★☆★Wesołych świąt★☆★
ヴェソウィフ シュフィョント(ポーランド語でメリークリスマス)
クリスマスいかがお過ごしですか?
ポーランドは現在日本の三が日のような状態で、
一番盛り上がっているのではないかと思います。
何といってもイエスの誕生日。
盛り上がると言っても音ではなく、宗教からの気持ちの高ぶりという意味でですが、
聖なる日過ぎて関わるもの一つ一つが大事にされていると感じました。
今年のクリスマスイブを日記に残しておきます。
12/24,クリスマスイブはポーランドではWigiliaヴィギリアと呼ばれ最重要日です。
クリスマスの期間は12/24-26の3日間で、
最重要は24日の夜からです。
クリスマスイブはイブニングのイブ、なんだそうですね。
前日という意味のイブは後からついたようですが、
そもそもユダヤ教からきているキリスト教。
一般的には1日は日が昇って沈むが1日の始まりと終わりですが、
ユダヤ教では、日が沈んで日が昇るで1日というカウントです。
つまり、
日が沈み始め=1日の始まりなので、24日の夕方からがクリスマスの始まり、
要は25日が始まっているような感覚でしょうか。
カトリックでも日付が変わるのは0時で同じなので
ちょっとややこしいですけど、
24日の夜から聖誕祭=クリスマス、というのはこんな理由からだそうです^^
みんながあつまってまずやるのがオプワテクという白く薄いウエハースなものを
それぞれ持って少しずつ相手のを割ってお互いに一言かけるというもの。
合わせてごらんください^^
今年も24日は主人のおばあちゃん宅へ御呼ばれ。
部屋のランプにはもちろんヤドリギ。
私が好きだからと、サーモンロールは特別に私用に小母さん(血はつながっていないので叔母さんとは書けないおばさん)が作ってくれます^^
手前のシレジ(タイセイヨウニシン)のオイル付けはまさに日本の味!!
白米でいただきたくなる美味しさです。
本来は鯉を食べるのが伝統なのですが、最近は減っているそうです。
とはいえ、スーパーの前にミニいけすを作って鯉を売っている姿はよく見ます^^
ちょっとぶれてしまいましたが、今年のディナーはこんな感じでした!
12品あるか数えてみます。
①サーモンロール
②シレジ(ニシン)
③バルシチ(赤かぶスープ)
④キノコとプルーンとザワークラウト
のビゴスのようなもの
⑤鱈フライ
⑥鱈のギリシャサラダ(左の赤い物) |
⑦ミックスベジタブルサラダ
⑧ケシのみパスタ和え(甘い)
⑨ピエロギ
⑩パン
⑪(隠れてますが)ゆでジャガイモ
⑫コンポト(クリスマスのは白(普段は赤)!) |
12品ありましたね!
「12品しっかりあるわね!この12品あるのが最高よ!祝日だわ~!」
と小母さんはテンションが高いです。
オプワテク割りをして、ハグ&ほっぺを合わせるキスをして、
ではいただきます!
・・・といってもいただきますのような掛け声はないので、
気付いたら食べ始めているのですが、
まずはスープを食べなければなりません。
食べる順番が決まっています。
そしてそれを食べ終わるまでは他のものに手を付けてはいけません。
コース料理の食べ方というのはまさにこちらの普通の食べ方。
出てきたものを食べる。食べ終わるまでは次のものが出てこない。
冷めてもいけないので早く食べなければならない。
これが私には少し厄介なのです!
なぜなら一つ一つが多いので、そんな食べ方では全部食べられないからです><
「カオラ*、どれくらい?」
「ほんの少しでいいです!」
「カオラ、ピエロギはいくつ欲しい?」
「2つでいいです!」(みんなは4つ~)
*ポーランド人の女性の名前はすべてaで終わるので、
kaoriがいつの間にかkaoraで覚えられてしまい、それが根付いてしまいました^^;
そして食べている最中も、
「次は何食べる?」「そうだねーこれ?あれにする?」とお互いに質問の嵐。
最初のバルシチを少なめにしてもらったにも関わらず、みんな食べ終わるのが早くて私は1テンポ遅れてしまう。
「カオラ、次はこれよ^^」
「おばあちゃん、カオリはまだ食べてるでしょ」
「カオラ、ほら冷たくなるから早く食べなさい^^」
「おばあちゃん、無理させないで!あとで大変なんだから!」
主人や小母さんがおばあちゃんを止めてくれるのですが、
おばあちゃんが若いものに食べさせたいという気持ちはどこの国も同じで・・・笑
私は無言で一生懸命食べます。
美味しくて、本当に沢山食べたい気持ちがあるのですが、胃が・・・!!!
