今日はコレンダKolędaというキリスト教徒の文化を紹介します。
コレンダとは、クリスマスの間だとクリスマスキャロルのことを言うのですが、
今回の内容は別のもので、簡単に言うとこの時期
神父さんが各お宅を訪ねて、部屋を清めてくれるというものです。
dzienniklodzkiより引用
教会には教区というものがあって、このあたりの人はこの教会へ、
ここからの人はあちらの教会へ、と行く教会も一応決まっています。
何処へ行ってもいいのですが、
やはり慣れ親しんだところがいいようです 🙂
コンビ二でお酒を売っていいかどうかのエリア分けみたいなものですね。
(昔働いていたコンビニはそれでお酒が置けなかったなぁ…)
教会に平等にお金が集まるようになっているのです 🙂
我が家の場合は私がクリスチャンではないのと、
地域内で過去に引っ越した経験もあることから主人のいつもミサにいく教会は
違う教区にあるため、来る神父さんも知らない人が来ることになってしまうので
それが嫌だそうでやっていません 😛
その為コレンダの話は聞いていたのですが実際には見たことがなかったのです。
今回は、たまたま“今日はコレンダよ~”という日に
お隣さんにチーズケーキのおすそ分けに行ったら
お部屋がしっかり準備がされていて、おばあちゃんが詳しく教えてくれたので
自分のためにも残しておこうと思います 😀
まずコレンダは2,3人の神父、神父見習いのような若者が手分けして
地域の一軒一軒を訪れます。
早い所で1月からスタートします。
何時にきますというのは事前に知らされるので、
当日待っている方々は部屋の準備をします。
十字架、蝋燭、聖水、お皿、箒、
それからお布施(とは本来言わないのですが名前が分かりません)です。
部屋でちょっとしたミサのような、唱えるものがあって祈ってもらいます。
聖水をお皿に出し、専用のミニホウキのようなもので
部屋のいろんなところに水をパッパとかけて清めます。
ちなみに聖水は教会で買えます 🙂
caritasgliwice.plより引用
書いていて思いましたが、厄除けに似ていますね!
節分の豆まきに似ているなと思いました。
そして、神父さんと少しお話をします。
話を聞くのか、懺悔まで出来るのかは分かりませんが、
直接神父さん独り占めで話せるという機会は中々ないですよね。
最後にお布施を渡して終わりです。
全部で20分程度だとか。
私が気になってしまうのがお布施。
中々の金額で、いやそんな何万も出すわけではないのですが、
普段ミサで毎回あげるのが大体5zł(勿論あげなくてもいいものです)。
毎週5złあげるのもかなり多い気がしますが、1złで丸いカイゼルカパンが3~4つは買えるので
私は1つのカイゼルカにいハムチーズはさんで食べたらおなか一杯になる大きさのパンです。
そしてポーランドは日本と違ってお年寄りは本当に貧しい方が多いです。
年金はありますがどんなに安い家賃でも払うと全然足らないので基本的には家族の若い人たちが
サポートします。
そんな生活を考えると「え!?そんなに!?」と思う額だったのでこのために貯めておくのかなとも
思いました。額は人によると思うのでおばあちゃんに聞いた額は敢えて言わないでおきます🤐
こうした宗教ごとは日本もですがお金がかかるものですね。
それも傍から見るとえぇ!?と思う額のものも本人はそれでいいのです。
それが宗教ですね。
信じる気持ちが行動に出来るもので
それで幸せなのだから、いい事だと思います。
うちはしなくて良かったのかと毎年主人には申し訳ない気持ちもあったのですが、
いつもいく教会ではないところの神父さんが来ても確かにあれですしね。
神父さんといえど人ですからね、人対人でそれぞれ好みもあるようです。
現にこのおばあちゃんも「この人が来るのよ~」って写真も見せてくれて、
とても良い人なの、まだ若いけど、話し方もとても穏やかででもしっかりしていて…と
まさに神父さんというのは地域の聞き役というか、なんでも知っている身近な人、
というのが出ている気がしました 🙂
私ももし先日一緒にランチをした神父さんだったらうちへウェルカムでしたが、
彼はまた別の教会の人なので(それに今頃はまたどこかの国へ宣教へ行ってしまっているかな?)
私には縁のないコレンダですが、
今年は本物の準備を見せてもらえたのでまたいい思い出が出来ました:)
毎年の恒例行事でも毎回違う思い出が出来るのが楽しいです 🙂
ポーランド生活はやはり全然違いますね!
ということでコレンダ日記でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。