ワルシャワと言えば人魚!
ワルシャワの至るところでみられる「人魚」のモチーフ。
バスのマークや、電燈、建物、ポスター、グッズ・・・いろんなところで見かけます。
ZTM(市内交通のJRみたいなもの)のマークにも人魚がいます。
********そんなワルシャワの人魚には伝説のお話しがあります**********
人魚伝説のはじまりはじまり~
昔、ワルシャワがまだ漁村だった頃、
海や川には金髪の人魚が住んでいました。
ある日、一人の人魚がバルト海から南へと川をさかのぼってきました。
通り過ぎる風景を楽しみつつ川を泳いできた彼女は、
疲れを癒すためにワルシャワの旧市街周辺にあった砂岸で休むことにしました。
その場所は彼女にとってとても美しく見えました。
「なんと美しい町でしょう!ここに住むのはどうかしら?」
彼女はそう思い、住んでみることにしました。
昼間は浅瀬で水浴びをし、
夜は川底で過ごしました。
人魚はいたずら好きで、地元の漁師達を困らせては喜んでいました。
「何かが水中で悪さをしている!網から逃がしているぞ!」
漁師達は怒りました。
「とっつかまえてやる!」
しかし人魚は漁師を恐れることなく、ヴィスワ川にまつわる歌を歌い始めました。
その歌声を聞きに動物たちも集まりました。
ビーバーは穴から顔を出し、
鴉は漂う木の上にとまりました。
歌声に感動した漁師達は態度を変え、人魚に危害を加えないことを約束しました。
しかし、貪欲な商人は人魚を追い続け、
ある日人魚を誘拐し木箱の中に人魚を閉じ込めてしまいました。
人魚の美しい歌声を商売に利用しようとしたのです。
けれども、人魚の泣き声を聞いた漁師の若い息子がかけつけ、
仲間と一緒に人魚を解放し、悪い商人をこらしめました。
人魚は大いに喜び、感謝の印として漁師たちの町を見張り続けることを約束しました。
漁師達は、人魚の姿を彼らの紋章とすることに決めました。
そして今日まで、剣と楯で武装したワルシャワの人魚の像は町とその住民を守りつづけています。
-おわり-
文:warszaw tourist office2015年版より
ワルシャワ(Warszawa)という名前になった由来も2匹の人魚からと聞いたことがあります。
ヴィスワ川に住んでいたその2匹(2人?)の名前が
「Warszヴァルシュ」と「Sawaサヴァ」だったことから
WARSZAWA(正式な発音はヴァルシャヴァ)となったそうです。
海からこんなに離れているのに、人魚の伝説が二つもあるなんて不思議ですね^^
ところで
ワルシャワ市内には3つの人魚の像があるのをご存知ですか?
ひとつは、旧市街の歴史広場にあるこちらの像。
これが一番有名ですね^^
ひとつは、新世界通りのヤシの木からまっすぐヴィスワ川の方へ向かって歩くとあるこちらの像。
そしてこれはあまり知られていないのではないかと思うもうひとつの像。
(私も知りませんでした!)
wiaduktu Markiewiczaにある像です。
ここは、ホテルブリストルの隣をカーブを描いて下る道路があるのですが
そのカーブの所にあります。
是非人魚探しの旅もしてみてください^^
***************** おまけ *****************
最初にシンボルとなった人魚は、人魚というよりも二本の足がある
こんな人魚(もはや人魚ではないのでは・・・笑)だったそうです^^