前回はイースターについて書いていたら食べ物だけで結構な長さになってしまったので
<食べ物編>と分けて、今回はその他の事について書いていこうと思います。
イースターと言えばの卵jajkoですが、jajkoといえばポーランドでは
そうです!ピサンキです!
ピサンキは何に使うでもなく、飾り物なのですが色んなバリエーションがあります。
★Pisankiピサンキ
instagram- folkstar_pl
お土産屋さんにも年中置いてあるのでこのタイプは見たことのある方も
多いのではないでしょうか🥚
ピサンキには色んな種類があり、例えば↑こちらのピサンキは本物の卵ではなく
木で出来た🥚にアクリルペイントで色々な柄が描かれているピサンキ。
木製ですから落としても心配ありません😊
大きさもエッグスタンドに置いておくのにも丁度いい大きさのものが多いので
卵の代わりにこれをエッグスタンドにおいて春に飾って置くと季節のインテリアデコレーション
としてぴったりですね♪
Love Poland
Kraszanki
食べ物でたまごを染める事が出来ます。
まずそれぞれの野菜や素材を切って沸騰させ色を出します。
少し冷まして酢を少々入れて、それから🥚をいれて、ゆっくり20分(または色のお好みでそれ以上)
茹でると色が綺麗につくそうです。
たまごを入れる際に、ストッキングで葉っぱやモチーフを表面にくっつくようにして縛り
それから入れるとその部分は染まらないので写真のように模様になります😊
食べ物で染める時には中身そのままでも安心して出来ますね😊
しかし卵はいっきにそんな食べることも無いと思うので殻を取っておくのがおすすめ。
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<卵の殻をなるべくそのままに中身を出す方法>
お尻の所に5㎜ほどの穴をあけて、反対側の頭の方にも小さく穴をあけ、
小さい方からストローを使って空気が抜けないように思い切り吹くと
お尻の方から中身が出て来ます。
中身は美味しく食べて、殻は綺麗に洗って干しておきましょう♪
下はシールで隠したり、上は下からリボンを縛って通せばオーナメントになります。
専用の注射のような中身を出すものもあるので、それに近い物をお持ちでしたら
下にだけ穴を開ければ中身を出せるので持っていると飾るには綺麗にできますね😊
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実は正確にはピサンキには3種類あります。
素材は写真のように食べ物などの天然素材でも、アクリル絵の具でも何でもOKなのですが
こうして卵を一色で付けたものを「Kraszanki クラシャンキ」(kraszonka、kroszonkaとも)
絵が描かれているものが「Pisanki ピサンキ」
削って作られているものが「Drapanki ドラパンキ」と言います。
全て包含し「Pisankiピサンキ」が総称としてOKですが、実は手法で分かれているのですね😊
調べて行くと分かったことに、地方によっても違うようです。
例えばシロンスク地方だとKroszonkaクロションカと呼び、
それは一色で色を付けたものに削って模様を入れたものの事になるそうです。
bonclok.pl
こちらが例としてありましたが、とっても細かいですね👀
<Pisanki ピサンキの例>
gadzetomania.pl
伝統的なピサンキはカラフルで細かな模様、そして種類も沢山あります。
nowytydzien.pl
このピサンキはPisanki chełmskie(ヘウムスキエ)と言って、
chełmヘウムというザモシチの北、ウクライナとの国境方面の場所があるのですが
そのヘウムのピサンキです。
これはピサンキの昔からある伝統的な方法で描かれるものなのですが、
まず蜜蝋を溶かしたもので図柄を殻に描き、染まらないようにします。
そのまま全体を染め、絵柄を追加したりして、蜜蝋を取り除いて
染まっていない所が綺麗に残っているというものです。
nto.pl
一番よく見るピサンキは私はこのタイプです。
柄を描くときに、先の丸まった(例えばヘアピンのようなもの)細いもので
点と、置いてピッと線を引いて、その組み合わせで花火のような絵柄を
色とりどりで描いていくものです。
これは真似しやすいなと思いつつ、絵心が全くないのでやってみたい気持ちはあるのですが
まだ試したことのない方法です。
これもいいのですが、年々やはりモダン化していくものです。
こんなものも見つけました😊
blackdoghouse.pl
油性ペンで描いたピサンキ!モノクロでも可愛いですね♪
ネイビーで描くと北欧テイストな感じがしないでもありません😊
絵ではなく文字を書くのもいいですね♪
線を引くだけでも、ある程度卵の数があると可愛く見えてきます🥚🥚🥚
これなら日本ででも簡単に真似が出来ます✨
<DRAPANKIドラパンキの例>
ドラパンキはこうして太めの針のようなもので少しずつ削っていきます。
シロンスクのクロションカはドラパンキですね!
こんな細かく繊細で綺麗な卵たちが出来上がります😊
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またDrapankiは針だけではありません。
言うなればもうエッグカービングの世界へと入っていきます。
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エッグカービングの世界は広いのでピサンキの枠ではおさまらないので
例はこれだけにしておきますが、ダチョウの卵からウズラの卵まで
様々です。
そもそもなのですが、ポーランドでの卵の色は日本のように白ではなく
肌色~赤茶が一般的です。
先日の「新鮮なのかいどっちなんだい実験」の時の卵
とても絶妙な色で、白地がやっぱり可愛いなぁと思ってしまうのですが
私の場合はそんな白にまずは染める所から始まります。
ですが均一に綺麗に染めるというのも中々難しいものです😢
以前作った時はアクリルペイントだとどうしても筆の跡が残ってしまうので
スプレーを購入して真っ白にコーティングしてデコパージュもしながら
オリジナルを作りました😊
たまごの中身を出した穴にはリボンを通して飾れるように♪
ステンドグラス風に作れるペンを使って模様を描き、
その上から白スプレーをしてから少し削って、所々穴をあけて
(Dremel3000を使用)アンティーク調にしました😬
こちらはお店で買ったもの。これに憧れて上の物を作りました。
これは多分卵からして違うのだと思いますが、普通の市販の鶏の卵では
こんな近い所で穴をあけられません(割れてしまいました😭)
そしてこの写真を撮った時にもう一つあったのですが落として割ってしまいました涙
あくまでも卵の殻…ちょっと落としただけでも割れてしまう儚さ…涙
これは番外編ですが、編んだものを固めたレース🥚なんかもあります。
レースの卵も可愛いでしょう♪これも自分で作ったものですが
これなら落としても割れないので安心して飾れます😬
instagram-Cetamika.Boleslawiec
落としてはいけない物の代表格ボレスワヴィエツのたまご。
なんて可愛いんでしょうね✨
このようにイースターの時期はイースターが楽しみと言うよりは
🥚が楽しみな私です。
卵だけでも作り方が違い地方ごとの絵柄をつけたり方法があったりと
色んな種類があることもイースター(Wielkanoc)と合わせて知っていただけたら嬉しいです。
最後まで読んで下さりありがとうございました🐰
***過去のイースター記事***
★ポーランドのイースター<Wielkanoc2016>
★もうすぐイースター!2016(イースター時期のTVCM)
★Wielkanoc 2015 イースター!1日目
★Wielkanoc 2015 イースター2日目Lany poniedziałek!
★イースター前のイベント2014<Droga Krzyżowa>
★〈趣味〉イースターエッグで窓を模様替え(無料編み図付き)