パリ旅行において、ちょっと厄介なのがヴェルサイユ宮殿。
何故かと言うと、エッフェル塔や凱旋門、ノートルダム、サクレクールなど
主要な観光地は全部パリにあってメトロのZONE1-2だけで全部いけてしまうのですが、
ヴェルサイユはヴェルサイユにあってパリにはない。
ZONEでいうとZONE4にあります。
その為、切符も別に必要ですし乗り換えなければなりません。
・・・ってそんなことを気にしていたらどこにも行けませんので、
この時点で不安爆発している人は、後からもっと予想外の不安事出てきますから
かえって危ないので行かない方がいいと思います。
さて大きなラデファンス駅。早速乗り場が分からずウロウロ。
インフォメーションを見つけ、
「ヴェルサイユに行きたいのですが、どこから乗ればいいですか」と乗り場の場所を聞き、
ついでに「L線に乗るのよ」と教えてくれました。
質問には目的を伝えることが重要です。
おかげで今回は乗る線まで教えてもらえました。
端っこにあるSNCF(フランス国鉄)の乗り場到着。
私達はZONE3のラデファンスからの出発。
SNCF(フランス国鉄)に乗っていきました。
「 L 」というラインで
行き先は「Versailles-R.D.」 = 「Versailles-Rive Droite」
ヴェルサイユ宮殿には最寄り駅が3つありますが、
最低でも15分、ちょっと離れてると20分歩きます。
それぞれ場所が全然違うので、出発地からの乗換えで行きやすい駅を
選ぶことをオススメします。
私達は乗り換えなしですぐいけるヴェルサイユRD。
市内から行くと片道1時間ほどかかります。
券売機もまた良く分からず、隣にたまたま来た方のを覗き見しながら、
とりあえず駅名から買える方法のボタンを見つけて、
Versaii..と打ったところで出てきたものを購入。
・・・あれなんか行き先の名前が-CHになってるけど・・・RDじゃないのか?
なんだか違う気がするけど、多分同じゾーンだから大丈夫なのかな・・・
(なんかあったら「僕がやる!」と人の話聞かないで勝手にやった夫が悪いんだから
ここは面倒ごとを避けて知らん振りして黙っておこう・・・)
片道2.50€でした。
事前にフランス人と結婚した先輩に、ラデファンスからヴェルサイユRDまでの料金
いくらか調べてもらったのですが、その時は2.45€だったんですよね。
やっぱり行き先が違うからかな・・・
ラデファンスの国鉄駅はとてもシンプルで薄暗い。
11時頃に出発というなんとも遅いスタートでしたが、
電車は空いていてのんびり過ごせました。
掲示板見ても、やっぱり「ヴェルサイユCH」という駅がなくて
どういうことなのかさっぱり分からない。夫は気にしない。若干の不安を抱えながら、
切符は違うけど電車はちゃんと行きたいヴェルサイユRDに着くので
とりあえず乗車!
車内はこんな感じです。
約20分で着きました。
ここでやっぱり問題になった切符がおかしい件。
実は切符を買ったときに、SNCFの券売機でこのVERSAILLES RIVE DROITE
ヴェルサイユRD駅行きを買いたかったのですが、VERSAILLES-から始まる駅名がいくつかあって、
よく見ずに違うところ行きのチケットを買ってしまった私達。(正確には夫。)
なんとなく気付いていたけども、このRIVE DROITEで降りようとしても外に出られず、
改札機で他の旅行者も出られず4人で「え!?」と何度も改札機に
「ブブー」といわれながら出させてもらえない状態に・・・
駅員さんも改札近くにも誰もおらず、利用客も少なく、助けてもらえる人がいない。
最初の2人は改札機を何度も変えたら結果通れたのです。
この現象パリでほんっとしょっちゅうあったのですが、
機械が悪いのか、通れるときと通れない時があるのです!!
