2023年5月更新しました😉
— Zamek Królewski w Warszawie—
王宮の歴史は14世紀にまでさかのぼります。
ジグムント3世の治世の16世紀と17世紀には城は大規模な拡大を受け、中庭がある五角形の建物に立て直されました。
ここは王宮として、そして国会審議が行われ国の行政、文化の中心でした。
17世紀の半ばでスウェーデン大戦で破壊されましたが、のちのサクソン・ヴェッティン王朝の統治の間に、徐々にかつての素晴らしさを取り戻しました。
18世紀後半に、のちの最後の王スタニスワフ・アウグストが建物の内部を再構成しさらに素晴らしい王宮へと変えました。
19世紀の分割中にポーランド王のコレクションの大部分はロシアに奪われていましたが、ポーランドが独立を回復した後、芸術の作品のいくつかはこの王宮に戻り、元にあった場所へ戻されました。
1910年のワルシャワ旧王宮付近
1939年9月には城はドイツ人によって爆撃されました。
この時、スタニスワフ・ローレンツ教授の指示のおかげでいくつかの王宮家具と芸術作品は守ることができました。
1944年9月には城はドイツ軍によって爆破されました。
1945-1970の間に、共産党当局は城を再建するかどうかの決定をする遅延しました。
1980年コミュニティの献身のおかげで、1971年にたてた予算で城の再建のために働き始めました。
1984年に復元された家具類は、一般市民に開放されました。
1995年以降の作品はKubicki(クビツキ)アーケードの保全と庭園の復興に行われてきました。
天候関係なく、また季節も関係なく1年中楽しめる場所がここワルシャワ旧王宮。
とてもきらびやかな王宮内は、普段持っていたポーランドの印象を覆すでしょう。
現代に生きる人々では記憶に新しいのはロシアの支配下にあった冷戦時代。
今も残る共産主義時代の建物からも見受けられますが確かにつらい時代もつい最近までありました。
しかし、そうなる前のポーランドは大国でショパンが生きていた時代も貴族が優雅に暮らす
とても美しい煌びやかな国だったのです。
そんな雰囲気が十二分に楽しめる王宮には見どころもたくさん!
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ここで私個人的な見どころをご紹介します
見どころ①
青い地球を背負う像がある哲学者の間
コペルニクスの肖像画もあります。
この部屋は壁から天井まで圧巻です。 |
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見どころ②
「ポーランドの象徴白鷲」
王座の背面には偉大さが分かる
場所です。
ポーランドの国旗にもある「赤」
はここにいるととても高貴な色に
感じることができます。
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見どころ③ナチスによる爆破予定だったダイナマイト用穴
これは、ヒトラーの地雷工兵が爆破しようとダイナマイトを入れる予定だった穴です。
1939年11月の初め、このお城を爆発のためにヒトラーの地雷工兵が到着しました。
1940年1月後半、深さ1.5〜2m、40〜50cmの感覚で二列に爆薬をしかけました。
爆発は、1940年1-2月に計画されましたがナチスは延期し、
後1944年の9月のワルシャワ蜂起の時に爆破されました。
この穴はその際に使われずに済んだ場所です。
見どころ④レンブラントの絵
「額縁の中の少女」と「机の前の学者」の2枚です。
この2枚はKazimierz Rzewuski (カジミエシュ ジェヴスキ)(1750-1820)という
ポーランドの当時の政治家が1815年に購入したもの。
“「額縁の中の少女」は「レンブラントのモナリザ」「ワルシャワのモナリザ」とも呼ばれている。”
少女が額縁に手を置いていて、まるで絵から飛び出しているような騙し絵になっています。
作品は1641年アムステルダムで描かれた物。
この博物館のカタログ名は
no. 207: “La mariée Juive, debout a mi Corps, les deux mains sur une table,
coifée d’un bonnet de velours noir qui lui fait ombre a moitie du Visage,
ses Cheveux lui pendent sur les Epaules”
“半身像のユダヤ人の花嫁が立っていて、両手をテーブルについて、
黒いビロードのボンネット(縁なしの帽子)を被って、その帽子で顔の半分に影を映す。
彼女の髪は肩まで垂れている。”となっています。
(フランス人の御主人がいる先輩にお願いして訳してもらいました。ありがとうございます!)
見どころ⑤地下のロッカールーム前にあるミニシアター
最初は、繁栄していた時の王宮の様子。
部屋を移動して、戦争が始まって、戦時中の様子がミニシアターで見られます。
椅子はわずかしかないため基本的には立ってみるようになります。
映像は音声はポーランド語ですが、字幕で英語が出ています。
3面に分かれており、全て違う絵を映していて、言葉が分からなくても映像だけで理解できます。
特に戦時中の様子は、白黒ですが破壊されていく様子がよくわかります。
最後の部屋は、子供も遊べるようなタッチパネルの再建ゲームがあったり、
王宮の美術品を戦争から守った方の個人ブースがあったりと、
最後までじっくり王宮の歴史を学ぶことができる場所です。
入り口と出口は一緒ですのでお間違いなく。
数百年前のポーランドから現代のポーランドの遍歴を見ることのできる旧王宮。
旧市街を訪れる際には是非「旧王宮」内も見学しに行ってみてくださいね!
<INFOMATION>
●ポーランド語名称
Zamek Królewski w Warszawie(ザメク クルレフスキ ヴ ヴァルシャヴィエ)
●住所
plac Zamkowy 4, 00-277 Warszawa
●公式HP
●おすすめ滞在時期
・年中OK
・天気が悪い日にもOK
●開閉時間
ウィンターシーズン (10/01~4/30)
月曜休館
火―土 10:00-16:00(最終入場は15:00)
日 11:00-16:00(最終入場は15:00)
サマーシーズン(5/2~9/30)
火―水 10:00-18:00
木 10:00-20:00
金―土 10:00-18:00
日 11:00-18:00
(最終入場は閉館1時間前まで)
★ポーランドの祝日⦅2023年版⦆は
こちらの記事からどうぞ。
●チケット料金
水曜日無料※チケットは必要なのでチケットカウンターに行きましょう。
大人23zł→50zl(オーディオガイド付きですが日本語はありません。)
学生15zł→40zl
~16歳までのお子様 1zł
★他にもポニャトフスキアパートメント、特別展などが随時行われ
別途料金が設定してあることが多々あります。詳しくは
こちらからどうぞ。(英語版)
⭑オーディオガイド言語はポーランド語、英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ロシア語、ウクライナ語のみとなります。
トラム停・バス停同名で「Stare miasto」スタレミアスト
トラム4、13、20、23、26、27番が停まります。
バス160、190、527番が停まります。
(旧王宮少し手前)
バス停「pl.zamkowy」プラツ、ザムコヴィ
116、128、175、178、180、222、503、518番が停まります。
●行き方アドバイス
ヨーロッパで公共機関乗車経験がある方、英語が話せる方、
もしくは何とかなるくらいの余裕がある方は上記トラム停・バス停の名前と番号で行けると思います。
中央駅(Dw.centralny)から片道20分券で行くことができます。
それ以外の方は歩いていくことをおすすめします。
多くの方が滞在する中央駅(列車の中央駅にしてもメトロの中央駅にしても)付近は
バス停・トラム停が多く、行き先もポーランド語が分からないと分かりにくいので、
自分の居場所を考えながら、バスやトラムの乗り場を探し、おまけに何番に乗ればいいか
なんて考えていたら歩いた方が早いです。
そこまで遠くないので、距離は下記地図を参照にしてください。
道もNowy Świat(ノヴィ シュフィアト)新世界通りを行けば迷うことなく行くことができます。
●地図