最近私はLINEで日本語を勉強しているポーランド人の女の子とよく世間話をしています。
「みてみて!今日これ買ったの!おいしい!!」というメッセージが来て、
「ちょっと待て~!!!!!!!」
とこれは日本食ではない!と思いつつ…
なんじゃこれは・・・どう見ても・・・ベトナムフード?でしょうか。
ポーランドって唯一多いアジア人がベトナム人なんです。
学校で嫌なことがあったというのでその話を聞きながら、普通に話していたら、
「え!?ちょっと待って、何だって!?」となるような、色々な違いがあったので
今日はその違いについて書こうと思います。
もう、違いすぎてびっくり!!
一つずつ書いていこうと思います。
まず科目。
今学校で勉強しているのは14科目!内容はというと
科学、化学、数学、物理、地理、政治経済、ポーランド語、
英語、ドイツ語、歴史、音楽、体育、情報処理、宗教学
すでに外国語が2つあるのがまずびっくりでした。
今の子供たち(今年30歳になるくらいの人達まで)は、英語社会となって
英語が母国語の次に上手に話せます。
日本の第二言語の英語とは比べ物にならないほど上手です。
しかし一昔前(今40~60代辺りの人たち)は、英語は分からず、ドイツ語のほうが理解します。
そのさらに前(今60~80代辺りの人たち)は、英語は分かりませんが、ドイツ語に加え、
ロシア語も理解する人が多いです。
(*正確には理解していた)
この言語の遍歴を見ると、時代背景が窺えますね。
ロシア語はポーランド語と似ているので今でもまだ少し覚えている人が多いですが、
ドイツ語は遺伝子的に拒否している人も多いので忘れた人も多いそうです。
今の若い子達も、今度高校に入るとまた違う言語を学ぶそうですが、
ドイツ語が生理的に受け付けない人はフランス語を選んだり、あとはスペイン語も人気だそうです。
ヨーロッパはEUでまとまっていながらもそれぞれの国の言語が全然違うので面白いですよね。
ちなみに全然関係ないのですが、「科学が最初にでてくるってすごいな」なんて思っていたら、
彼女は理科と数学が大嫌いだそうで、(この科目の順番も聞いた順にそのまま訳しました)
無意識だと嫌いなものが先に来るのかななんて思いました。
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情報処理もいまどきはどこもあるもんなんですね。
しかし内容は、パソコンの使い方なんてのではなく「ウェブサイトの作り方」だそうです。
私のときは丁度小学校でパソコンを導入し始めた時代でしたがやってもペイントでお絵かきして
プリントアウトまででした。中高では授業はありませんでしたが今はどうなのでしょう?
SNSでの問題がかなりあがっていますね。注意喚起しているくらいなので学校ではもう生徒は
パソコンは使えるという体から始めるのでしょうか。
そもそも一家に1台以上のパソコンやタブレット、何より今時スマホがありますもんね。
時代は変わっていきますねぇ・・・。
普段からポーランドの若い子はとにかくパソコンに詳しいと思っていたのですが、
もしかしたら私は今の日本の若い子を知らないだけかもしれません。
でもポーランドでも80過ぎてもパソコンでメールを打ったり、調べごとしている姿を見ると、
自分の両親(50代後半)はパソコン使えない人たちなのでびっくりしてしまうんですけどね。
ポーランドにはTSUTAYAのようなレンタルショップがありません。
一昔前はビデオテープのレンタルがあったそうですが、今はとにかくなんでも無料ダウンロード。
ゲームでも映画でも海外ドラマでも!びっくりですね。
お店があればその分就職口も増えるのに、なんて思ったりもするのですけどね。
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それぞれの授業は45分、7:55開始で、1日7時間目まであるそうです。
毎日7時間目・・・と聞くと「長いなー」と思ったのですが時間割を見たら終わるのは14:10。
なんと驚くべき事に休み時間・お昼の時間がないのです!
あるのはそれぞれの授業の間の10分休憩と、5時間目のあとの15分休憩のみ。
「え!?お昼は!?」と聞くと、「好きなときにいそいで食べるのよ」とのこと。
学校にも売店があってそこでカナプキ(ポーランドのサンドイッチ)を買ったり、
お菓子やジュース、フルーツ、小さいピザなんかもあるそうですよ!
しかもほとんどが5zł以下と激安です。
(kanapki カナプキ)
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私が中学校のときの科目は、確か、
国語・英語・数学・理科・社会・体育・音楽・美術・技術(図工)・家庭科
の10科目だった気がします。(何か忘れているかな!?)
授業は確か50分で、間に10分休憩、2時間目の後に休み時間があって、
4時間目の後に給食の時間と休み時間があって・・・記憶があやしいですが確かそんなかんじで
最大でも6時間目までの授業でしたが大体帰るのは16時過ぎだった気がします。
★ポーランドには制服がない
★給食はプライベート(私立)ならあるところもあるけども普通はない(?)
部活があるのかは聞いてないのですが、あるのかな?ないのかな?
