冬にリヴィウに行くはずが、ゲート待機中に悪天候でフライトキャンセルになり、
急遽キエフへ変更になった初めてのウクライナ旅行について紹介します。
イメージとしては、「ウクライナ」ってだけでもあんまりよくなかったんですが「キエフ」と聞くと、
なんだか「え?ロシア?」と思うような、中途半端なイメージでした笑
2時間ほど空港で便の変更をお願いして、キャンセル待ちの状態だったけど無事2人分空いて乗れて、朝からワルシャワのショパン空港にいたけど、結局15時頃?やっと出発。
ついたのはもう日が暮れていて、
急遽変更だったので泊まる所も決まっておらず、とりあえず空港すぐ近くのボリスポルホテルへ。
(キエフの空港はボリスポル空港といいます。だから空港コードがKBPなんですね!)
ホテルは古いビジネスホテルという感じで、なんだか暗いというか戦後の雰囲気というか・・・
でも特に不自由はなく、ホテルの中でつながっているレストランでご飯。
私たちのほかに3,4人しかいなくて(こんな時期にキエフに来る人も元々いないだろうけども)
ウェイターは暇そうなのになかなか来ない!そしてクラブミュージックがガンガンに。
幸いメニューは英語もあったので助かりましたが、ウクライナはキリル文字なので分からない・・・。
オススメのコトレットというチーズ入りハムカツみたいなやつが一番美味しかったです。
それとグラシュという牛肉スープも!
レストランの値段は、ウクライナにしてはものすごく高かったと後で知ったけれど、でもおいしかったのでいいとしよう。
夜のうちにパソコンで観光地やら次の日の泊まる場所(このホテルは長居するところではない・・・!) をAirBnBで調べて予約して準備万端にして就寝。
とりあえず有名どころをピックアップして市内観光。
ものすごい寒かったけども、花嫁さんに出会えてちょっと嬉しかったです。
私たちの旅行、いつどこへ行っても大抵こういう花嫁さんたちに出会います。
まずは、聖ソフィア大聖堂 Saint Sophia Cathedralへ。
入り口にあった水色のこのタワーがとってもきれいでした!
デザインもかわいくて、ウクライナの見方がすでに変わりました。
とっても寒かったので完全防備で。これでも風が冷たくて寒かった!!!
中にはこんな「ま緑」の屋根の教会。
この緑が、緑すぎて、何故この色をチョイスしたのかと終始不思議でした。
タワーには上れてこんな景色が見られます。
きっと夏に来ればいいんだろうな~と後から「ウクライナのベストシーズンは夏!」という記事を読んで納得しました。
だって・・・人もいないし殺風景すぎる・・・というより本当に寒い。
賄賂の国 ウクライナ
この塔に登るときに、上り口にチェックする警備員みたいな人がいて、
持っているチケットを見せたら、
「このチケットだけじゃ上れない。ちょっとこっちこい」
と英語とジェスチャーで入り口の内壁のほうへ連れて行かれて、
こそこそっと
「いいか、これだけじゃ上れないんだ。でも今ここで10フリブニャ払えば通してやる。本当は2人で20だ。でも今、ここで10で通してやる」とほんと物凄くコソコソと言われて、
彼はわかったとすぐ渡しちゃって、それで上ってきたんだけれども、
「ねぇ本当にあれ良かったのかな、そもそも本当に別料金だったのかな、ぼったくられてないかな」
と心配で彼に言ったけれど、
「ウクライナはワイロが当たり前だしね、それにたいしたお金じゃないから心配しなくていいよ大丈夫」と宥められて、
それでもずっと気になって仕方がなかった私は、帰りにチケット売り場の料金チェックしたら
本当に別料金でしかももっと高くて、結果私たちは得をしたんです。
得をしたわけですけども、そんな人が毎回ワイロで通してたら入場料での利益がほとんどこのおじさんの懐へ直接入るわけで、それは横領だと思うんだけどもでもそれが普通な国だから・・・うーん
モヤモヤしますが、文化の違いですし、「自分たちは得した!」と割り切って考えるのをやめました。
塔の上から見えた向こう側の教会へ行って見ようということになり、
まっすぐ反対側へ。
世界遺産の聖ミハイール大聖堂 St. Michael’s Cathedrale
なんで世界遺産なのか良く分からなかったんですが、それはおそらく私たちが寒くてよく見てなかったからなんだろうなと、これも後から思いました。笑
水色がまた派手で、この金の丸いてっぺんのがロシアっぽいな~と思いながら見ていました。
この寒いのにお土産屋さんが出ていて、しかもかわいかったのでこれはちょっと欲しかったのですが写真だけ・・・。
それからもう一つ、行くべき!と書いてあった キエフ・ペチェールシク大修道院 (洞窟大修道院) Kiev-Pechersk Lavra – Caves Monastery というところへ。
どなたかのブログを読ませていただいたおかげで、ここへはメトロ・バスを乗り継いでいかなければならないのですがスムーズに行くことができました。
色を見やすいように少し加工してありますが、とてもきれいでした。
しかし、ここにつく頃がいっちばん寒くて、外にいられないほどの強風でもあり、寒さに強いポーランド人の彼も限界で、本当に一瞬見てすぐ帰ってきてしまいました。
人もまばらでしたが、丁度ミサが始まったのか外に取り付けてあるスピーカーから祝詞?のようなものが聞こえてきて聞きながら広い中を歩いていました。
キエフには世界一深い地下鉄があります。
アルセナリナ駅という駅で、深さは105.5mあるらしい。
この駅は地上からホームに着くまで5分程度かかり、また世界で最も長いエスカレーターの一つというのもあるようで、道理で下が見えないと思いましたよ。
*これがどこの駅だか忘れてしまいましたが地下鉄の入り口はこんなのでした。
エスカレーターのスピードが速い!そしてしかも下が見えない・・・!!!!