でも本当に美味しいんです!!
こうしてとりあえず12品全部手を付けなくてはならないのですが、
去年それでお腹を壊したので今年はなんとかやんわり断ったり主人にヘルプして事なきを得ました。
しばらくおしゃべりをしている間、
「コンポト飲む人~!」
「うーん美味しい!これは本当に美味しい!お母さん最高ね!」
と小母さんはおばあちゃんの料理を大絶賛。
本当に美味しい。ドライアップルとレモン、
もう一つ何かフルーツを使っていた気がしますが忘れてしまいました^^;
ただのリンゴジュースよりも洋ナシも混ざっているような(でも洋ナシはいれてなかったような)そんな味で、
もちろん常温で飲むのですが甘すぎずとっても美味しかったです。
1時間で作れるそうなのでドライアップル(フレッシュだといまいちらしい)
を買ってきて私も作ってみようと思います!!
こうやって自分の家族の料理を人前で大絶賛するというのも、
日本じゃあんまりしないな~と違いを感じますが嬉しそうなおばあちゃんを見ると、褒めてもらって嫌な人はいないですもんね。
身内は遜るよりも、堂々と自慢するのが嬉しいですよね!
こちらにいると、わびさび謙遜の文化の良さが年々遠のいていきます^^;
常に食べている状態のまま、デザートへ突入。
↑がクリスマスのケーキです。
ポーランドでケーキと言えば、こういったものを指します。
日本でいうケーキは、こちらではトルトといいます。
クリスマスケーキと言えば誕生日のケーキと同じくらい、いやそれ以上に
飾りも可愛くなって楽しみなものでありましたが、ケーキだけは日本のものが恋しいです。
これだけは自分で作らない限りこの味は食べられません。
まずクリームで覆うということをしません。
この時期いちごがないのは自然界としては普通だと思うのでイチゴもなく・・・
(高いスーパーに行ったらもしかしたらあるのかもしれません)
ドームケーキやブッシュドノエル、もちろん定番のショートケーキ、チョコケーキ・・・
世界中の料理を日本風MIXしてすべて美味しい日本料理はまさに世界に誇れる文化だと改めて思います!
ショートケーキが食べたいよー!
24日この日はテレビ番組もクリスマス仕様でした。
毎日映画タイムとなる20時からまず始まったのはホームアローン。
ポーランド題は「KEVIN SAM W DOMU」 =ケビンは家に一人 というタイトルです^^
これの途中で家に帰ってきて、そのままテレビをつけて置いたら、次に見たのが
不思議の国のアリス!
ポーランド題は「Alicja w Krainie Czarów」これはアリスインワンダーランドそのままです。
これの最中に「明日は101だよ!」というCMもやっていたので、
こんなにディズニーやファンタジーが続くのは珍しいなぁなんて思っていたら、
夜中に始まったのは、
ライラの冒険 黄金の羅針盤!
「Złoty kompas」=金のコンパス 元の題の「The Golden Compass」と同じですね。
「あれ!?ダニエルクレイグ!?」
この映画は見たことがなかったのですが、007のダニエルクレイグが出ている事にびっくり!
ファンタジーが続いて、家族親戚集合しているこの時期だからなのかなと思いました^^
夜は急に編み物がしたくなってドイリーを1枚仕上げてから寝ました。
この日だけはツリーのランプはつけっぱなしにします。これもなんだか聖なる夜の雰囲気を感じました。
今日25日は昨日おばあちゃんからもらった大量の残りの料理をいただいて
これだけで1日過ごせました。私の手料理は明日26日にふるまいます!
今日も祝日なので主人は教会へ。私はカトリックじゃないので行きません:P
26日もクリスマスです、みなさんもよいクリスマスを~!