★評価は6段階。
1~3が悪い、4が普通、5,6が良い。特に6はかなりの優秀な生徒のようです。
1学期のうちに14科目で50点集めれば良いそうなので、単位制みたいなものでしょうか。
嫌ちょっと違うかな?最大で6×14科目=84点がパーフェクト君ですね。
学期ごとに平均を出すそうなので、パーフェクト君の場合はランク6という数字で卒業ですね。
自分のときはABCか1~5でしたが、中学校はABCだったかな?
自分の2つ下の年代から「うちの子が劣ってるって言うんですか!?」っていう
モンスターペアレンツが現れ始め、通知表がない学校がありましたが
今はそれが普通になっているでしょうか?
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私のときは理科は理科でしたが、彼女の場合はすでに科学・化学・物理にすでに分かれています。
物理なんて、どこまで詳しくやっているかはわかりませんが、高校の理系コースの人がやるものですよね!?
私の地元ではそんな感じだったのですがどうでしょう?
難しすぎると思うのですが習えばそんなことはないのかな・・・?
しかしいくつか気になったことがありました。
例えば音楽の授業。
ポーランドといえばショパンの国。私も頭の中では「さぞかしみんなピアノは上手なんだろう」なんて
勝手な想像をしていたのですが、現実は違います。
まず、ピアノを弾ける人がほとんどいない、ということです。
ピアノを持っている人も少ないそうです。
友人の一人に今年34歳になる人がいますが、
彼女の人生では1度もピアノを弾ける友人は見たことがないそうです。それ位希少なんですね。
実際ピアノ教室というのは、ワルシャワにもあるのですが、月謝がとても高いようです。
国全体の平均月収が日本の1/3といわれているポーランドですが、
(ワルシャワだともうちょっと高いですけど)、
月謝は日本と変わらない位(¥6,000~?)だそうです。
基本的に習いごとというのも日本みたいに盛んではありませんから、
よっぽどの音楽一家か裕福でないとなりませんね。
なので私がピアノを弾けると言うと、まずびっくりされてすごいと褒めちぎられます。
(小1~高1まで習っていました)
楽器が弾けること自体すごいようです。
日本なら、鍵盤ハーモニカに始まり、リコーダー、オルガン、アコーディオン・木琴鉄琴・ギターなど
色々な楽器を演奏しますよね。
私が行っていた中学校は、よく合唱祭ってありますけど、
代わりに合奏祭というものがあって吹奏楽部さながらオーケストラとして音楽ホールを貸しきっての発表会が
ありました。なので普段は吹奏楽部しか触らないような楽器にもさわり演奏をしていたのですが、
そんなこと言ったら友人はびっくり。
“女の子はピアノが弾ける”というお決まりなことがあるよ、というとそれにもびっくり。
そんなことなくてもいいのですが、ピアノ・習字・水泳・そろばん・公文、男の子はさらにサッカー・野球と
習い事をするのはなんだか当たり前の子供時代でした。(今もかな!?)
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それから家庭科の授業。
日本なら調理実習とミシンの練習の授業がありますよね。
これも話したらびっくりされたんです。
同い年の友人と話しているときにミシンで最近縫い物してるというと、
「え!?ミシン使えるの!?」とびっくり。
「あたりまえでしょ~!習わなかったの!?」と半分
「いやならったでしょ~」という皮肉を込めて返事をしたら、
「そんなの習わないよ~!」と予想外の返事。
お母さんの世代より上はSINGERのミシンで裁縫の仕事をしている人が多かったので、
家には作ったものが沢山あります。
今はもうアンティークとなってしまいましたがSINGERの足踏みミシンはポーランドでも人気で
カフェでテーブルとして使っているところもあるようですよ!
体育の授業も、これはお国柄なのでしょうか、プールがあったりなかったりで、
主人が通っていた学校にはプールがなかったので未だに泳げません。
プールも、学校のを使うところもあれば、近くに施設がある場合その温水プールを使って授業したりと
学校によって違うそうです。
主人は泳げませんが、妹は授業があったそうで、兄妹で学校が違うのも不思議な話ですが、
この辺も謎が多いですね。
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ポーランドでは、家族と過ごす時間をとても大事にしますから、
もしかしたら子供たちは“早く家に帰りたい”家族も“早く帰って来て欲しい”のかもしれませんね。
毎週末片道数時間かけておじいちゃんおばあちゃんに会いに行ったり、
平日は毎日電話をしたりと、寂しがる暇がないほどに思えるのですが、
それでもしょっちゅう離れた家族とも会うポーランド人の人たち。
子供となれば、ますます可愛いのでしょう。
卒業の時にはポロネーズを踊るのですが、写真のようにもう立派な大人!
セクシーすぎますね。男の子が女の子を誘ってペアで踊るそうです。
素敵ですね~♪
さて、
上の14科目以外にプラス2科目、評価関係なしで、マナーの授業と家庭科?生活?
のような科目があるそうですが、その授業内容にびっくり!
長くなってしまったので , 続きは その2でご紹介します♪
↓
15歳に教えてもらった今のポーランド教育と私のポーランド生活2