これ結構恐いです。
プラットホームにつくと、ここが100mも地下だなんて忘れるほどお店が沢山並んでいて、
天井も高くてきれいで、まさに地下都市になっています。
地上にいないと思ったら地下には沢山人がいました^^ 確かDUTYFREEも地下にあったような?
地下鉄の中はオレンジ色の電気で薄暗くて、なんだか「千と千尋」を思い出した。
昭和の雰囲気というのか、いや一昔前といえばいいのか、なんだかいきなり電車が異次元に行きそうでここもちょっと怖かったです。
これは中央駅だったと思います。
ウクライナという感じがしなくて、いや私の勝手なイメージが悪かったのですが豪華でヨーロッパのような装飾できれいでした。とても意外でした。
近くのマクドナルドで休憩しようと思ったとき、店員さんに英語が通じなくて困っていたら隣に並んでいた黒人さんが助けてくれて、ロシア語で注文してくれました。
ウクライナはウクライナ語があるのですが、キエフはロシア語が多く通じるとの事。
ウクライナは東西で文化もだいぶ違うようで、反対側のリヴィウなんかはロシア語なんて話したら無視されるらしい。代わりに昔ポーランドだったこともあってお年寄りにはポーランド語が通じます。
キエフのセントラルはまた予想外にきれいです。
イメージと全然違うので本当にびっくりしました。こんなきれいだったなんて!
左の写真は、これも行くべき!と書いてあったので頑張って歩いていった黄金の門ゴールデンゲート。ゴールデンじゃないので最初「これじゃないよな」と通り過ぎてしまいました。
実際これは歴史的建造物ではなく、それをイメージした現代の建物らしい。中は博物館とのことで
特に興味もなかったのでとりあえず写真だけとってまわりを散策。
というのもこの黄金の門は、街中にいきなりあるので周りの住宅みているのも楽しいのです。
右の写真のようなきれいな壁のアパートが沢山並んでいました。
そして夜。
夜景がとってもきれいでした。
大通りが歩行者天国になっていて、ずーっと歩いて夜景を見ながらお散歩。
もちろん寒いんですが、景色がきれいなので寒さはあまり感じず、たまにお店に入ってみながら散策しました。
夜ご飯はカフェのようなところでゆっくり。
ウクライナにいて思いましたが、ポーランド以上に美女が多い。ここの店員のお姉さんたちは
みんな可愛かったです。ポーランドも多いんですが、ウクライナのほうがかわいいかな?
ポーランドは綺麗といったほうがいい気がします。
男性には天国ですね!
ということで、突然のキエフ旅行でしたがそれなりに楽しめました。
深くて長い地下鉄のエスカレーターの恐怖は忘れられません。
次は夏に来て見たいな~と思ったキエフの旅でした♪
ここからは余談です。ちょっとした愚痴なので気分が悪くなってしまわないように。。。
原発事故があってそれがあったからの地下都市ですからね。
日本もほんっとうに文句ばかりいって不安煽って、でも結局何もしない人ばかりでニュース見ててもイライラするのですが、
(どこで●●ベクレルのXXが~とか)それで責任を押し付けて、で、そうしたから何なの?って思うんです。
私は茨城県出身なので都心の人たちよりも近くに実家もあるしむしろ地震の日は実家に帰っていたので被災もしました。
なので、遠い人ほど文句を言っているのが許せないのです。
チェルノブイリ原発事故なんて、いい例が過去にあるんだから、それを見習って近くの人はどうしたかとか今どうなっているのかとか、程度は違うにせよ参考になることは沢山あると思うんです。
私はキエフに行くまで、「地下都市」というものを知らなかったので、
「そうか、地表でそんなに問題なら地下に逃げればいいのか」と知ったのです。
もちろん簡単に作れるもんじゃないと思いますけど、でもあんだけ無駄に地下鉄が走ってる日本なら何か出来るんじゃないのとも思うんです。
・・・とこれ関係は話し出すと止まらないのでここで終わりにします。
家族はまだ茨城にいるので、私は外国に住んでいますが気持ちは茨城にいます。
そして茨城の人も、人によるとは思いますけど、うちの家族なんかは「騒いでどうなるんだ」と、
特になにも気にせず水も飲むし野菜も食べるし何も変わらぬ生活をしています。
「外国にいるからわからないんだよ!」と思う方も多いかもしれませんが、
こっちにいても隠されている情報が日本よりもすぐ入ってきますし、しょっちゅう話題になってます。
それでこっちでもいろいろ言われるのが嫌なんですが、それはしょうがないですね。