今日は「イースター前日土曜日のお清めŚwięconka」の続きで
イースター当日のご飯を紹介したいと思います

前日土曜日に清めてもらったそれぞれを覚えておいて、
冷蔵庫に閉まっておいたものはどれが清めてもらったものかどうかで分けておきます。
特別なので同じ具材と混ぜずに「これは清められたもの」と認識してから
大事に食べます。
まずはスープ作り。
クリスマスはżurekジュレックで、
イースターはBarszcz białyバルシチビャウィという白いバルシチというのが
あるのですが、これを食べるのがこの辺のしきたり。
これは地域によるようです。
味はほとんど変わりませんが、
ジュレックはこのバルシチビャウィをもとに、そこへ発酵したライ麦を入れた料理だそうで
バルシチビャウィは酸っぱさがほとんどないのでとても食べやすいスープです

そこにいれるのがこの白いソーセージ。
Biała Kiełbasaビャワキェウバサといいます。白いソーセージ、そのままの単語です。
この白さ、分かるでしょうか
イースターでしか私は買わないので
生々しくてつい写真を撮ってしまいました
これはこれでもそのまま食べられるそうですが(奥のソーセージもそのまま食べられます)
ちょっと怖いので、スープと一緒に最初から煮込みます。
といっても、インスタントがあるので粉と水と、それからこの白ソーセージをいれて、
ゆで卵をいれるだけです

次に仕込んでおいた赤カブBrakiブラキの汁漬けのゆで卵を飾り切りします。

これは半日で一度出した時の写真ですが、綺麗なピンクになります
これでデビルドエッグ(今年初めて呼び名を知りました)を作ります!

中までグラデーションにそまって綺麗です。
このフチはストローで簡単に切ることが出来ます

ストローの切り口を、半分より少し少なめになるように∩このようになるように
切り落とすだけです。
深さは卵の白身分だけでいいので1cmほどでしょうか
それで一周刺していくだけです
黄身に当たった感触があるので、どこまで刺すかもわかります
包丁で三角に切っていく方法もありますが、今年はこの方法を知ったので
やってみたら簡単なのに可愛くて気に入ってしまいました
♪
あとの料理は適当に

こんな感じです
バルシチビャウィと、清められたゆで卵とチャイブと。
手前のお皿に置いてあるのは清められた食べ物です。
一人ずつそれぞれで分けて。
(清めてもらったソーセージはジュレックに一緒に入れてしまいました
その方が美味しいのです
)
ゆで卵の黄身だけを味付けして再度のせたデビルドエッグは、
カレー風味と、あとなんだったかな
パプリカパウダーをいれた何かなのですが
忘れてしまいました。
どれも美味しく出来ました
じゃがいもを茹でたものにバターとディルをあえたもの。
人参スティックはクリームチーズとミソを混ぜたディップ用。

それからデビルドエッグに使おうと思って忘れていたツナマヨは
パンに塗ればいっかということでそのままで
ブロッコリーとゆで卵の和物も。
ラディッシュとカッテージチーズのガーリック風味もパンに。
これだけ食べたりもする主人の好物です。
あとは定番のハム、ソーセージ、チーズを並べたもの。
主人に任せたら、パックから出してそのまま置いただけだったのですが
二人だけなのでいっかとそのままです
この少し高くなっているまな板はIKEAで買ったのですが、
こうしてディスプレイのようにもなるのでお気に入りです


デザート①はBaranekバラネック(子羊)のパウンドケーキ。
しっとりしていて、初めて市販のパックに入った焼き菓子で美味しいと思いました。
いつもならば、どれも大抵パサパサで、日本のしっとりが恋しかったのですが
この子羊パウンドケーキはとても美味しかったです
もう一つのカゴに入れる用だった小さなBabeczkaバベチュカも
美味しかったですが、普通のふわふわなものでした

デザート②はMazurekマズレクという、マズレクにもいろいろ種類があるのですが
周りがクッキー生地で、中にジャムと甘いクリームとナッツやドライフルーツがのっていたら
Mazurekかなと思っています
プレートには
「Wesołego Alleluja」ヴェソウェゴ アレルヤ と書いてあります。
アレルヤはハレルヤの方が聞いたことがあることがあると思います
ポーランドだとアレルヤになります。
ポーランドが好きな方はもしかしたらヴェソウェゴって聞いたことあるなと
思う方がいるかもしれません。
それはクリスマスできっと見聞きしたものです
クリスマスは「Wesołych Świąt!」ヴェソウィフ シュヒョント!とお互いに声をかけます。
日本で言う(英語ですけど)メリークリスマス!と同じです。
これがイースター(ポーランド語だとWielkanocヴィエルカノツ)だと
「Wesołego Alleluja」ヴェソウェゴ アレルヤ になります
友達や知り合いからもクリスマス同様にSMSでこの「Wesołego Alleluja」と共に
詩のようなメッセージが今年も届きました
でも、クリスマスのほうが新年も祝うのも同時とあってもっと沢山送りあった気がしますが
若い人はイースターはそこまでみんな一緒にという感じじゃないのかも?
そう言えば、
シロンスク地方(日本だとシレジア地方とも呼ばれる西の方の地域)に住む友人と
やりとりをしていて、
「こちらの地方の最も伝統的なイースターっぽい画像送るよ!」と送ってきてくれたのが
こちらの画像です。

あまり変わりませんが、シロンスクと言えばジュレック。
じゃがいもにフライドオニオンとディルを混ぜたもの、
ジュレックにソーセージとディルと少しのにんにくも。
「とてもオールドスタイルだけど、イースターはこれだね。」
「シロンスク以外で本物のジュレックを飲んだことはないよ
」
とのことで、私はシロンスクでジュレックを飲んだことがないのですが
あっちのほうが酸っぱい、というのだけ知っています。
ジュレック自体、そもそもお味噌汁のようなもので作る人によって味が違います。
しかしシロンスクだと合わせ味噌と赤味噌、白味噌と変わるような感じでしょうか
私は関東なので合わせ味噌が定番なのですが
日本も各地方ごとでかなり食が変わりますから、国内でもいろんなところで
その土地の味を試してみたいですね
話が少しそれてしまいました
戻しましょう。
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