Wilanów ヴィラヌフ宮殿
ワルシャワに来たら行くのが
旧市街だけではもったいない!
ワルシャワの見どころは点在しているため、
公共機関を使わないと楽しさが半減してしまいます。
このヴィラヌフ宮殿はとてもお勧めの場所なので
是非時間がある方は挑戦してみてください 😉
ヴィラヌフ宮殿への行き方とチケット料金
***ヴィラヌフ宮殿の歴史***
このバロック様式の邸宅は1677年4月23日、
とある村が王ヤン・ソビエスキー3世のものになったことから始まります。
宮廷建築家Augustyn Locciは、
ポーランド共和国の建物に典型的なレイアウトの1階建ての住居のみを作るという仕事を受けました。
1677-1696年の間、軍事的成功にもロイヤルティの重要性が初期のプロジェクトに大きな影響を与えました。
そしてイタリアンガーデンヴィラとルイ14世様式のフランス宮殿が建てられました。
王の死後、宮殿は彼の息子の財産になりました。
1720年には、当時のポーランドで最も裕福な女性のひとり、
エリザベス・シエニャフスカ(Elizabeth Sieniawska)が荒廃していた邸宅を購入。
1730年からの宮殿は3年間、このレジデンスに大きな変化をもたらした(特に内部の装飾)アウグスト2世が所有。
18世紀の半ばには、ヴィラヌフはチャルトリスキの娘、
陸軍元帥の妻でもあるイザベラ・ルボミルスカ(Izabela Lubomirska)に受け継がれ、
その治世の間は以前の栄光で輝き始めました。
69年後、イザベラ侯爵夫人はヴィラヌフを娘とその夫、
スタニスワフ・コストカ・ポトツキ(Stanislaw Kostka Potocki)に譲りました。
彼の肖像画も貴重な絵画コレクションの一つとして宮殿に展示されています。
スタニスワフの努力のおかげで1805年にヴィラヌフ宮殿は
ポーランド初の博物館として開館しました。
内部は2つの部分で構成されています。
メインフロアは王の邸宅として、パーティーが行われた部屋、音楽を聴く部屋、友人やゲストと会う部屋などがあります。
2階部分にはポーランドの肖像画ギャラリーがあり、
何世紀にもわたって集められたポーランドの君主の像を見ることができます。
偉大な大家族の代表、国家反乱の参加者、有名なアーティストやポーランド人の名誉ある人々。
それら作家は、殆どが多くの場合、著名なポーランド人および外国の画家によるものです。
******************上記公式HPから意訳しました******************
ヴィラヌフ宮殿は木曜日入場無料!
(通常は、宮殿内大人20zł、庭園5złかかります。)
無料の日でもチケット売り場でチケットを貰う必要がありますので
売り場へは行ってくださいね 🙂
ヴィラヌフの見どころは
1.宮殿内
2.宮殿のバロック様式庭園
3.教会と庭(ここは無料なのでチケットは必要ありません)
です 🙂
一つ一つ見てみましょう!
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1.宮殿内 入り口は正面から見た時の右の出っ張りからです。
★リュックの方は荷物を預けなければなりません(無料)(ショルダーバッグはOKです)
★貴重品はお持ちください。
★館内写真OKです。フラッシュは禁止ですのでお気をつけて。
★見ている途中にトイレはないので、この預け場近くにあるトイレで先に済ませておくのがお勧め。
館内は2階と1階で分かれており、部屋ごとに全く違う雰囲気となっています。
中国やアジアの物で一杯の部屋、
真っ黒い部屋、エジプトっぽい雰囲気の部屋、
かと思えばゴシック様式の素敵なヨーロッパらしい部屋…
飽きることなくいろいろな部屋で
素敵な絵画コレクションと家具を見ることが出来ます。
ヴィラヌフ宮殿は宮殿という名前ですが、中はまるで美術館。
とても素敵な美術館となっております 😀
中には貴重な家具や絵画が沢山あるのですが、なんと日本の技術が使われたものもあります。
それがこちらの17世紀前半蒔絵が使われたテーブルで日本とイベリアミックスのデザインです。
これはヴィラヌフ宮殿に展示されている価値のある美しい品トップ15の中でも一番価値があると
言われているものの貴重な家具です :)見つけてみてくださいね。
2.バロック様式庭園
お庭は通常のチケットならついていますが、こちらだけ入る事も出来ます。
入り口で庭だけチケットを買うことが出来ます。
春夏はとても綺麗ですのでおすすめです!
