今年ワルシャワでは9月にショパンコンクールとは別のコンクールが開催されることが決定しております。
今まで5年に1回行われている世界的にも有名なショパンコンクールとの違いは、
使われる楽器です。ピアノはピアノ、とは言っても今年から始まるコンクールは現代のピアノではなく、
当時の物を使うのです。
★詳細はこちらの記事からどうぞ★
そんな復刻コンクール(と呼ぶことにしましょう!)ですが、
3月にブッフホルツのピアノを使った最初のコンサートが行われるそうです。
興味のある方は日付が近いですが、これから急遽旅行の計画を立ててみるのも
いかがでしょうか 😀
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<コンサートの概要を意訳しました>
ショパンの復活ピアノの最初のコンサート!
フレデリック協会と国立オペラ大劇場はブッフホルツピアノの最初のコンサートにあなたを招待します –
この珍しいイベントは、1830年3月17日とある若手作曲家…そうフレデリックショパンが
クラシンスキ広場の国立劇場で行われたことにちなんで開催されます。
1815年頃に、認定されたオルガン奏者、フレデリック・ブッフホルツはワルシャワにピアノ製作工場を開設。
そのピアノ製作工場(あった場所はul. Mazowiecka 1352 ・・・まさにショパンの散歩コース辺りですね!)
にショパンは頻繁に訪れ、楽器を熱心に試し弾きしていました。
そして1830年、ブッフホルツは、緻密で若いピアニストの指揮を執り、
ウィーン・ストレイシャーをモデルにした現代的なピアノを作りました。
ショパンは„Dobrze się na nim gra”「 これで弾くと調子がいい」そんな手紙も残していたそうです。
ショパンはこのピアノをよく使っていました。
そして同年11月2日にワルシャワを去ります。
そのピアノは妹に譲られたのですが1863年9月19日、
ロシアが攻め入ってきた時代、反政府武装勢力は総督府に暗殺を試み、
ワルシャワのKrakowskie Przedmiescie(クラクフ郊外通り)にあるザモイスキZamoyski宮殿の窓から爆弾を投げつけました。報復としてロシア人は宮殿の建物を完全に破壊し、フレデリック・ショパンのこのピアノを窓から投げ捨てました。
・・・
ショパン協会は現在世界で最も歴史のあるピアノのビルダーの一人Paul McNultyさんに
復刻版の制作を依頼しました。
ピアノ協奏曲の短編小公演の約2世紀後となる今、
1830年3月17日にクラシンスキ広場の国立劇場で行われた、ショパンがまさにそのブッフホルツで演奏した
曲が再び響き渡ります。
ショパンの音楽的な想像力の中でそのような重要な場所を占めていた当時の音が蘇ります。
きっと初めて聞くピアノの音かもしれません。
その音は19世紀当時のワルシャワの人々だけでなく多くの人々へのユニークで芸術的な体験と
なることでしょう。
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翻訳してみて、より「あぁ当時本当に行われたその時の音、その場所が復活するなんて」と
ショパン好きな人には勿論、音楽に携わっていたらきっと感動的な復活の新しい進歩
なんだろうなと思いました 🙂
ワルシャワはまさにショパンが歩いていたその町が復刻版のように
再び立て直された町の部分があるので歩いているだけでも楽しい所ですが
さらに当時の音まで再現されたら、まさにタイムスリップしたようになりそうですね!
私は丁度この前後日本に一時帰国しているかもしれないので行けない気がしますが
非常に興味があります。
ご興味のある方は是非これを機にワルシャワを訪れてみてくださいね ;) ♪
ちなみにオペラ劇場もとっても素敵です。ドレスアップが必要です♪
★開催日
2018年3月17日(土) 20:00 – 22:00
★場所
Teatr Wielki – Opera Narodowa(国立オペラ大劇場。行き方はこちらからどうぞ)
Plac Teatralny 1, 00-950
★チケット
オンラインで予約可能です。
直接リンクを貼りましたので席情報から空席の有無ご確認ください。
→こちらよりどうぞ←
席によって値段が違いますのでクリックして見てください。
30zł~あります。
2018/01/27 日本時間22:04現在では半分ほどまだ空席がありました。
ショパン協会公式Facebookに詳細が載っております。
問い合わせはショパン協会へお願いします。