ポーランドの国立病院での経験1の続きです。
5.患者への配慮がなさすぎる?
実は夜中?朝方?突然ドタドタドタと5,6人の人達が入ってきて、
バチバチっと電気がついて「なんだなんだ??」と寝たままでいたのですが、
どうやら同室の方の薬が効いたようで何やら大事な感じでした。
一方私は、起こされ「これ飲んでね」と緑の薬を渡され瞳孔の確認をされ、
そしてまた寝ました。「絶食中なのにいつ飲むんだ?まあいいか」
私は何故起こされたのか。嵐のようでした。
朝何時だか忘れましたが、
「朝ごはんですー」突然人が入ってきておきました。
「え?いや、絶食中なので食べれないはずなんですけど…?」
そういうと、「もう一人も?」(外出中)
「そうだと思いますけど・・・」
そしてどこかへ。
え?食べていいの?そんなことも朝方は眠くてあまり考えられず、
とりあえず今日の予定がどうなってるのか同室の人と話していました。
実際、入院前に「明日の朝しましょうね」というだけで、
何時からどこでなどの連絡は一切なかったため、
「今日どうなってるんだろうね?」と二人で不思議に思っていました。
主人から連絡があり、
「絶食中なのに平気で朝ごはん持ってきたの!食べていいのかと思ったよ!」
と話したら
「配給の人は何も知らないからね。」
・・・そんなもんなのか。間違って食べていたら手術もパーになるところだった。
「それより今日は何時に手術?」
「それが何も知らされてないんだけど・・・」
「ハァ・・・やっぱりね、今すぐとりあえず部屋でて見つけた人に聞いてみて」
(やっぱりなの?)
しかし廊下にもナースステーションにも誰もいない。
「誰もいないんだけど・・・」
「絶対誰にも話いってないから、言わないと!どうにか誰か捕まえて!」
そして再び探しに出ると部屋から出てきた人たち発見。
ちょっと強引に捕まえて、主人に代わってもらい、
今日の予定がどうなってるのか確かめてもらう事に。
本当に誰も私だけでなく同室の方の予定すら知らず、
「あ、そうそう、わかったわ、はいはい」という状況でした。なんてぶっきらぼう。
なんて他人事。(いや他人事には違いないけども・・・)
ただ部屋で待っていたら1日ぼーっと過ごして終わりでしたね…。
そして部屋に帰る時に気付いたのが部屋にネームプレートがない。
迷いました。
気付けばベッドにも何もないので、誰が誰の患者でどんな状況など誰も分からないのです。
(がしかし、これは病院によるそうです。普通はやはりあるそうです。)
勿論手に付けたバーコードタグは一度も使う事もなく。
帰る時も取り外すことなく。
ちょっとしてから、突然また違う人が入ってきて、
「今から来て!」と、よくわからず、「え?なんで?どこに?誰?私も?」
「うんそうそう、一緒にいこう、検査検査!」と同室の人に連れられ
部屋を出ると診察室ははす向かいの部屋。
しかし一人一人やるので、片方は廊下で立って待たなければなりません。
「(こんな近距離でまして寝ているべき患者を廊下で立って待たせるなんて…)」
この話は同室の方とも「こんなに近いなら部屋で待ってて呼びに来てもいいよね」
とポーランド人の方からしてもおかしい模様。
そして私の番になった時。
6.初めて「これは差別?」と感じる嫌な出来事がちょこちょこおきました。
まず主治医らしき女性は先ほど電話を変わってくれた女性で、ちょっと心配。
相変わらずのぶっきらぼうな対応+一切英語を話してくれません。
「あなたポーランド語分かるの?」
「えぇ少しなら」
「フッ(鼻で笑われました)少しねぇ笑」
(初めて笑われた…。昨日も看護師さんに十分って言ってもらえたのに…)
そして助手に言われるがまま診察台に乗って待っているとここでも気になったのが
7.診察室内の誰もマスクをしていない。
(診察室どころか病院内で一人も見かけませんでした。)
体調を聞かれて、ずっと左の卵巣あたりが痛むのですがそれを言っても毎回
「まあ痛みはあるものだから。この後も生理痛のようなものは続くからね」
いや、でも生理痛の痛みとは違うって言ってるのに信じてもらえない。
そんな中USG検査をして「うーんまだ少し残っているわね~」
しかし画面を見せてくれない。
今まではどこでも見せてくれながら説明してくれたのに。
しかも痛い。
そこは痛い(左側)と言っても「大丈夫よ大丈夫」と言ってやめても弱めてもくれません。
大丈夫じゃないから言ってるんだって!
我慢していたところでやっと機械での診察が終わったと思ったら触診が始まりました。
と思ったら、急にグイグイ始まり、お腹を上から押され、もうとにかく痛い!
しかもしゃべりながら!ちょっと目の前の私の内臓丸見え状態でマスクなしっていいのそれ!?