★ヴィラヌフ宮殿のお庭は行くたびに花が違うので毎回見ごたえがありますよ 😉
こうした模様になっているお庭はまさにヨーロッパ!
「なんだよー!」「やめろよー!」そんな声がきこえてきそうな天使のケンカ 😀
この絵もよく見ることがあると思いますが、実は裏側なのです。
こんな素敵な場所もヴィラヌフ宮殿にはあります。
この綺麗さは実際行くと分かっていただけるはず。
迷い込んだ迷路のような風景です。
宮殿の裏には川も流れています。
春夏の宮殿は裏の庭にも色んな花が咲いていてとても綺麗です。
バラ園もあります。シーズン中はとてもいい香りです。
入口・出口が1ヶ所なので、出るには来た道を戻ります。
3.教会と庭
ヴィラヌフの宮殿内への入場は時間指定されます。
無料の日の場合は沢山の人が訪れるため、何時間か待つこともあります。
そんな時には先にお庭の方を見たり、教会を見学しましょう。
宮殿手前の公園のような一帯は無料です。
天気がいい日の散歩はとても気持ちがよく、
まれにリスが走っている所も見られます 🙂
<みどころ1>
ポトツキ霊廟
スタニスワフ・コストカ・ポトツキ(Stanisław Kostka Potocki…1755- 1821/9/14ポーランド・リトアニア共和国の貴族、
政治家、作家、芸術の支援者、美術収集家、伯爵)と
妻のアレクサンドラ・ルボミルスカ・ポトツカ(Aleksandra Lubomirska…1760–1836ポーランドの貴族シュラフタ)が眠っています。
このネオゴシックのデザインはクラクフのヴァヴェル城にあるカテドラル内
カジミエシュ王の墓石をデザインしたヘンリク・マルコーニ(Henryk Marconi)によるものです。
石棺と人物像はJakub Tatarkiewicz(ヤクブ・タタルキエヴィチュ)によるものです。
<みどころ2>
そして隣に見えてくるのが
ヴィラヌフの聖アンナ教会。小さな教会ですが見ごたえのあるカトリック教会です。
<教会内部の見どころ>
左下:Stanisława Leszczyńska(スタニスワヴァ レシュチンスカ)さんの像
アウシュビッツ・ビルケナウに連れられてしまいましたが
ビルケナウの方で助産師をしていた方です。
あの地から生き延び1974年3月11日に癌で亡くなりました。
現在アウシュビッツの近くの通りにはこの方の名前がついた通りもあるそうです。
囚人服にはマークがありますが、この左胸のマークについては、
“強制収容所の囚人は服にバッジを縫いつけてなければならなかった。
左胸と右のズボンに縫いつけられた。バッジは色つきの三角形で表された。
また三角形の下に囚人番号も入れられたが、アウシュヴィッツのみ囚人番号を左腕に入れ墨で入れていた。
▼赤色の逆正三角形は政治犯、▼緑色の逆正三角形は刑事犯、
▼紫色の逆正三角形はエホバの証人、▼黒色の逆正三角形は反社会分子(労働忌避者、浮浪者、ロマなど)、
▼ピンクの逆正三角形は同性愛者を示した。なおロマ(当時はジプシー)は一時期▼茶色の逆正三角形をつけていた。
ユダヤ人の場合は▲黄色い正三角形を加え、収容理由の色の逆正三角形を加え
(ユダヤ人と言うだけで収容所に入れられたものは▼黄色い逆正三角形)、
✡ダビデの星の形になるようになっていた。
外国人の場合は彼らの出身国名の頭文字が三角形の上に記載された
(Fはフランス人、Nはノルウェー人、NLはオランダ人、Pはポーランド人など)
精神障害者は政治犯に分類されていたので、▼赤い逆正三角形を付けたが、
同時に「バカ」と大きな文字で書かれた腕章も付けることになっていた。”wikipediaより
平日でも祈っている方はいますので、静かに見学をしてください。
