最近主人と昔の話をします☕
私も主人も今でも仲が良いのは小学校の時からの友達でそんな友達が結婚したり子供が出来たりと話題になるからです😃
そんな中、小学校の時の話をしていると「え?ちょっと待って、それどういうこと😳!?」
となる事がちょくちょくあるので残しておこうと思います✎
始めにお伝えしたいのは、これからの話はあくまでも主人の話であって、
時代も違えば地域も違うと変わりますので、これがポーランドの普通だとは思わないで下さい。
ただこれも事実ですので嘘ではありません。
私達の年代、アラサーにおけるワルシャワでは恐らくこれがスタンダードなのです☺
それでは違いをみてみましょう!
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①そもそも小学校が6年制ではない。
エレメンタリースクールというと、主人の場合は8年でした。
日本だと6年(小学校)+3年(中学校)+3年(高校)で義務教育が終わりますよね。
主人の場合は、8年(小学校)+4年(高校)です。
小学校にあたる言葉(6年間)はポーランド語だとSzkoła Podstawowa
シュコゥワ ポドスタヴォヴァと読みますがSzkołaだけでも子供がいると所謂小学校を表します。
中学校はGimnazjum ギムナジウム
高校はliceum リツェウム
といいます。
ちなみに2つ下の妹は6+3+3でした。小学校も違う所へ行きました。
学区というものもあるけどもどうやら学校は選べるようです。
②クラス替えがない
私の場合は、毎年クラス替えがあって担任の先生も変わっていました。
と言っても小学校の時は2クラスなので同学年みんな友達のようなものでしたが
中学校の時は7クラスあったので毎年クラス替えはありましたが
話した事がない人も沢山いました😶
主人の場合は、8年間クラス替えなし。
4クラスあって、1クラスは大体30人程度。
1クラスの人数は日本と同じくらいでしょうか。
ちなみにポーランドではこの世代が一番子供の多い世代だったそうです。
日本だと自分の時代はもう子供が減って来ていて、確か3つ上までは中学校も10クラス
あったとか。私の通った中学校は小学校が3つ集まった中学校だったので市内でも多い方でした😬
主人の場合は範囲が分からないので密度が分かりませんが、
高校の場合を聞いてみると6クラス。私は県立で8クラス。
国の人口で見るとポーランドは日本の1/3なので年齢の割にはやはり人数が多い時代のようです。
最近誰かの話(日本のラジオ)で、40代後半の方だったか、子供の頃はクラス替えはなかったと
話していました。日本でももしかしたら年代によってクラス替えがないというのも
よくある事なのでしょうか?😳
③小学校でも科目ごとに先生が変わる
小学校の時は担任の先生がいて、音楽や美術、家庭科等は別の先生がいましたが
基本的に担任の先生が常にいました。
主人の場合は全部違う先生だったそうでそれぞれ移動教室だったそうです。
その際、荷物を毎回全部持ち歩かなければならなかったので
(教室にロッカーのようなものがない)大変だったのだとか。
④音楽の授業がほぼリスニングのみ
音楽では私の時はそもそもオルガンが机代わりで、ソプラノリコーダーと鍵盤ハーモニカ
が全員買って使うもの、中学ではそれがアルトリコーダーになりました。
授業中は聞くのも勿論ですが、いろんな楽器を実際演奏しました。
私の中学校は合唱祭ではなく合奏祭だったので毎年全員が普段は触れない楽器を演奏しました。
私が思い出に残ってるのは「ブラジル」という曲でメインのサンバホイッスルを吹いたことです😃
一方主人はというと、鍵盤ハーモニカやリコーダーはあったけども、
それだけで基本音楽の授業というのは作曲者の歴史の勉強になるそうです。
例えば、ショパンがいつどこでうまれて、この曲がショパンの曲で・・・
と自分が演奏するということはほぼなかったそうです。
歌は歌ったそうです。
ショパンの国なので勘違いされる事も多いですがポーランドは大戦後も続いた冷戦のせいで
しばらくロシアの支配下にあり一切の贅沢は許されませんでした。