「痛い、痛い・・・うぅぅ」と言っても
「大丈夫、良くなるから、大丈夫」とそれだけで、グリグリと続きました。
この間は、
ガマン出来ないほどではない、死ぬほどではない、でも痛い。
これは痛いって言ってもいいほどの痛みだよね?これ痛いよね、だって苦しい、痛い。
でもいつか終わるから我慢するしかない。
そう考えて気をそらすことに専念しました。
もう何をしているかなんて確認する余裕がないほどの痛みでした。
そして同時に、全く話を聞いてもらえない、聞こえていても相手をしてくれない、
痛いと言っても平気で続けて止めることもしない、弱めることもしない。
これはもしかして、私がアジア人できっと嫌われているからどうでもいいと思っている、
そこからの行動じゃないかと思うような出来事でした。
これって差別ってやつ?と思ったものでした。
結局手術はしなくてもよくなり、帰れることに。
(それもそのはず、だって今手でグリグリと色々やって取りだしたんだから。)
帰るためのまた色々書類が必要なようでまた主治医に色々言われたけども
専門用語ばかり話され全く分からない。
「あなたポーランド語わかるのよね?」
「少しですけど」
「はあ(ため息)で?ポーランド語は読めるの?書くのは?」
畳みこまれるように早口で言われて、
「きっと書類じゃ一人では理解しきれないと思うので主人が来るので後でもいいですか?」
「その人ポーランド語わかるの?」
「ポーランド人ですから!」
「あら、だったらそうして。そうしてちょうだい」
助手の方が最初は簡単な単語に直してくれてなんとか説明をしてくれたけども、
主治医は一切そういったことはしてくれず、私も諦めました。
今思えばなぜ一切英語で話してくれなかったのか謎です。
英語が出来ないのか、あえてしなかったのか。
部屋に戻ってしばらくしてから主人が来てくれました。
私はもうその主治医の顔も見たくなかったので見た目の特徴だけ説明して、
主人に行ってもらい私は部屋で痛むお腹を我慢しながらベッドで待っていました。
するとお昼の配給が来ました。
「もう私たちは食べていいんだよね?あれ?お姉さんもですよね?」
「うん、私も今日も結局薬だけで手術しないんだって」
「だったら私たちの今朝までの絶食しなくても済みましたよね!朝ごはんも食べられたのに…
なんだったの・・・。」
これがお昼ご飯に出てきたもの。
8.病院食は意外と普通のご飯。
スープはカシャ(ソバの実)が入ったハーブの聞いたスープでちょっと苦手な味。
メインの方は普段食べているお昼ご飯と変わらぬ味。軟らかく煮こんである豚肉にマッシュポテト、
ズッキーニとニンジンを甘く似てあるものです 🙂
ここでまた気付いたのが、ベッドにあの便利なテーブルがない!
ので、布団の上で・・・。一応テーブルとイスも明日のですが、ベッドから出るのも億劫。
ちなみに配給していたのはウクライナ人だそうで、本当にただ配るためにいるだけの人達だそうです。
ポーランド語は流暢に話しているように聞こえますが、ポーランド人にはすぐわかるそうです。(と主人。)
要は誰にでもできる簡単な仕事ってことですね。
そしてまた気付いたのが朝方渡された薬。
絶食中にもらったもので、水も禁止なのに渡された薬は一体いつ飲むように渡されたのか
さっぱりわかりません。
絶食と知っていたら渡さないでしょうし、知っていても渡すのもおかしいですし、
とにかく全てにおいて説明がなさすぎる。
更に主人が受け取った書類を見ていると、おかしいことが。
「カオリ、今回薬だけで全部終わってることになってるけどさっき手でやられたって言ってたよね?」
「え!?そうだよ!痛かったよ!グリグリされたんだよ!手で取ってたよ!」
「ハァ…この書類には薬のみで全部綺麗になったって書いてあるよ」
「今後何かあったとしても何もしてませんからって責任逃れ用ね…」
「ハァ…ほんとこんなのが普通なの?信じられない…」
同室の方にも出来事を説明していたので、診察室での出来事から態度まで
あり得ないと言ってくれました。やっぱりアジア人だからだったんだろうな。
サインしないと退院も出来ないのでさっさとサインしてご飯食べてすぐ帰りました。
お姉さんもすぐに出てこられたかな・・・。
ナースステーションに沢山人がいて、挨拶するのについさっき私にグリグリした助手もいましたが
完全無視。あの場では女主治医の横暴から守ってくれたように思えていい人だと思ったけども
やはり嫌々だったんだろうなと思った最後でした。
今回のすべての費用は国立病院のため、主人の会社を通して毎月払っている物に含まれているため
一切の負担はありません。
その分普段からの消費税も高いですし、(ポーランドの消費税・物価についてはこちら)
いいかどうかは分かりませんが、この嫌な思いを何度もした中お金を払うという行為をしなくて済んだのは
良かったなと思います。払ってられるか―!
病院にはかかりたくないという友人たちの意味がよく分かりました。
明日最後(になるはず)の検査がありますのでいまだにずっと痛みがある事だけを
伝えてちゃんと説明してもらおうと思います。
紙にはいつの間にか卵巣も調べたそうで全く問題ないそうです。
なのに痛いのはなんなのか・・・心配。
長くなりましたが愚痴と共に備忘録残せてすっきりしました。
こんなことがあったよ、というポーランド日常生活の愚痴ですので、
これがポーランドの常識というわけではありませんので誤解はしないでくださいね。
怒ってますがいくつもある病院の中の数か所だけでの経験ですから 😛
これにこりずポーランド生活を楽しもうと思いますが病院だけだけは日本がいいと思いました 😛
ここまで読んでくださった方ありがとうございました 🙂