写真は撮っても大丈夫ですが、祈っている方がいる場合には配慮し、
フラッシュは勿論、シャッター音も迷惑になることがありますので
ここがお寺で外国人が来たら、を想像し“やられて嫌な事はしない”
の気持ちを持っていただければいいかと思います。
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ヴィラヌフ宮殿は意外と広いので宮殿~1時間、庭園30分、教会周り30分+
セントラルから片道30分以上かかるので、時間に余裕を持って行くとより楽しめると思います。
また冬の間は、
★宮殿を使ったプロジェクションマッピングショー
★庭園でアリスの国のような特別イルミネーション地帯と全体的にイルミネーションも。
日が落ちた後なので寒いですがとても綺麗です。
詳しくは公式HPを見てみてください。↓
是非行ってみてくださいね 🙂
<INFORMATION>
●ポーランド語名称 Muzeum Pałacu Króla Jana III w Wilanowie
●住所 Stanisława Kostki Potockiego 10/16
●公式HP https://www.wilanow-palac.pl/en
●開閉時間
4/14~10/14の観光シーズンと、それ以外の時期は開閉時間が違います。
また曜日によっても違います。
観光シーズン中は休みはありませんが、
1/1~4/13、10/15~12/14は火曜日休みになります。
またポーランドの祝日等、季節によって違うので必ずHPを見てください。
工事などもあるので必ず行く前こちら↓をチェックしてくださいね。
→https://www.wilanow-palac.pl/opening_hours.html
●チケット料金
宮殿内20zł~30zł(庭園込み)
(種類があり時間がある方、宮殿が好きな方は30złの全部見られるチケットがお勧め)
2017/12~2階部分が工事中だそうでしばらく1階部分のみとなります。
庭園だけの場合5zł
冬季のイルミネーション10zł
チケットの種類が気付いたら増えていたので
こちらの公式HPからチケットの種類と料金をご確認ください。
木曜日入場無料!(制限があるので入れる時間はその時によります、また一部のみです)
●チケットはオンライン予約もできますがしなくとも入れるのでよっぽど時間ぴったりに
まわりたい方、人数の多い方へ。
https://www.wilanow-palac.pl/ticket_booking.html
●最寄り駅
バス Wilanów(ヴィラヌフ)停留所(始発・終点地です)
●行き方アドバイス
★やしの木近くのNowyŚwiat(新世界通り)沿い「FOKSAL01」停留所から
116番または180番バスで1本「Wilanów」まで約30分
土日の場合はNowy Światはバスが通りませんので
やしの木横のBGKと書いてある大きな銀行の少し先の「KRUCZA01」から116または180番バスで同様に行きます。
★ワルシャワ中央駅バス停(DW.CENTRALNY27)から519番バスにて
★CENTRUM(ノボテルがあるところ)からは直行便がないので、中央駅まで戻るか、
やしの木まで行くかをお薦めします。
●帰り方アドバイス
降りた所でまた乗っていくとヤシの木の方(旧市街方面、国立博物館など)に行きますが、
少し先で乗ると中央駅へ到着します。
その後のプランによって帰りのバス乗り場をチェックしてください 🙂
以下の地図は中央駅に帰る方(519番バスに乗ります)へ作った地図ですが参考にしてください。
●地図