旧王宮編その1のつづきです。
— Zamek Królewski w Warszawie —
「王の寝室」
緑の物がベッドだそうですが、小さいのが不思議です。
体が大きなポーランド人で寝るのは大変ではないのかな、でも丸まって寝てたのでは?と
M様御夫妻とお話ながら鑑賞。
色んな部屋があって、どの部屋も見ごたえがあります。この部屋の床の組み木も素敵です。
鏡越しの天井の絵
この椅子(オットマン?)がこれまたいい!色もいい!
白金もいいけどもなによりもこのペールグリーンがいい!
よく見ると細かい模様も入っていて、王宮だからこそ似合う椅子ですね!でも欲しい!
油絵の描き方でしょうか。
最初からいきなり描く訳ではないのですね。
1.キャンバスとなる布に最初ベースとなる物を塗って、また塗って、
2・白を塗って下書きをして、
3.グレーのものはなんでしょう、それもまた塗って、
4.色をつけていって、・・・完成!と右から左へ分かりやすく展示してありました。
全く絵心のない私には、絵を描くと言う事は無縁だったのでここで勉強になりました^^
見覚えのある風景画が沢山!
これは聖十字架教会ですね!今とほとんど変わりません。
これはヴィラヌフ宮殿の裏側からの景色ではないでしょうか。違うかな???
床を見たり、壁を見たり、絵を見たり、見るものがどれも新しく楽しい旧王宮!
ここはスタッフ専用?廊下で入れませんでしたが、現代でもありえる色合いです。
(この色いいな~♪)
2階、1階と見ていきます。
今度は薄暗いコーナーへ。
これはなんとオルガン!白黒逆のオルガン。
しかも箱タイプ?一体これはどうやって鳴らすのでしょう。初めてみました!
ヨーロッパ各地の絵画コーナー。
この左の絵なんかは、絵の中に沢山の絵。
美術学校での一こま、のようなタイトルだった気がします。引き込まれそうな絵です。
そしてなんだか特別感のあるコーナーへ。
レンブラントの絵が2枚ありました!
「額縁の中の少女」と「机の前の学者」の2枚です。
この2枚はKazimierz Rzewuski (カジミエシュ ジェヴスキ)(1750-1820)というポーランドの当時の政治家(?)が1815年に購入したそうです。
せっかくなので色々調べてみたら、
「額縁の中の少女」は「レンブラントのモナリザ」「ワルシャワのモナリザ」とも呼ばれているほど有名な絵だそうです。少女が額縁に手を置いていて、騙し絵になっています。
作品は1641年アムステルダムで描かれた物。
この博物館のカタログ名は
no. 207: “La mariée Juive, debout a mi Corps, les deux mains sur une table, coifée d’un bonnet de velours noir qui lui fait ombre a moitie du Visage, ses Cheveux lui pendent sur les Epaules”
“半身像のユダヤ人の花嫁が立っていて、両手をテーブルについて、黒いビロードのボンネット(縁なしの帽子)を被って、その帽子で顔の半分に影を映す。 彼女の髪は肩まで垂れている。”
(フランス人の御主人がいる先輩にお願いして訳してもらいました。ありがとうございます!)
絵は見るのだけは好きですが全く知識がないので、レンブラントという名前も
<光と影のレンブラント展>といういつだかのCMで覚えていただけでした^^;
ここでM様のおかげで少し勉強になりました。
絵の反対側に白黒のなんだかよく分からない絵があって、
「なんだろう?」と通り過ぎていたらM様が詳しく教えて下さいました。
「これはこの絵をレントゲンで撮ってね、そうするとこの下に描いてあった絵が見えるでしょう?
昔はこうしてもったいないから上から塗りつぶして描いていたのよ。
それがレントゲンにかけると見えるの!」
「ほんとだー!下に何かが描いてあるのが見えますね!!」
こうして他にも色々教えてくださいました。
M様ありがとうございます。勉強になりました!^^
この日は一部通れなくなっていて、2階の一部が入れず。
あとはどこいけるのかな~と矢印に沿って階段を下りたら、荷物置き場。
「あれっここはもう出口かな!?」
と、ふと右を見たら、ハイテクそうな入り口発見!!ここも博物館の一つです。
多くの人が通り過ぎていたので、きっと気付かない人もいるかもしれません。
何せ、階段を下りたら見えてくるのがクロークで人もそちらに流れて行っているのです。
「これ入れるのかな?」
と近づいてみたら、大きなスクリーンに映像が流れている部屋がありました。
あまりにも綺麗な室内と大きなスクリーンだったので驚いて
「おぉ~~~!」と中声を出してしまいましたが、
中は映画館のような感じで暗く、立ち見ですが
短いショートフィルムを流していますので入る時はお静かに。(私の恥です。)
ここでは王宮の歴史がいくつかの部屋に分かれて映像で見ることが出来ます。
最初は、繁栄していた時の王宮の様子。
部屋を移動して、戦争が始まって、戦時中の様子。
映像は音声はポーランド語ですが、字幕で英語が出ています。
3面に分かれており、全て違う絵を映していて、言葉が分からなくても映像だけで理解できます。
特に戦時中の様子は、白黒ですが破壊されていく様子がよくわかります。
最後の部屋は、子供も遊べるようなタッチパネルの再建ゲームがあったり、
美術品を守った方の個人ブースがあったりと、ここも面白い部屋でした。
入り口と出口は一緒ですので、ココから入って、ココから出てきます。
中に係員さんもいますので迷っても出口の方向を教えてくれます^^
最後にお土産屋さんものぞいて、旧王宮を堪能しました!
お土産屋さんも地図沢山あって、地図好きにはたまりませんでした。
このワルシャワ旧王宮、初めて行きましたが、予想外によかったので何度でも行きたいです。
宮殿や美術にあまり興味がない方は、サラーっと流して1時間もかからず出てこれると思います。
興味がある方は2時間以上はいられると思います。
お好みに合わせてどうぞ^^
ワルシャワは見所沢山ありますから、他を優先するもよし、
美術が好きな方は国立美術館も是非!!
お昼は、大好きなザピエツェクへ♪
ソフトドリンクは夏場限定のレモニャーダ(レモネード)がおすすめです♪
レモンの普通のレモニャーダと、グリーンアップルミントがあります。
私はグリーンアップルミントが好きです^^
ピエロギに、ジュレックにナレシニキと色々つまみながらポーランド料理を食べ比べ♪
どれもお口にあったようで嬉しかったです。
お腹が一杯になったのでこれからワジェンキ公園のピアノコンサートへ。
つづく。