2015/2/12 木曜日!
今年も来ました脂の木曜日!
早速どのお店も朝からポンチキが山積みです!
新世界通りがあるパームツリー交差点では山積みポンチキカーも出ていました!
しかし聞いたら中身がバラジャムではなかったので
ここでは買わず、ワルシャワ軍事博物館へ。
Pączkiと言えばやっぱりバラジャムがおすすめです♪
ポーランド軍事博物館は、ワルシャワ国立美術館のすぐ隣にあり、
建物も中はつながっていはいませんが外見は同じ建物に見えます。
中に入ると外には戦車は昔の飛行機の展示物があり、外の展示物は無料で見ることが出来ます。
敷地も広く、沢山置いてあるので外だけでも十分楽しめますよ♪
チケットを買って早速中へ。
大人一人15złです。
軍事博物館には私も初めていったのですが、
頭の中では第二次世界大戦のイメージだけでいったのですが、そんなことはありませんでした。
戦争は戦争でも、中世の戦争の展示物からあるので、まるでお城の展示物のようです。
現代的な戦争の雰囲気がとても苦手なので、少し不安ではあったのですが、
中世の戦いにはとても興味があったのでとても楽しかったです。
ほんとにこの鎧の軍団が馬に乗って攻めて来たんだな・・・
迫力あるなぁ~重いだろうな~相当鍛えてるんだろうな~なんて色々奥様とお話しながら先に進みます^^
学校の郊外学習でしょうか、ポーランドでは良く見かけますが子供たちが熱心に勉強していました。
大きな絵と共に当時の武器が飾ってあって、どうやって使われていたか想像が容易に出来るディスプレイです。
一つ一つ、「これは十字軍かな~」「この紋章はきっとあれだね~」とじっくり見ながら、
ご主人に色々教えていただきました。
というのも、お恥ずかしながら私は学生時代に地理と倫理ばかりやらされていたために、
世界史も日本史もやっていないので歴史について全く知らず・・・
(普通は世界史か日本史どちらかは必ずやっているものなんですけどね、
その昔教育委員会の大人の事情に巻き込まれた世代です。)
ポーランドは特に歴史となると、奪われいじめられ、ついには消滅し、それでも復活し、
こんな大きな土地でいる現在ですから、まだ浅い知識ですが聞けば聞くほど、
日本とは違いすぎる遍歴に驚くばかりです。
もちろん、第一次世界大戦からのコーナーもあります。
ここからのコーナーは爆撃の音がしていたり、展示品もリアルで少し怖かったです。
上には爆弾!爆発するんじゃないかとびくびくしてしまいます^^;
リアルな生活が垣間見れる展示品
「あ!コシュチュシュコだ!」
Tadeusz Kościuszko
歴史に詳しくない私でもこの人は知っているというのがこのタデウシュ・コシュチュシュコ。
ポーランドでは英雄としていろんな場所で地名になっていたり道路の名前になってたり、
そこら中で聞く名前なのですが、世界史を学んだ方には日本でも有名でしょうか?
“ポーランド・リトアニア共和国の将軍にして政治家、アメリカ合衆国の軍人で、
1794年の蜂起の指導者としてポーランドとリトアニアでは国民的英雄である。”
アメリカの独立戦争でも活躍し、ジョージワシントンの副官として戦っていて、
一緒に並んでいるレリーフがウッヂ(Łódź)にもあるくらい有名な人です。
アメリカでも活躍をしていたコシュチュシュコですが、ポーランドでももちろん活躍しています。
1793年クラクフで蜂起を起こしたり(なのでクラクフにはコシュチュシュコという名前の小山があります)
ロシア軍を圧倒し勝利を得て奇跡の勝利を収めた英雄です。
壁には大きなパネル、下にもガラス張りとなって展示品が飾られていて
リアル感がさらに増すコーナーでした。
2階もあります。
ここでは、当時の将軍のパネルや服、銅像なのが飾られていたのですが、
私と奥様はつい当時の夫人の服装なのでしょうか、真っ黒なゴシック調のドレスに思わずうっとりでした^^
レースのケープがまた素敵で!これが本物だ、とまじまじと見入ってしまいました。
当時掲げられた旗が天井からずらっと下げられていたり、人々の専門知識を現すバッヂの展示品、
それから私はびっくりしてしまったのですがこんなかっこいいバイクがすでに走っていたなんて・・・!!
ヒトラーも乗っていたと聞いてさらにびっくりしてしまいました。
タイプライターかと思いきや、これは電子通信機というのでしょうか、
コードにつながれていて電報を打つ機械のようです。
堀を掘って戦っている様子のミニチュア。
当時の服装の展示を見て、まるで今の若い子たちのコートにそっくりだと改めてびっくり。
それもそのはず、そもそもこれらを元にしていたのですね。
今は飾りになってしまっている装飾も当時は一つ一つに意味がありという話を聞き、
ほんとうに「洋服」という位ですからね、
「洋」の文化ばっかりを取り入れているのだなと感じました。
もう一つのコーナーは突然真っ暗!
写真は少し明るく写っていますが、実際はもっと暗いです。
ここでは、ワルシャワが壊滅状態になったところから再建する際に見つかったものが細かく展示されています。
1991年から1995年の間にミエドノイェとハリノフというところで見つかった発掘品
91年~95年なんて、ついこの間ですよね。(年がばれますね。笑)
90年代の音楽が大好きでいまだにいつも聞いていますがそんな時代に、ですよ。
本当についこの間までワルシャワは大変な状態だったはずなのに、
今この発展振りというのはものすごい進化だと思うのですが、どうでしょう。
昭和の終戦後の日本経済成長期もすごかったと聞きますが、私は
それどころじゃなくすごいと感じるのは時代のせいでしょうか。
日本よりハイテクなことも沢山あるんですよ!びっくりです。
周りの国の発展がすごくてかつ陸続きという国だから早いんでしょうねきっと。
本当に小さな物はこうしてひとつひとつの小箱に展示されています。
無造作に入れられている小物一つ一つは当時を思い出させるのにとても分かりやすい展示方法で、
チェスのこまや鍵、タグ、小瓶、これはなんだ?というものまで色々ありました。
最後に出るときに、入り口で制服(?)を着た人たちがずらっといたのですが、
職員さんに聞いてみたところ、
「それが私も気になっているのよ!何も聞いてないからわからなくてね、なんなんでしょうね、
ここで気になりながら待っているのよ!笑」とのこと。
そこにいたおじさんとの会話を盗み聞きしてみたのですが、
その時はただそのおじさんにこの博物館にはどんなのがあってどうなっているという説明ばかりしていたので、
この軍事博物館関係者なんじゃないかなーと思うのですが、
でも入り口の職員さんは知らなかったのでゲリライベントだったのでしょうか?
それか、最初に見た子供たちのための教育イベントかな???
最後に裏庭の展示品もぐるっと見て周りました。
「これは展示品というより・・・ここも放置か!?もったいない!笑」
なんてご夫婦と談笑しながら周り、
軍事博物館を約2時間弱堪能して旧市街へと向かいました^^