観光の楽しみはなにもメイン通りだけではありません。
どこに行ってもそうですが、同じところばかり歩くのはもったいない。
旅行は常に新しいものが発見できる楽しいものです。
もっと楽しむためには少し勇気を振り絞って、1本入った所も乙なものです。
<小話>
「乙なもの」と自分で言いながらも、「どうして乙って言うんだろう?」
と思って調べてみたら乙という理由も乙でした^^
雅楽で使う笙(しょう)と言う管楽器を御存じですか?
木製の壺の周りに長短17本の竹の管を環状に立てて吹いたり吸ったりして
演奏する中国伝来の笛ですが 西洋伝来の音階はドレミファ・・・・ですが
この楽器の音階表示は 甲乙丙丁・・・・で表しますがドレミ・・・の様な
規則正しく列んだ音階では無く 独特な音色を奏でますが
その中で乙の音階が独特な音階で郷愁を誘う様で雅やかで何とも言えない音なのです。
この事から 何とも言えない味や 独特の雰囲気を持って居る人を
この楽器の乙の音に例えて 乙な味 とか 乙な人 っと言い表す様に成りました。
(ヤフー知恵袋のこちらから引用)
なるほどですね。由来も和を感じるまさに乙な由来でした。
ということで話を戻して、ピオトルコフスカ通りから1本入ったところに綺麗な教会が見えたので
そちらに行って見ました。
大きくてレンガ造りですが比較的新しそう(もしくは改装したばかり?)な教会です。
ちびっこと比べるとますます大きく見えますね^^
訳すなら「イエスという最も聖なる名前の(ための?)ローマンカトリック教区教会」でしょうか。
イエスはもう名前だけでも崇拝されちゃうなんてすごい人ですね。
意訳したら「イエスって名前素晴らしすぎ!教会」だと思います。
中もとても素敵だったのですがミサ中だったので中には入らず外から1枚だけ。
ミサ中は入れないのが残念ですが(入っていけないわけではないのですがそんな無礼な事出来ません)
その代わり電気がついて中が綺麗に見えるのが好きです。
ピオトルコフスカ通りも1本入ると普通の道です。
古い建物も沢山ありますね。
相変わらず世界共通でこの落書きはどこにでも見られるわけですが、
これがかっこいいと思ってどこにでも描くのはやめてほしいものですね。
ポーランドは他の国と比べたらまだ綺麗な方ですけど、見るたびに殺意が沸きます。
観光客からすれば風景台無しです。
住人からすれば住んでる家に毎回落書きされて迷惑所の話じゃないです。
本人達の大事にしている車や家や変えたくてもすぐに変えられないもの、
そういうものにやりかえしてやりたいものですね。
この後はまたしばらくピオトルコフスカ通りを反対側まで歩きます。
ピオトルコフスカ通りの端にある古い建物。これは町役場だ(った?)そうです
時計は9時少し前を指して止まっていました。なんだか物寂しげに見えますね。
この建物のてっぺんには 「1027」と書いてある鉄の旗が。
さすがに900年近くは経ってないと思うのでこれは建物が建てられた年号ではないとおもうのですが、
いずれにせよこの建物は趣がありました。
道路を挟んで向かいにあるのがこの大きな教会。
木の扉にゴールドの装飾が埋め込まれていると木の装飾だけよりさらに美しく見えますね!
Kościół Zesłania Ducha Świętego
訳を調べたら「ペンテコステ教会」という名前でした。
ペンテコステ(ラテン語: Pentecostes)は、
聖霊降臨(せいれいこうりん)と呼ばれる新約聖書にあるエピソードの1つ。
イエスの復活・昇天後、集まって祈っていた120人の信徒たちの上に、神からの聖霊が降ったという出来事のこと
中は外から見た真っ白な印象とは裏腹にカラフルで細かいものが沢山ありました。
また見つけてしまったこの目!ちょっと怖いですね。
ここは2階席のようなところもありました。
天井はもちろん高く、ステンドグラスも綺麗にはられていて、素朴で綺麗な教会でした。
次に向かったのはちょっと離れたところにある教会。
途中にこんな立派な建物が。
こういった建物はまさしく戦前のポーランドという気がします。
戦前のワルシャワのモノクロ写真を見た事があるのですが、
今以上にとても綺麗で建物も↑このような建物がずらっと並んでいました。
ウッチはそんなに破壊されなかったので古い建物が沢山残っています。
フィルハーモニー劇場
TVPウッチ支店(テレビ局です)
この建物ワルシャワにある戦前一番高かったビルにそっくりです。
同じような建物しか建てられなかった時代ですからね。
なんてことないただの住居なのですが、まだまだこういった古い建物も沢山並んでいるウッチ。
まるでお城のようです。
そしてポツンと見えてきたカラフルな教会!
お気づきかと思いますがこれはカトリック教会ではありません。
Sobór św. Aleksandra Newskiego
日本語では「アレクサンドル·ネフスキー大聖堂」と言うそうです。
戦時中ウッチは一時期ロシアだったそうで、その時のロシア正教会の場として建てられたようです。
残念ながら開いていなかったので外からぐるっとみて終わり。
カラフルな装飾と綺麗な青空のコントラストが素敵でした。
この教会の目の前には大きなホテルが改装中。
なのかつぶれてしまったのかは分からないのですが、今ウッチのかなりメインである大通りを
しばらく工事しているようでそれに合わせて工事しているのかもしれません。
がしかし、この窓ガラスもない大きな廃墟化している建物を見て、
彼が「Łódźは本当に大きくていい町だったんだ。
なんでポーランドばっかりこんなに攻撃受けなきゃいけなかったんだろう。
それに今となってはもうウッチに残る若い人はいなくてみんなどこかへ行ってしまう。
ここは昔は商業の町でとても栄えていたのに。なんでこうなっちゃったんだろう。」
と少し冗談ながらも声が寂しそうで、私も悲しくなりました。
ウッチは戦後どんどん衰退してしまい、人口流出の激しい町です。
わざわざワルシャワまで出稼ぎに来る人がかなり多いところです。
そんなことしなくても昔はここがメインだったのに。
ポーランドは戦前は周りの国が嫉妬するほど綺麗な街並みで技術力も高くて、
商業も栄えていて、本当にいい国だったんだと思います。
写真を見ればその理由が分かります。
ポーランドはその後に起きた戦争のせいで今でも暗いイメージがありますが、
そんな事はありません。少なくともガイドさせていただいた方は、
ポーランドを好きになって帰ってくださいます。
それ位、ご飯も美味しいし、人々は優しいし、街は綺麗だし、
自然も豊かで、難点があるといえばポーランド語くらいですね^^笑
ウッチに限らずポーランドは教会が沢山あります。
ここも入りたかったのですが、あまりにも沢山あるのでスルーしました。^^;
ということで教会編おわり。