この時期はもう少し雨が降ってもいいのですが雨が少ないこの頃。
しかし気温はぐっと下がって日本の秋を感じる涼しい日が続いています。
先日やっと雨が降ったので、今ならあるんじゃないか!と
今年初めてのきのこ狩りへ行きました。

もう何年もいるので見つけるべききのこがどんなものか覚えました。
このブログを読んでくださっている方も、
いつも日記に写真を載せているのでもしかしたら覚えているかもしれませんね
きのこはその辺の林にあるのですが、ポーランドはまさに林だらけ。
(こちらだと森と呼ぶのですが、日本語でいう森とは見た目が違うので林と呼ぶことにします。)
普段のワルシャワ観光やクラクフ観光では林は見られないので
信じがたいかもしれませんが、本当に国土の半分はこれなんじゃないかと思う位に
林は存在します。
そして林はとにかく寒い。思っている以上に寒いので、
この日もその辺の散歩ならTシャツで行くところですが、
きのこがりなのでロングTシャツ+防水ジャケット+ショールを巻いて
長靴を履いて、いざ出陣です。
我が家の近くにも林があるので早速お気に入りスポットへ車を走らせました 

林の中はとても空気が澄んでいて綺麗なのでとても気持ちがいいです。
先日テレビでみましたが、「森林浴というのは空気がいいから」
体にいい、というように考えられていましたが
森林の中で発生している人間には聞こえない音(=振動)が
体にいいという話を聞きました。
風で葉のこすれる音、鳥の鳴き声だけでも気持ちがいいものですが
更に聞こえないけども脳は感じている「何か」があると思うと、
やっぱり自然はいいな~と思います

こんな林をひたすらに歩きます。
一人では確実に迷ってしまうような場所です。

大きいキノコだ~(食べられません)

これもフワフワだな~ホットケーキみたいだ~(食べられません)

厚みのあるフワフワ。手触りは◎ですが
ポーランドだと一般的に裏が筋状のものは食べられません。
日本のきのこと逆ですね!

第一号発見!
今日は出だしが遅かったのか、
はたまたまだ乾燥し過ぎていて
雨が足らないからか
やっと見つかった1号。

ここにも大きなものが枝の下に隠れています。
私が1つ見つける時には主人は5つ見つけています。
すごい
小さいですが綺麗なものを見つけました。
こうして裏はスポンジ状なものが食べられるきのこです。
ぬるぬるしているなめこのようなきのこや
少し黄色っぽいものなど
種類がいくつかあります。

「カオリ~来て!綺麗なやつ見つけたよ!」

おぉ~これはいい形いい色!グッドコンディション!
見つかるのはどれもポルチーニ茸の一種です。
なのでどれもいい香りがします
独特な、あのポルチーニの香りです。

突然ですが、
きのこを探せ!
上の画像の中にきのこがあります。
見つけられるでしょうか?
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真ん中の枝の下でした~!

こんな調子できのこ探しです。
そして毎年恒例の毒キノコ探し
美しいベニテングダケ探しですが今年は前日に大雨だったせいか
白いツブツブはどれも流されてしまっていてついている物は見つからず。

ベニテングダケ自体は沢山あったのですが、綺麗なものは
少なかったです。これはその一つ

「お!君も綺麗だね~白さがいいね~!」
と見つけたべっぴんさんも

これは去年のものですが、きれいなベニテングダケが
沢山あるはずなのです。
★去年のきのこ狩りの様子はこちらからどうぞ♪★

きのこ狩りには沢山のトラップがありますが一番かかりたくないトラップがあります。
これだけの木があると、

「おわかりいただけただろうか・・・」

少しズーム・・・

更にズームしてもどうしてもピントが合わなかったのですが、
ここのど真ん中に蜘蛛がいるのです。
これだけ木の間もあいているのに良く張ったなというほどの距離で
蜘蛛の巣があって、

普通に歩いてたらこれです。全く分からないのです。
危うく私も蜘蛛トラップに全身でかかる所でしたが、
ふと気付いたので回避出来ました。
(しかし他の所で頭だけかかりました
)

きのこ探しは続きます。
こんなところにもあります。

根元に隠れて、こちらからの角度しか見えないような所です。
きのこをとるときには根元からクルッと回してもぎとります。
シダ・コケ植物はふかふかしているのですが、
根元は深いので見た目以上に下は長いのです。

そして見つかった中でもこれが見つかると嬉しいのがこのきのこ!
“プラブジヴェク”と呼ばれるきのこですが、
まさに“本物”のきのこというなの通り高いポルチーニ茸です。
これは格段に香りが違います。

私が勝手にオアシスと呼んでいるフワフワの緑の丘。
これも岩の上にくっついている苔のように見えるのですが、実は違います。
丁度割れていたので撮ったのですが、
上にあるように白く細長く成長したものが上だけ緑色なのです。
枝分かれした柔らかいものが密集しているので
触ってもとても気持ちがいい緑のオアシスです
さて、2時間ほどでしょうか。
歩き疲れたので今日はこの辺で終了!
このままとれたてのきのこを
お祖母ちゃんにあげに行きました。

主人はどれが食べられるかは分かるけども
コンディションまでは分かりません。
とりあえず採っていて、お祖母ちゃんに判断してもらいます。
写真に写っているのは全部OKなものです。
意外と(これは食べられるの…?)と思ってしまうような
ものでもそれが普通なんだそうです。
日本のきのこと全然違うので面白い。
かえってきれいだと思って中を見てみると虫がいたり。
今回のは量も少なくどれも小さいのでソースにしたりピエロギの中に
そのまま入れるそうです。
もっとあれば乾燥させてクリスマスのピエロギの中身に
したりもします

おやつにお祖母ちゃんがパウンドケーキを出してくれました。
お皿が可愛いでしょう?
これは「ヴウォツワヴェク」というポーランドの陶器です。
有名な「ボレスワヴィエツ」とは別物ですよ。

ちょっと失礼して裏側。シリアルナンバーも入っていますね。
勿論Made in Polandと書いてあります。
ボレスワヴィエツは日本で言う有田焼のようなもの。
高いものなのでポーランド人が普段から使っているというのは
私は見たことがないのですが、
地方に寄ったりおじいちゃんおばあちゃんの家にもしかしたらあるかも?
といったくらいのものに感じます。
今は専らお土産など外国の方に人気だと思います。
一方、私が知りうる限りのポーランド家庭ですが、
この「ヴウォツワヴェク」は年配の方の家でよく見ます。
Włocławekと書きますが、こちらはボレスワヴィエツより
シンプルで水彩画のような濃淡のある絵が特徴的です。

これの青いのがヴウォツワヴェクです。
(茶色い方はまた別の物なのです)
普段こんな感じのお皿を見ていたので、
今回見た線画のヴウォツワヴェクは
新鮮でつい写真を撮ってしまいました

陶器は他にも沢山あるのですが、
是非ボレスワヴィエツの他にもこのヴウォツワヴェクも
チェックしてみてください♪お土産屋さんにもたまにあります
ということで、
きのこ狩りからのポーランド陶器紹介になってしまいました
どちらもポーランドの文化ということで
おわり
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↓今までのきのこ狩りの様子はこちら↓
★2017年ポーランドの秋といえばきのこ狩り!その1
★2017年ポーランドの秋といえばきのこ狩り!その2
★2015年10月紅葉狩りときのこ狩り
★2015年9月ポーランドの秋「きのこ狩りにいってきました」
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