ワルシャワ中央駅付近
2015/07/05(日)
ワルシャワは今年一番の暑さ、最高気温35度快晴の1日でした。
さすがに乾燥しているとはいえ、35度は暑い!
ここまでくると、日差しのパワーがとてつもなく感じ、コンクリートの反射熱で
40度くらいあるのではないかというような気分でした。
(実際この時フランス方面では連日40度近い気温でした。)
さて、 今回のお客様T様のご宿泊先はホテルMDM。
初めて聞く名前でしたが、同時期にお問い合わせいただいた方もここに泊まる方が数名いたので
観光におすすめホテルの一つとしてご紹介しながら今回のガイド日記を進めようと思います。
場所としてはこんな位置関係です。(地図をクリックすると大きくなります。)
ワルシャワ中央駅(Dw.Centralny)から時計台のような文化科学宮殿を通り過ぎると
メトロ中央駅(Centrum)があります。
ノボテルが見えてきますのでノボテルの方に右へ曲がり、まっすぐ進むとホテルMDMがあります。
歩いてもいけなくはないですが、基本的にはバスやトラムを使うのがおすすめです。
<空港からホテルまでの行き方>
片道券(single ticket=75分間有効)4.40złを購入します。→★チケットの買い方はこちら★
175番バスでCentrumまで。→★バスの乗り方はこちら★
トラム乗り場まで地下道を通り、階段を上りトラム停に出て、
来たトラムなんでもいいです。サムスンの看板が見える方向へ行くトラムにのって2つ目の
「Pl.Konstytucji」プラツ コンスティトゥツィでおりれば目の前です。
サムスンの看板が見えますね。そこがMDMホテルです。
(この写真はトラムをおりた所です)
ここはちょっとした広場になっていて、地図上ではわかりませんが、
大きな建物に囲まれています。
実はこの辺りもワルシャワの歴史ある場所で日本語だと憲法広場と呼ばれる所です。
ここはMarszałkowska(マルシャウコフスカ)通りにあり戦後初期に立てられました。
戦争によってもともとあった建物が破壊されたため、ほとんどを更地にし、新しく立て直しました。
文化科学宮殿とともに、1949-1956年の間にワルシャワへの投資として作られました。
このPlacKonstytucjiという名前は1952年7月11日に正式に決まったそうですが、
1年前の1951年7月21日には最初の建物の扉が開かれたそうです。
社会主義時代の住宅地が立て並び、今は住居とオフィスが混在する場所です。
ホテルMDM入り口
フロントはロビーは小さく、レセプションも簡易的なもので、ホテル自体もビジネスホテル
のようなものだったと教えていただきました。
今回は本当はメトロポルに泊まるはずが、改修工事が始まってしまったために、
同じ系列店のこちらに急遽変更されたとのことでした。
実際こちらの方がメトロポルより値段は高いそうなのでT様ラッキーでしたね^^
ロビーでT様を待っている間にインド人観光客が何組かいたのですが、
その方たちが話してて、
「君達はインドから来たの?」「えぇ観光で家族ときました」「へぇ街はどこから?」
という会話が全部英語でびっくり。
あれ?インドってヒンディー語じゃないの?と思いつつ、
今書きながら調べていたらインドって言語の種類が地方によって違うそうですね。
だから初対面だととりあえず英語で話しかけるのかな?不思議!
入り口隣にはカフェもありました。
それでは、ガイドスタート!
今回のガイド目的は、観光ではなく、こちらでの暮らしだったり交通事情、文化事情などがご希望でしたので、
それに関連するような場所を回りながら、お話いたしました。
クラクフにも列車で行かれるとのことで、中央駅構内で乗り方や時刻表の見方など
説明もさせていただきました。こういうところでも意外と「え!?そうなの!?」という驚く事は沢山あります。
日本の当たり前すぎる常識は、一歩外に出ればなんでもありません。
初めてのヨーロッパとなればさらにですので
そういった意外な所でお役に立てると嬉しく思います
朝から日差しもつよく、1年に7日くらいしかない真夏のポーランドです。
サラ・コングレソヴァと文化科学宮殿をバックに記念撮影♪
サラ・コングレソヴァ(SALA KONGRESOWA)はオペラやコンサートが行われる場所で
レッドカーペットに素敵な装飾の館内。オペラを見るときは皆さん着飾って(特に女性)
映画の中にいるかのような気分になれる場所です。
私も一度冬にオペラを見に行ったことがあるのですが毛皮のロングコートが
多く見られました。(でもそのコートを脱ぐとなかには素敵なドレスワンピース!)
