは市内の広い墓地です。
広い墓地の方は11月1日の夕方を狙っていきました。
ギリギリ日が落ちる明るいうちに掃除をして、帰る頃には暗くなってランプを楽しもうという作戦です。
サマータイムも終わり、今の日の入りは16時頃となっています。
死者の日前後はワルシャワ市内はCの番号がついた特別な公共交通機関が走っています。
値段は同じですが、普段通らないルートでそれぞれの墓地へと連れて行ってくれるバスです。
死者の日以外は滅多に来ないので久しぶりの広いこちらの墓地。
歩き疲れることを覚悟でこの日も向かいました。

露天商がたくさんいます。

ランプはいつものお店で購入
お花や、ランプ、手作りのリースや、子供むけのこの日によく食べるお菓子もよく売っています。
パンスカスクルカという練乳のキャラメルは定番のお菓子で

敷地内では10m毎に売っている人がいましたよ
他にも小さい丸いプレッツェルのようなものだったり、
ポン菓子をチョコと混ぜてまん丸にしたお菓子(シシキ=松ぼっくりという名前がついているもの)が定番です。

Szyszki
明るいうちにまずは掃除をして、ついでに黄葉
も楽しめるかなと思っていたのですが
予想外に早く暗くなってきてしまい、あっという間に真っ暗になっていまいました。

私は暗いと目があまり見えなくなるので足元が心配でしたが
ここでスマホのランプが大活躍
スマホは本当に便利ですね。

まるで住宅地のように、大通りがあって、そこからどんどん暗い中へと
進んでいきます。

歩きながら「この方のはすごいなぁ」「これも綺麗だなぁ」
「うわぁいい雰囲気だ〜
」
と終始楽しい気分でした
頭の中ではディズニーランドのホーンテッドマンションが流れていました。

Dzięcioł(ジェンチョウ=きつつき) さんを発見
!
お墓に行くといろんな苗字が見られるので珍しい苗字探しが楽しいです。
死者の日の夜は、それに加えてランプの置き方の芸術性を見て回ったりして
それもまた楽しいのです。

と言っても、楽しいのは私だけで主人にとってはお盆のお墓参りなので
私がなぜニコニコしているのか理解不能なようですが
私が嬉しそうなので彼もニコニコしています

今年はスマホが壊れてしまって、主人の古いスマホを使っているのですが
カメラにナイトモードを見つけて今年はまた綺麗に撮ることができました。
実際に見ていた景色よりも明るく綺麗に撮れているのですが特別加工はしていないので
雰囲気を一緒に味わってもらえたら私も嬉しいです
それでは、今年の死者の日の雰囲気をどうぞ



PWのマークがあったところ。
ワルシャワ蜂起で亡くなった方々の慰霊碑のようです。
右のところに22Aと書いてある石がありますがこれがお墓の住所になっています。
これがずーっとあります。私が見たところまでではQまで確認しましたがもっとあるのは
間違いありません

マリア様は他の場所にもあった気がするのですがここが一番キャンドルが置かれていました。
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