先日12/14(日)ポーランドの新しい高速列車Pendolino(ペンドリーノ)が開通しました。
たまたま友人がこれに乗って帰るというので私もカメラを持ってスタンバイ!
“ポーランド国鉄(PKP)の長距離部門、PKP Intercityが仏アルストムに発注していた高速列車ペンドリーノが落成し、17日にアルストム社のイタリア・サヴィリアーノ (Savigliano)工場でポーランド側関係者らに公開されました。2014年12月から新種別「EIC Premium(Express InterCity Premium)」として、ポーランド国内の主要ルートを最高速度250km/hで運行する予定です。アルストム社公式サイトに同日付で情報が掲載されて いるほか、International Railway Journal、Global Railway Newsが20日付記事で報じています。
(アルストムのプレスリリース、International Railway Journalの当該記事、Global Rail Newsの当該記事)
「ペンドリーノ」はアルストムが製造する動力分散式の高速列車。もともとは2000年に同社が買収したイタリア・フィアットの鉄道部門(Fiat Ferroviaria)が開発した振り子式車両で、イタリアなど欧州各国で主に在来線の高速化用として、また中国高速鉄道でもCRH5形として導入され ています。中国(CRH5形)やスペイン(114形)など、振り子機能のないタイプも存在します。
各記事と発表、また「EIC Premium」の公式サイトによると、列車は7両編成(4M3T)で、1等車1両、2等/ビュッフェ合造車1両、2等車5両の全402席。全車オープン サロンですが、2等車のうち1両に3室のコンパートメントが設置されています。デザインはイタリア鉄道(Trenitalia)で活躍する最新型のペンド リーノ、ETR600と同様ですが、振り子機構はありません。最高速度は250km/hで、直流3000V、交流15kV・16 2/3Hz、交流25kV・50Hzの3電源方式に対応しています。編成全長は187.4mです。
(EIC Premiumの公式サイト)
「EIC Premium」は14年12月からポーランドの最速列車として首都ワルシャワ〜グダニスク(Gdansk)、ワルシャワ〜クラクフ(Krakow)・カ トヴィツェ(Katowice)間で運行される予定で、ワルシャワ〜クラクフ間の所要時間は現在より約1時間短い約2時間15分となります。”
最高速度250km/hというと日本の新幹線のこだまと同等です。
フフフ・・・日本の新幹線にはまだまだ届きませんね!笑
通常だと彼女の場所までは片道3時間かかるのですが、ペンドリーノなら2時間!
しかしお値段も高いのが現実。
でもとりあえず初日に乗れるのはウキウキです。
ポーランドの中・長距離電車というと、インターシティ(IC) SKM、TLKと色々ありまして、
型や止まる駅数が違ったりするのですが、
少し古いものだと、こんな感じ。
新しいものだとこんな感じです。
古いものでも中は外観より綺麗なので、ポーランドの建物・乗り物は本当に外観にだまされてはいけない!
といいたいほど十分どこも綺麗なんですが、やはり新しいインターシティは中も日本と同じくらい綺麗です。
自分の席で充電が出来るのがいいですね。
そして必ず無料の紅茶またはコーヒーサービスがあるのが嬉しいです。無料なんですよ!
ワルシャワ中央駅は特別係員でいっぱい。質問者もいっぱい。
さて、私は交通手段は主に飛行機ばかり乗っていますが、実は苦手です。
ものすごく酔うので飛行機は乗ったらすぐ寝ます。
車も苦手なのでバスも苦手で長距離のときは酔い止めを飲みます。
そして何が好きって、そう、
電車移動が一番好きなのです!
電車は酔わない上に快適!!
なので今回のペンドリーノも一体どんなものなんか見たくてワクワクしながら待っていました。
待っている間、反対側のクラクフ行きのペンドリーノが先に来ていました。
「ほ~青なのか~!」
でもすでに悪天候で汚れてしまっているせいなのかあまり新しく見えません^^;
人々がざわつきはじめ、5分遅れで到着です!
(カメラマンのための高台が用意されていました。)
速くて顔はとれず-!