文化科学宮殿の後ろを回って、Świętkrzyskaシフェントクシスカ通りをお話しながら散策。
T様は以前東南アジアに住んでいらっしゃったことがあるそうでその国での暮らしを
教えて下さいました。
私もよく「すごいね~」なんて言われますが、
それと全く同じ感覚で、東南アジアに住んだことがある方の方がすごいと思ってしまいます。
暑いのが苦手というのもありますし、東南アジアはバリ島とペナン島にしか行ったことがないので
タイ・ミャンマー・ベトナム・インドネシア・フィリピンあたりは未知の世界なのです。
(もしかしたら日本の世間的にはポーランドの方が未知でしょうか?笑)
去年建てられたワルシャワ蜂起の記念碑。
ワルシャワのいたるところでみるPWの碇の様なマークは
Powstanie Warszawskie=ワルシャワ蜂起 という意味です。
T様は歴史にお詳しく、今回のポーランド旅行はワルシャワ蜂起博物館やポーランド・ユダヤ人博物館、
そしてクラクフではアウシュビッツ・ビルケナウにも訪れるご予定とのこと。
実際こちらに来て感じるものと言うのはやはり日本でのそれとは別の感覚があることでしょう。
お恥ずかしながら私は歴史に興味が無かったために、ポーランドにはあまり歴史を感じていませんでしたが、博物館にいったり、主人やお隣のおばあちゃんから話を伺う事で日に日にポーランド人の誇りと言うものが分かるようになってきた気がします。
ポーランドのミサに出てみたいというご希望もいただいていたので、
ちょうどミサが始まりそうだったショパンの心臓がある聖十字架教会で出ることに。
あ!苗字がボレスワフだ!
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詳しくは分からないのですが、この像の人(聖人?)に向けて主にポーランド人ではありますが他の言語でも「ありがとう」と書いたプレートが沢山打ち付けられている場所があります。
新しいものから古いものまで沢山あるのでイエスだけでなく、 こういったまた別の人にも感謝するような出来事が起こったのかなぁと思ったり。 |
ミサに参加する際、特に席が決まっているわけでは無いのですが、
前の方は本当に敬虔で毎日通っているようなおじいちゃんおばあちゃんが
いつも座っているので私達は後ろに席を移動しました。
*** もしポーランドで教会に入った際すでにミサが始まっていた場合は撮影はご遠慮ください***
ミサが始まり、私も久しぶりにミサに出ました。
日本のミサに出たことが無いので、
私は「ポーランド」の「カトリック」のミサしか知らないのですが、
T様の初体験の事もあり、それに関しても喜んでもらえる出来事があって
こんなところでも役に立つことが出来て嬉しく思いました。
ミサ終了後。ミサの間だけシャンデリアに灯るので普段以上に綺麗です。
すぐに電気は消されてしまうので消える前に。
この雰囲気は写真では表せません!
ミサは約1時間行われます。
ポーランドのミサは、教会ごと、そして教会内でも時間ごとに内容が違うところもあるので
(子供学生向け、一般向けなど)ポーランドの人々は大体いつも同じ教会の同じ時間帯のミサにでます。
もちろん好みですので、きっとミサにとりあえずでればいい、という人もいるかもしれないし、
主人の場合は同じ教会のこの時間のミサと決めているような人もいます。
この後T様はワルシャワ蜂起博物館の予約をすでにお済でしたのでそれに間に合うようにトラムで移動です。
ワルシャワ蜂起博物館は旧市街とは逆方向にあるので、
中央駅からなら歩けなくもないですが、トラムやバスに乗りなれておくとワルシャワの観光は
ぐっと楽になりますのでご利用されるのがおすすめです。
→★ワルシャワ蜂起博物館への行き方や内容はこちらの記事からどうぞ!★
ワルシャワ蜂起博物館
ということで、T様と過ごした時間はあっという間だったのですが、
その後T様はワルシャワ蜂起博物館は素晴らしかったと感想を聞かせてくださり、
クラクフ旅行もスムーズにいけたとの事。
「またポーランドを訪れようと思います」と仰っていただけて私もとても光栄です。
またお会いできる日を楽しみにしておりますのでその際は是非ご一報下さい^^♪
この度は貴重なお時間をご一緒させていただきありがとうございました!