先日シロンスクに住む友達から色んなものが届いたのです。
シロンスクってŚląskって書くのですが、シロンスクと耳慣れない言葉でも
きっと「シレジア」と聞くと、「シレジア地方は聞いたことがあるぞ!」となる方が
多いのではないかと思います。
イコールではないと思っていたのでシロンスクをシレジアとは呼んできませんでしたが
これを機に調べてみました。
シロンスクとシロンスク県と分けて言うならばイコールにはならないようですが
一般的にはシレジア=シロンスクと呼んで間違いはないようです。
早く食べ物見たい人はとばしてください
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シロンスクはざっくり言うとポーランドの南東ですが
正確にはシロンスク県となるとここのことを言います↓
TUBS – 投稿者自身による作品このW3C-unspecified ベクター画像はAdobe Illustratorで作成されました.
This file was uploaded with Commonist.This vector image includes elements that have been taken or adapted from this file: Poland2 location map.svg ( NordNordWest).
シロンスク県の県庁所在地はカトヴィツェです。
そして、シレジアと呼ばれていたのは↓
Uploader on en.Wikipedia was en:User:Kelisi – en:File:HistoricSilesiamap.png. This map’s source is here (that URL has expired, successor is Planiglobe Beta),
with the uploader’s modifications, and the GMT homepage says that the tools are released under the GNU General Public License.
カトヴィツェは地図に載っていませんが、クラクフより左に行った辺りです。
それで、どう見ても南東と言うよりは南なのに何故シロンスクは南東と呼ぶかと言うと、
↓
南のピンクがシロンスク県(woj.)です。
その左の緑がオポーレ県というのですが、
その左に黄色いwoj.dolnośląskieがありますね、
ドルノシロンスキエと言いますが
ドルノは下のという意味で「下シロンスク」のような名前です。
シロンスクの名前がありますね!
オポーレが間に入ってしまいますが、つまりはこの三か所あたりが
ちょうどシレジア地方だったのです。
何で名前が「下」なのかは分かりませんが
そこに突っ込むとなると気になる所があるのでついでに。
気付いた人もいるかもしれませんが、
ドルノシロンスキエの隣の wielkopolskieと、南のシロンスクの隣のmałopolskie
があります。
直訳したら大ポーランドと小ポーランドみたいな意味になるのですが
małopolskieの県庁はクラクフです。
前者はポズナンなので規模で言うとクラクフには何にしても劣るのではと思ってしまうのですが
何故mało(少ないという意味)と名付けられてしまったのか・・・不思議です。
地誌学が一番学びたかった程興味がある私としては今でも気になるところです。
話がそれてしまいましたが、シロンスク&シレジア地方はなんとなく分かりましたね。
ここでもう一つ覚えておいて欲しいのはこの地域は炭鉱の場所ということ。
今でもです。これを覚えておいて進んでください。
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先日ツイッターでも載せたのですが、コロナの影響でポーランドが日本より遅れて
騒ぎが始まったところで私も出来る事をとポーランドに戻ってきてからマスクを縫っていました。
それをfacebookであげるから欲しい人いたら言ってね~!と書いた所で遠くに住む友人からも
連絡があり、その中である友人カップルが私にとって珍しいものをくれたので
ここにも残しておこうと写真を沢山撮っておきました。
お手紙に「シロンスク地方のトラディショナルな食べ物送るから試してみてね~!」と。
味の感想を忘れないうちに残しておこうと思います。
まず最初に気になったのはこの4袋。
パッケージをみて黒はもしやサルミアッキじゃないかと怖かったのですが
裏を見るとリコリスは入っていない。(サルミアッキのまずい味の素の一つ)
がしかしアニスオイルが入っている!(アニスは八角です。台湾料理によく入ってるこれまた苦手な味)
これは私は食べきることが出来るか…と不安でしたが、食べたらパッケージ通りハーブの味で
のど飴だと思えば普通に食べられるキャンディーでした。
あとの三つはグレープ、コーヒー、ルバーブ味と普通の味で安心。
グレープとコーヒーはまだ食べていませんが、ルバーブは美味しかったです。
普通のルバーブ味。
ポーランドではルバーブのケーキやルバーブ味ジュースもよくあるのですが
そう言えば日本ではあまり食べた覚えがないなぁと思いました。
でもルバーブと言う単語は知っていたので何かで食べたのかしら。
ルバーブは甘くてピンクの野菜です。
個包装一つ一つも外のパッケージと同じデザインです。
このゴシック体がいかにもドイツっぽいですね~
そしてお気づきの通りど真ん中にも小さく星かと思うようなものも
全部炭鉱道具のマーク!!流石シロンスクだね~♪と現地のものならではを
感じられてとても嬉しく思いました
もしかしたらこの黒のハーブキャンディーは炭鉱所で働く人達の喉を癒す為に
作られたお菓子だったのかも?と少し思いました。
なので黒いものの入っているハーブを調べた所…
メリッサ、セイヨウオトギリ(セントジョーンズワートはこれの一般名だそう)、八角、ミント。
メリッサは落ち着きたい時に飲むハーブティーですね。
セイヨウオトギリは調べたら今でもドイツを含むいくつかの国(ポーランドもかも?)で
鬱病の為の抗うつ薬として使われるハーブだそうで、更にネイティブアメリカンはこれを
人工妊娠中絶薬、 抗炎症剤、収斂剤 、消毒剤として使ってきたハーブだそうです。
・・・おっとこれは中々強いハーブなのでは!?