ワルシャワからグディニア行きのペンドリーノです。
このペンドリーノですが、チケットや掲示板には
「EIC Premium(Express InterCity Premium)」
と書いてあります。
特別係員の人が沢山いて、興奮する人々を抑えていました笑
日本人の私からすると、至って普通の車両・・・です。
向かい合わせにも出来るのか、そもそも動かせないのかが分かりませんが、
今までの車両だと、古いタイプの電車の個室タイプ(ハリーポッターみたいな部屋になっているもの)以外は、
向かい合って座れないので、新しいタイプでこの座り方が出来るのはいいと思います。
他のIC,TLKなど中・長距離列車との違いは、
まず乗り口のドアが自動で開くということ、段差もそんなに激しくないということ、
(しかしホームとの差はかなりありますので踏み外したら落ちます。)
電子掲示板が新しい、ということぐらいでしょうか。
外観も、↓
新幹線のように細長くのびていたのが新鮮でした。
気になる車内ですが、友人が写真を送ってくれました!
無料ドリンクサービス。
ポーランドでは紅茶はお湯+ティーバッグが普通です。
車内はやはり綺麗ですね!
初日記念品としてボールペンがもらえたそうです。
いいなぁ~♪
席はシンプルですね。
座席の間にはランプがあって、
結構明るいですね!!!!
これなら寝てても頭が隣の人の肩に…
なんてことがなくなっていいですね^^
モニターが車両の前だけでなく、途中途中についているのもいいですね。
なんだか飛行機のエコノミープラス席のような豪華さに見えます。
充電が出来るもの嬉しい!
(これは古い車両でなければICでもTLKでもあります。)
大き目のテーブル。
しっかりした雑誌置き場まで!足おきもあるととっても嬉しいですね!
背が低い私にはこれは本当に助かります。
車内誌も読んでみたい。
こちらは自転車を立てかけておくスペース。
ポーランドでは、自転車ごと乗ってもOKです。
電車もバスも!なのでサイクリングは家の周りだけでなく、
車がなくとも気軽に遠くまで行けるというすばらしいものです。
日本では自転車をまず持ち込むスペースがないのもありますが
(人々の反感も買いやすいですよね)、持ち込むとすれば袋にいれなければなりません。
(全線かどうかはわかりませんけども・・・)
一度日本にいる時に折りたたみ自転車を持ち込もうとして、すでに折りたたんであっても
それを袋に入れなければならず大変な思いをしたことが過去にあります。
車両間スペースは基本的にはトイレがあります。
ドアもクリアで分かりやすいですね。
これはICでもTLKでもそんな古い型でなければ同じです。ボタンを押してあけます。
*自動ドアでないところに注意!
出口も広さが十分にあって綺麗です。
彼女も写真に撮ったという事はきっと同じ事を思ったに違いありません。
なぜなら、他の古い車両だともっとせまくて、階段ももっと幅が狭くて、
どんなに気をつけてもホームとの隙間に落ちるんじゃないかと思ってしまうくらいだからです。
そしてドアが自動ドア!(押しボタン式)
これは嬉しいことです。
なぜならポーランドではICでも自分でガコッとあけるタイプが普通だからです。
そしてそれがまた開かなかったりして、
以前慌てて他のお客さんと次のドアへ移動して下りたことがあります。
停車時間も短くて、都会以外で下りるときは急がなくてはなりません。
日本人目からすれば、何の変哲もない、いやむしろなんで階段があるんだと
文句を言いたいくらいかもしれません。
がしかし、これはポーランドでは画期的に乗りやすくなっているのです!
行き先もドアに表示されているなんてなんて分かりやすい!
ということでポーランドの新しい高速列車ペンドリーノのご紹介でした 😉
★★★補足★★★
荷物置き場なども載せておきます。
参考にしてください 🙂
↑EIC部屋タイプ2等車の様子
↓EIPペンドリーノ1等車の様子
実はこのペンドリーノ導入にあたり、他の車両のチケットの値段システムも変わりました。
今までは席数によって値段が変わっていたのですが(残りが少ないほど高い)、
これからは、利用日が近いほど高い(1ヶ月前早割りなどがある)というようになっています。
前日に買った彼女は144PLNでしたので、直前でも五千円弱というところでしょうか。
快適さと速さをとるなら、日本人感覚で行けば高くないと思います。
がしかし、不思議なことに、ワルシャワ-グディニア間ですと、ペンドリーノ使わなくても、
インターシティエクスプレスという別のものでも同じく2時間で着くのですが料金が20PLNほど安かったそうです。
エクスプレスが同じ時間で行くなら、ペンドリーノいらないんじゃないの?と友達も言っていたのですが、
きっと他の路線に行く際にきっと早いのだと思います。
すべてはまずスケジュール次第。
何時につきたいかで選ぶと必然と何に乗るか決まってしまいますので、運です!
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