なので最初は「また機械のせいか!」と思い、
自分でも何度やっても「ブブー」
今まではメトロに乗るたびに、ブブーとなって困っても
・改札員がいなくて困る&人の出入りが激しい駅→チケット買いなおしました
・改札員がいたら、言ってみたらすぐ新しいチケットと交換してくれたり(この様子から日常茶飯事だと思った)
どうにかして通れていたのです。
が、しかし、
今回は私たちが行き先間違えて買ってるので、どうやらそれが原因じゃないかと。
やっぱり駅名ごとになっているのか・・・。
困っていることの意思表示としても「ブブー」とやっていると、15分位してからでしょうか。
あるとき出勤前?の男性が、
「通れないの?」(英語を話してくれました)
「えぇ、困ってるんですが駅員さんもいなくて・・・」
「OK, さ、早く早く行って!」とSuicaのようなピッとするものでゲートをあけてくれて通してくれたのです。
(※本当はきっといけないことです。)
フランス人男性本当にありがとう。
この人がいなかったら、駅から出られませんでした。
夫は大分後になって「これ駅名違うの買ったからだ!」なんて一人で言っていましたが、
だからってその後じゃあどうするの対策案を考える人じゃないので、私は黙っていました。
そこに駅員の一人でもいればいいものを、誰一人いない、
警備員らしき人もいたけどブブーって何度もやってるのに(しかも結構大音量)見て見ぬ振りして
どこかへ行ってしまい、本当に出られなくて困っていたので、この男性には本当に感謝でした。
朝から悪戦苦闘。
原因は分かっているのですが、私は戦う気力がなかったので、黙っていました。
ちなみに後で分かりましたが、ヴェルサイユCH駅は、Versailles – Chantiersという
RER(Réseau express régional 地域急行鉄道)の駅の名前でした。
ラデファンスからだと線がSNCFからRERへの乗り換えになるので、
直行でヴェルサイユRD駅へいけるのに、
あえて乗り換えて違う方面から行こうとした事になります。(もうバカ!)
(しかもRERなら一番近いVersailles – Château駅がありますので間違えて行かない様に!)
線どころか運営しているところから違うので、(JRの駅で都営線探しているような感じ)
だから私が最初に見た掲示板には駅名が見つからなかったのですね。
駅前はすぐ丁字路になっていて、地図もあったのでそれを見ながら行き先確認。
「いや~やっぱりフランスの建物は綺麗だな~」なんて思いながら宮殿へ向かいます。
なんでもないアパートのこの縦長の木製のドアに憧れます。
ずーっとまっすぐです。冬以外の季節はきっとここ綺麗でしょうね。
素敵な青いドア。古い建物なのに、一つ一つが綺麗なので古さもいい味です。
・・・さて、結構歩いたのですが、なかなか見えてこない宮殿。
おかしいなと、丁度モニュメントがあるところに出たので地図を見たら・・・
なんと逆方向!!!!
しかし、先にはなんだかいい教会らしきものが見えます。
「せっかくここまで来たから、見に行こう」
そして看板を見ればここから先はヴェルサイユじゃない。
ここで初めてヴェルサイユは地名だということを知ったのですが、
ヴェルサイユの隣町へ足を踏み入れました。
なんだか随分遠くまで来た気分です。
右にあるSNCF(フランス国鉄)のヴェルサイユRD駅から、
まっすぐ、そして左に行かねばならないところを、
右に曲がってしまったのです。
そして赤くカバーのかかっていないヴェルサイユ地域の隣町(?)、
Le Chesnay(ル・シェネー)という地域へ入ってしまいました。
しかしこの地域が私の一番のパリの思い出となったのです。
「おやっいきなり住宅街。しかもなんだか素敵な家ばかり!」
写真パッと見じゃわからないのですが、レンガではない石作りの大きな家が並んでいて、
どれもお屋敷のように素敵だったのです。
「これも家!?お城みたい!!」
「LES IRIS」 このブログ名「Mazourka-iris」と同じIRIS=アヤメ(花)を現す文字。
ここも一般のお宅だと思うのですが、これは表札??屋号??
どちらにせよ、家がまず大きくて写真に入りきらない、でも切れてしまっているフェンスも
中のドアの装飾も、壁の石?作りも、
「ヨーロッパの田舎町」という雰囲気でもう頭の中はファンタジーでした。
ハリーポッターともまた違う、でも似たような雰囲気・・・♪
全部違うのですが、全部素敵なお宅。ここ一帯はどうなっているのでしょう!!
この地域を歩けただけでももうパリ旅行満足でした。
出来ればここだけもっと散策したかった・・・!
