囚人の多くは尋問中に殺害されたか、負傷の結果死亡しました。
ワルシャワ蜂起の間、ドイツ人は周辺地域で数千人のポーランド人を大量に処刑しました。
彼らの死体は後に近隣の建物で焼かれました。
これらの殺害の範囲は途方もないものであり、
戦争後の地下で発見された人間の灰は5,578.5 kg(約5.5トン)でした。
戦争後、ワルシャワの人々はその場所を墓地として扱い、しばしば花とキャンドルを灯しました。
1946年7月、ポーランド政府は、この場所をポーランド人の苦しみと勇敢さの証拠として指定することを決定しました。
刑務所は手付かずのままで博物館になることが決定されました。
1952年4月18日にオープンしました。
廊下、4つの部屋、10個の孤立した部屋は元の状態で保存されていました。
囚人の証言に従って、ゲシュタポの将校の部屋も再現されました。
数トンの人間の灰がワルシャワ反乱軍の墓地に移されました。
“ŚMIERĆ NIEMCOM!”
「ドイツに死を!」
PWのマークと共にあるところがまた気持ちが伝わってきます。
ワルシャワ蜂起中に戦い、ワルシャワの為に戦った戦士の怒りと悔しさと悲しみ、そして
誇りが混ざった強い気持ちを感じました。
碇に似たマークはPWをシンボル化したもので
ワルシャワ蜂起(Powstanie Warszawskie)のシンボルです。
こんな時でも、Polska(ポーランド)と自分の国の名前を壁に削って残すほど愛国心が
強かったのだと思うと、今記事を書いていても目頭が熱くなる思いになります。
ボタンがついているものは音声ガイダンスが流れます。
教会で、特にバジリカクラスの本当に神聖な場所でよく起こる事なのですが、
ちゃんと撮っているのに残った写真を見ると不鮮明なものがあることがあります。
神聖な場所だから思いや何かここにはあるのかなと思っていたのですが、
ここで撮影した写真も半分が不鮮明になってしまいました。共鳴するものがあったのかもしれません。
消すのも惜しいのでせっかくなので掲載しておきます。
このスピーカーはボリューム最大にして拷問している人の叫び声をかき消すために
使われていたものです。
どれほどの音量だったのでしょうか……。
映像なのですが柵の向こうで動く囚われの男性が不気味で怖かったです。
この廊下も、ナチスの監視員が歩く靴の音がカツカツと流れていたり、
当時の様子は実際には分かりませんが、リアルに感じられるのではと思います。
とても小さな博物館ですが、見ごたえがあります。
ここに行こうと思う方はすでに知識がある方だと思うので足を運ぶだけでも十分に
価値はあると思いますが、語学力がある方には特にお勧めします。
ポーランド語が分かる方には捉われた方々の、壁に刻んだ言葉が心に刺さります。
その単語単語で、選ばれた気持ちが伝わってきます。
壁に残された単語単語の意味分かるので、多くを感じられます。
英語の表記もありますが、言葉が分からないとここの価値を十分には感じられないと思うので
言語が苦手な方はせっかくですので理解出来るように辞書を片手に行く事を強くお勧めします。
◆上記のこれらの写真は2019年4月に訪れた時のものです。
最新の情報は公式HPでお確かめください。
<INFORMATION>
●ポーランド語名称 MAUZOLEUM WALKI I MĘCZEŃSTWA
(たまに Muzeum Szuchaと書いてある時もあります)
●住所 al. Szucha 25
00-580 Warszawa
●公式HP
https://www.muzeum-niepodleglosci.pl/mauzoleum_szucha/historia-mauzoleum/poczatki-mauzoleum/
●開閉時間
水・木・金・土・日
10:00 – 17:00
月・火はお休み
最終入場は閉館30分前まで
●チケット料金(2019/10月 直接問い合わせて聞いたのでこちらは最新情報です)
大人 10 zł(カードが使えたか覚えていないので現金をお持ちになる事をおすすめします)
木曜日は無料
また、7日有効のここを含むパヴィアク刑務所、ツィタデラ、独立博物館周遊券が
20złで販売されています。
※この博物館は年齢制限があります。14歳以上でなければなりません。
●最寄り駅
バス停「Plac Na Rozdrożu」プラツ ナロズドロジュ
●行き方アドバイス
旧市街方面~ヤシの木あたりのNowy Świat(ノヴィ シュフィアト)新世界通りから来ると
222番バスに乗ると一番近いPlac Na Rozdrożu 03に着きます。
116番、180番バスに乗ると、Plac Na Rozdrożu 02に着きます。100mほどしか変わらないので
116,180,222番バスのどれかに乗ると分かりやすいです。
中央駅方面から行く場合にはgoogle mapで見るのが一番いいですが
私だったらやっぱりまずトラムか何かでヤシの木(トラム停名muzeum narodowe)まで行って
Nowy Świat(ノヴィ シュフィアト)新世界通りにあるFoksalから上記のどれかのバスにのって
行くのが分かりやすいと思います。
別のルートで行ってもいいですが、ワルシャワが初めての人は上記のルートを通っていると
例えば116,180番はそのまま進むとワジェンキ公園に行けますし、終点まで乗るとヴィラヌフ宮殿にも行けます。
旧市街方面に先まで進むとポーランドユダヤ人博物館にも行く事が出来ます。
222番バスはもう少し乗るとボレスワヴィエツ陶器屋さんのANKOに行けるので
この3つのバスは覚えておいて損はないと思います 😉
●地図