wikipedia情報なのでどこまで本当かは分かりませんが、妊娠中の方はもしもも考えて
避けた方がいいかもしれませんね。
ポーランドは日照不足からだと思うのですが冬鬱と言うのがよくあるので、
抗うつ薬というのは納得です。
私は食物アレルギーはないのですが、味を予想するために何が入っているか
外国の食べ物はついまず裏を見てしまいます
今回は意外な発見がありました。
次はこのワッフル。
うすーい、ただのワッフルで、こうしたお菓子はよくあるのですが
このシロンスクの物はデザインがかっこいい!!!
両面パッケージと同じデザインがこんな薄いワッフルに綺麗についていて食べるのが
勿体ない!
ちなみに裏の線で書かれたデザインはシロンスクの伝統的なタペストリーの刺繍模様からデザインされたもの
だそうです。
シロンスクの伝統刺繍を調べてみましたが、残念ながらどれからインスパイアされたのか分かりませんでした。
これだと刺し子に近いですよね。
味はバニラ味、ノーマル(ちょっと甘い)、ガーリック、ナッツ味の4種類です。
ほーんのり、ちょっと味がする程度なので濃い味が好きな人が食べたら味しないんじゃないかと思う位の
ほんのりさですが、これが癖になります。止まらない!
6枚入っていますがパリパリと食べてしまいます
どの味も美味しいですが私は友人のおすすめと同じバニラ味が一番好きでした♪
紙のパッケージがまさに昔からあるのを感じさせるOma。
このオマはシロンスクの方言でお祖母ちゃんという意味だそうです。
ちなみにドイツ語でもOmaで同じ。シレジアの名残がこの辺は沢山残っていて
ポーランドは日本のようにそこまで地方ごとで方言はないのですが
ここだけは全然違う単語が存在するので「これぞポーランドの方言!」と
言える場所だと思います。
手紙の一部の単語が分からなくて主人に聞いた単語があったのですが
彼も分からず、本当に知らないもんなんだなと思いました。
(主人はワルシャワ生まれ育ちです)
カシューブ地方も違いますが、カシューブはあれはシレジアとかとはまた違う気がするので
ドイツ語とも全然違う、ポーランド語とも全然違う言葉です。
そんなOmaですが、日本でいう所の味の素。
味の素よりもっと味が色々ついている感じですが、「お肉やソースに」とあります。
早速お肉を焼くときにかけてみましたが、よくあるポーランドの味だ!と美味しいと言えば
美味しいけども、これつかったら全部子の味になるなって味の物です。
何か味が足らない時とか、別にこのままでも良いけどちょっと味をつけたいって時に
良さそうです。
日本で馴染みのある味ではないのでこっちのものと思えば
「これはほんとになんにでも使えるぞ!」と思います。
これはまだ食べていないのですがマジパン。
kartoffelnはジャガイモという意味ですが、これがドイツ語というのは知っていました。
何故ならお年寄りはジャガイモをポーランド語のziemniakiと言わずにKartoffelと
いう人が多いのです。その時期を過ごしてきたからだと思いますが、
ポーランド語の中にはドイツ語と似ているものもたまにあるようです。
それでもどちらかと言えばロシア語の方が似ている発音のものが多いので
私にとってはドイツ語は全然違うもののように思います。
ヨーロッパは陸続きなのにそれぞれの国で全然違う言語使っててすごいですね。
友達がこうして一つ一つにメモをつけて「これは○○だよ~」と教えてくれました。
が!このポーランド人のアルファベットを読むのが私は非常に苦手で
英語ならまだいいのですがポーランド語だと読解に時間がかかります
そもそも子供の時に習うアルファベットの書き方が違うのでしょうがないのですが
これに数字が混ざったら慣れるまで読むのは大変です
最後に可愛いフェルトのお花がついた小箱も入っていて、あけたらリスのブローチが
入っていました♥
私がリス好きだという事がこの子達にまでバレていたかと笑
私のリスコレクションが増えました一緒に入っていた紙のお花も可愛かったです。
こうした心遣いとても嬉しいです。
お礼をもらうためにマスクを送ったわけではないのですが、立体で息が苦しくないと
とても喜んでもらえました。
そしてこうしてお返しとして何倍ものいいものに戻ってきて私も嬉しい出来事でした。
おわり