そして着いた、背の高い、でもこじんまりとした教会。
Eglise Saint-Antoine de Padoue サン·アントワーヌ·ド·パドゥーの教会
中は薄暗くて、人は一人だけいました。
ステンドグラスが綺麗で全部見たかったのですが、時間の都合上見られず。
同じところの正面の写真なんですが、実際には上の4枚が正しい暗さ、目に見えた暗さに近いです。
しかし、写真にするなら見やすく、と思って設定を少しずつ変えたらなんと、
まるで天気のいい日の明るい教会かのような写真に!びっくりですね!!あんなに暗かったのに!
つくづく思いますが、写真って設定かえるだけで全然違ったものになるのがすごいですね。
私の古いコンパクトデジカメでもこれですから、今のカメラだったらもっと綺麗に撮れるんだろうなぁ・・・
さて、教会を後にして、反対方向へ・・・と思ったら意外とすぐに戻ってこれました。
お昼時だったせいか、
道行く人がみんなバゲット(フランスパン)を持っている! お国柄を見た気がしました。
小さな子3人兄妹でのおつかい?も、大きなバゲットを持って。
颯爽と歩くかっこいい黒のコートを着た女性も、袋からはみ出すバゲットを持って。
と思ったらその先にもバゲットを持って歩くおじさんが!
みんなほんとにバゲット好きなんですね!
日本で言う食パンでしょうか。ちなみにポーランドには食パンみたいな
やわらかいふわふわのパンは滅多にないので食パンが恋しいです。
四角い食パン自体がスーパーで見たことないのですがどこにあるのかなー
途中途中あった、これはなんなんだろう?何が入ってるか分かりませんが、おそらく防災のもの?普段なら恐らく無機質なものになるだろうものもこんなかわいい絵が書いてあったら、
立派なアートですね♪
パステルカラーで、種類もいくつかあり、どれも綺麗でした。おしゃれですね~!
ヴェルサイユ宮殿はこの坂の先!
どうやら側面から入ってしまいましたが、駐車場を抜けて宮殿へ!
「えぇ~!!!!すごい行列~!!」
びっくりの行列でした。こんなに並んでいるなんて思っていなかったので、
「まぁでもミュージアムパスあるしね!」なんて思ったら・・・
ここミュージアムパス専用レーンなかったんです・・・・・・
何のためのミュージアムパスだー!
“常に長蛇の列になる観光地に並ばないで入れる”が売りなのに!
残念ながらしばし寒い中並びました。
写真を撮ってみたり。
アジア人が多かったので、あれは何人かクイズをしたり。
日本人もいましたが圧倒的に中国人でした。
荷物検査があったのですが、これまた効率が悪く、
一方は機械があるのでいれればいいだけなのに、書いてあることも分からない人が多くてですね、「ほんとバカだな!!書いてあるだろ!絵で分かるだろ!」と何度も切れそうになりましたが、これもお国柄なんでしょう・・・。
ルールは、あっても破るのが普通で、破ったところで何もならないのも普通。
でも、こういったセキュリティの場合は、破ったら通れませんので、時間がかかるわけです。
日本人だったらね、書いてあるんだからそれにしたがってやるのが普通ですよ。
でも外国は違うのです。
すべての場所でとはいいませんが、こんな不満を感じるのは日本より外国での方が圧倒的に回数が多いです。しかし個人的には女性が多い気がします。
「持ち込めないって書いてあるだろ!!!」
と心の中で叫びました。
でも、持ち込もうとして、何度もやり取りをしてやっと分かったのかバッグにしまうも、
それを預けなきゃいけないことに不満顔の中国人の女の子達。(20歳位?)
入っても自撮り棒禁止の看板出ていて、笑ってしまいました。
何で駄目かって、自撮りがいけないわけではありません。
「その棒で、そこら中どうせぶつけて傷つけるだろ」ってことだと思います。
そんなの棒以前に当然のことだと思うのですが、書かなきゃいけないほど分からない人、
書いても理解できない人が沢山いるからこうなってるわけで・・・呆れてしまいますね。
夫でさえ「なんでだめなんだろう?」なんて言ってましたからね。
カメラOKな時点で気付け!!
ワールドワイドな観光地になると、大変だな・・・と思ったのでした。