花の色から食べ物すら配給で支配されていた時代です。
また戦争と言うのはその国が今後発展しないよう有能な人から
殺したり奪っていきます。楽器を作るような技術者もです。
ポーランドにもピアノメーカーはありましたが、のちに他国に買収され、
働いていたポーランド人はクビにされ、ポーランド人としての技術者は残りません。
これは国民性もあると思いますがそのようなやり方だったそうです。
そのため今30代の人でピアノを弾ける人というのは非常に稀で、
弾けても日本で言えば小学校レベルだったりします。
エリーゼのためになんて弾いたら凄い!ととても褒められてしまいます。
なのでショパンコンクールでポーランド人が出ると言うのはとてもとても珍しいのです。
****** ここで豆知識 ******
ポーランド語で
グランドピアノは「Fortepian」フォルテピアン
アップライトピアノは「Pianino」ピアニノ
楽譜は「Nuty」ヌティ
ト音記号は「klucz wiolinowy」
クルチュ ヴィオリノヴィ(直訳したらヴァイオリンの鍵)
ヘ音記号は「Klucz basowy」
クルチュ バソヴィ(直訳したらベースの鍵)
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⑤小学校でも落第がある。
これが一番驚きました。
小学生でも毎年のテストに受からないと学年があがれないのです。
主人の場合は小学校は8年まであったのですが、
この8年が義務教育の基本の基本となり、
親はこの8年(もしくは6年+中学3年)を小学校へ通わせる義務があります。
しかしあまりにも本人が不出来の場合には18歳まで留年し、
その後本人が卒業できるまで頑張るか、もう卒業を諦めるかの決断権が
与えられるそうです。
普通ならば6歳から小学校1年生ですから13歳で8年生…
18歳までいる人はそうそういないようですが2~3年留年はいるみたいです。
毎年留年していなくなる人、そして留年して自分の代に落ちてくる人で
クラスの人数やクラスメイトが変わったそうです。
そして主人の友人の中にはこの8年の卒業が出来ずに諦めた人もいたそうです。
小学生でも留年制度、どう思いますか?
その先の高校(liceum)へ進学する時に
日本でいう大学のような細分化した専門を選び、受験して、
その専門のような高校へ行く事になります。
このお受験はまるで大学受験のような一大イベントです。
liceumは普通科に近いかもしれませんが+専門学が加わります。
つまり15歳の時点ですでに将来を考えて受験をするのです。
日本と少し違うのは、教育費が無料(税金)なので
貧しくとも子供を学校に行かせることは出来ます。
中高も制服なんてものはありませんから(小学校からある所もありますが稀です)
費用は日本ほどは必要ありません。
ゴッドマザー・ゴッドファザーという親代わりになる人が子供の小さい頃に
両親によって指名されますが、そういう人達が子供たちにノートや鉛筆などを
(勿論誕生日プレゼントなんかも)サポートします。
長くなってしまいましたが、大雑把ですが小学校ひとつにしても
全然違うことが分かりました。🤓
そんな人生のベーシックな所から違うのですから大人になるまでの間に
日本とは全然違う育ち方、学び方があり、
一見大人になって同じように見えてもここまで育った過程が違いますから
お互い知らない事だらけで誤解もそりゃあるわね、という話でした。
ここに宗教がまたどれ位影響受けて育つかでも大分変わりますからね…。
もっと高校の話も細かく聞きたいですが、
主人からの話だけではつまらないので
他の友達にも聞いてみたいと思います😆
面白かったらまた書きます😬
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随分前ですが、年の離れた子に聞いた教育の話を書いた記事があります。
宜しければそちらも併せてご覧ください☺
☆15歳に教えてもらった今のポーランド教育と私のポーランド生活1
☆15歳に教えてもらった今のポーランド教育と私のポーランド生活2
最後までお読みいただきありがとうございました♪
ではまた~♪